舞台映像 物語なき、この世界。 | 気むずかしい いろいろ

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芝居、ミュージカル、落語、映画、
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演出かの三浦大輔は、46歳。

そう、若いというワケではないが、なんだか青臭いテーマだなと思った。

 

自分は、主役なのか、脇役なのか。

物語を生きているのか、いないのか。

 

そんなこと、一度も考えたことない私には、

この舞台の上にたつ若者たちの苦しみが、ちっとも理解できんかった。

 

売れない俳優と、売れないミュージシャンという設定だから、

そう思うのは、然るべきなのだろうが。

 

だってよく考えてみて。

自分の人生を生きているのは、自分だけ。

だれかの人生を生きているわけじゃない。

自分が、主役なのはあたりまえじゃん。

 

ドラマや、映画のような物語を生きていない、というが、

それはアンタがみるドラマや映画の種類が偏っているだけやろ。

へーへーぼんぼんとした、映画はゴマンとある。

 

ちょっと前にみた「OH LUCY!」なんて、へーへーぼんぼんとした中年女の物語だし。

 

ま、これは若い人向けの舞台かな。

 

寺島しのぶ演じる、スナックのママのセリフがよかった。

「だいたい、ドラマや映画って、人に物語を押し付けすぎなのよ」

 

すかさず、

「あんたが演じた“OH LUCY!”は、その代表格だよ!」とつっこんでしまったが。

 

そして、星田英利演じるママの元旦那で、のんだくれのどうしようもない男もよかった。

めんどくさい男なのかと思ったら、

居酒屋で若い男が二人、将来を熱く語っていたのをきき、応援したくなったと。

「オレみたいに、なるなよ!」。

この時の笑顔が、なんともよかった。

 

あっ、これはアレか。

人生に挫折しかけている若者と、

挫折した人生を生きている大人の物語なのか。

 

人生は、挫折してなんぼ。

成功や、大金だけが人生やない。

 

だって、ニュースをさわがす自死者の中には、

ハタからは成功者にみえる人も多いし。

 

なんか、そんなメッセージがあるのかもな。

 

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2021年

作・演出:三浦大輔

出演:岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ
増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希

 

若い人より、年を重ねた人の方が好きだから、

寺島しのぶ、星田英利、宮崎吐夢にばかり目がいってしまう。

年を重ねた人の演技は、深みがあっておもしろいのよ。

 

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<今日のいちまい>

さいきんは、朝4時にごはんをせがまれるようになり、

このお嬢が、食後にカイの縄張りに陣取る者だから、

カイがすねて、大暴れ。

 

そのぶっとい根性、わたしにも分けておくれ。

でも、あまりにもシンドイから、今日は仕事おっぽって休んだった。

すると、心がすーーーっと軽くなって。

 

佳境中に、4人チームのうち3人つぶれて、

ほぼひとりで、てんやわんやしてたんだから、もうええやろ。

 

ほんま、しんどくて、疲れが未だにぬけねーわ。

 

「広島ジャンゴ2022」はなんとかチケットとれたけど、

「夜来光ラプソディ(山内圭哉みたさ)」も、

「千と千尋の神隠し」もチケットがぜんぜんとれんわーーー。

 

これ、千鳥配置でチケット販売したんかな。

ひょっとしたら、追加販売あるかもね。