MY LITTLE LOVERに関しては、今まで本当に名前程度しか知らなかった。
彼女たちの曲を積極的に聴こうと思ったりしたことすらなかったし、私の中での認識は、正直なところ0に近い部分だったと思う。
しかし、 「dreamy sucess」をある日、街中で流れているのを偶然に聴いた日、私はそれを聴きとることに集中してしまった。
街中で流れているもののほとんどがヒットチャートで聞き覚えのある曲ばかりなので、意識することすらほとんどないのだが、私はこの曲を聴いた瞬間に、「これは誰だ?」という強烈な興味を覚えたのである。
akkoの甘いボイスに、容赦なく甘くきらめいたメロディ・歌詞をのせているのだが、それが決して過剰ではないギリギリのラインでうまく存在していたことは、私は特に印象深く思えた。
それはギリギリの甘さでありながら、生クリームのひと口目のような<新鮮さ>を一曲4分の中で維持し続けているということは、至難の業であるとも思う。
そのギリギリのラインを保たせているのは、メロディの思わずドキリとするような、本能的な部分に呼びかけてくる巧さにあると思う。
特に、 「lovely 愛を注いで / もっと満たしておくれよ」の部分は、私はこの曲の中で一番に好きなメロディラインである。
それはもはや言語化することすら不可能に近い、身体的な喜びを思わせてくれる心地よさであり、一種の快感なのである。
その歌詞の(言ってしまえば)過剰なラブリーさ、甘さですら、許してしまえるような、むしろ、同じように同調して声に出してしまいたいと思わせてしまうのである。
これは一歩間違えればどうしようもない失敗にもなってしまう部分だと思う。
もしそのメロディラインが、わたしたちに訴えかけるような巧さを持っていなければ、
同調したくなるようなことばでなければ、
この曲は「甘い曲」の一言で終わってしまうだろう。
はっきり言って、この曲は、全部を98%を甘さでつくりあげたかのような曲である。
しかし、それが甘さだけで終わらなかったのは、
そんなメロディの巧さ、そしてそれを見抜くバランス感覚の善さ なのだと思う。
この奇跡的なバランスで、「dreamy success」という曲は、たまらなくキュートでキャッチーな、ポップとして存在しているのだ。
私の中で0の認識だったMY LITTLE LOVER
衝撃の出会いだった
これほどまでのバランスで打ち出されている曲も本当に珍しいと思う。
なにより、もっと満たしておくれよ とわたしも唄いたいのである。
それはリスナーにとっての、音楽の喜びの根本であるとおもう。





