2018年に「muro式10」を観て、ヨーロッパ企画を見てみようと。
なかなか機会がなくて、やっとみれた。
ABCホール、キャパ約300人。満席。
おもしろかったー。
とある高校が舞台。
使用していた校舎に設計不備があり、
1クラスだけ旧校舎で授業をすることになったのだが、
旧校舎は怪奇現象が次々と起こるお化け屋敷のような場所だった。
旧校舎に移ることになったクラスは、学校の落ちこぼれ4人のクラス。
はじめは生徒たちはイヤがるも、次第に怪異に慣れ始め、
魑魅魍魎とコミュニケーションをとるようになり、、、。
のような話で、タイトルにあるように1から77個の怪異が舞台上でおきる。
用意した小道具の数は半端ないはずw。
セットは変わらず同じ場所でのストーリー展開だが、
間延びや飽きることなく、テンポよく話はすすむ。
随所に笑いどころがあり、ケラケラずーっと笑っていたと思う。
ラスト、お涙ちょうだいで終わるのか?と思ったら、
ちゃんとホラーのカタチで終わったから、安心した。
ラストでお涙頂戴になる芝居は、安易な終わり方のような気がして好きじゃない。
だから、最後まで楽しめた。
役者たちのバランスもとてもよく、みな個性が際立っていた。
全員、笑えるw。
お芝居を平等にみなが楽しむための環境づくりが抜群だった。
お芝居が始まる前、本多力のアナウンスで、
観劇マナーの基本3つを川柳で注意していたのがよかった!
このやり方、これまでいろんなお芝居で試行錯誤しているのを見てきたけど、
ヨーロッパ企画のがいちばんよかった。
観客は100%耳を傾けるから、ちゃんと観客に届く。
おかげで、いっさい不愉快な思いをしないで観れた!!
最近、喋る人遭遇率が高くて、イライラしていたから、助かる。
川柳は忘れたが、注意したのは下記3つ。
・しゃべるな、ささやくな、つぶやくな!
・携帯はマクベスをも殺す!
・前のめりになるな!帽子はとれ!
これ、ほかの劇場、劇団でも採用して欲しい。
約2時間のお芝居だったが、本当に楽しめた。
楽しかった!また観たい!
客層は、30~40代。
男女は半々。男性の方が多かったかもしれない。
クリエーターっぽい人も多くみられ、TV関係者が多かったのかもしれない。
よくみるお芝居の客層とぜんぜん違うから、驚いた。
小さいホールの客層は、こんなものなのか?
どっちにせよ、30代と男性客層が多いのは嬉しい。
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ヨーロッパ企画
作・演出:上田誠
音楽:青木慶則
出演:石田剛太、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、本多力、祷キララ、金丸慎太郎、亀島一徳、日下七海、納谷真大