中3生徒の成績が下がる理由と対処法 | 中学生の勉強法と親の心得 ~塾長直伝! 高校受験対策と反抗期の対応法~

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 「家庭教師 成績 下がる」「成績が下がる」「中学生 塾 成績が下がる」など、先週は深刻なキーワードが多かったです。入試が近づいてきたからでしょうね。

 さて、この時期の成績下降には2つのタイプがあります。


(1)スランプ

 不思議なことに、この時期は成績の下がる生徒が多いです。「この時期」と言っても、中3の夏から入試までの広い範囲で、あとは人それぞれなのですが、なぜか大きく成績を下げる生徒が何人か出てきます。俗に言うスランプですね。

 この場合は、塾や家庭教師を疑うよりも、スランプ脱出のために「いかに頑張るか」「いかにやり方を改善するか」にエネルギーを向けるべきです。教え方や生徒のやる気の問題と言うよりも、タイミング、自信の無さ、勉強法のちょっとした技術的な問題のことが多いのですね。

 この時期に不信感を感じて塾や家庭教師を変えたところで今さら手遅れ感が強いですし、逆にスランプが長引く可能性もあります。焦る気持ちは分かりますが、今まで信頼して教わってきた相手であれば、ある程度信用して任せることも必要でしょう。じっくり取り組むことで、不思議と入試までにはスランプを脱することが多いのも特徴ですから。

(もちろん、あまりにひどい指導の塾は除きます)

 

 

 ちなみに、スランプを脱出するための方策は具体的にいくつもあります。それを目の前の生徒に合わせて適切に処方するのがプロの塾や家庭教師ですから、もしスランプになっても「とにかく頑張ろう」「たくさん問題を解くしかない」というような精神論や根性論を持ち出す教師の場合は見限ったほうが良いでしょう。

 もちろん、教師のほうが慌てふためいて生徒をせきたてるようなケースも最悪です。逆に、どっしりと構えて「こんなのはよくあることですし、テストの点数に出ないだけでちゃんと実力はついているから大丈夫です」と断言してくれるような教師なら心配ありません。実際、実力がついているのにテストの点に出ないこともありますから、こういうことを「根拠と自信」を持って、さらっと言える教師なら信じて大丈夫でしょう。

 あまりに不安な場合は、冬期講習で塾や家庭教師を代えるという手もあるにはあります。直前期の変更はリスクも高いためあまりお奨めはできませんが、不信感を抱いたままで教わるよりはましでしょう。ただし、親が不安だからというだけの理由で無理に変えるのは絶対に駄目で、生徒自身が「変わりたい」「変えたほうが良いかも・・・」と思っている時にするようにしてください。


※ 正会員の方には「中3で成績が下がる生徒と、その対応(スランプの脱出法)」で、ご家庭で対処される際の話をもう少し踏み込んでしていますから、参考にしてくださいませ。

 

 


(2)教え方がまずかった

 単純に、これまでの指導が「力をつける指導になっていなかった」ケースですね。

 定期テストを過去問暗記でドーピングして点をとらせるような実際の力がまったく伸びない指導だったり、ただ子供を楽しませるだけで指導効果の無い指導だったりすると、こういうことになります。

 九九や正負計算もできないのに、変な公式だけ教えて定期テストだけを乗り切らせるようなひどい指導もありますし、教科書やテストの過去問を意味も分からず丸暗記させて、テストが終わったらきれいさっぱり忘れているようなケースもよくあることです。

 また、「褒めて伸ばす」ことと「生徒に迎合して甘やかす」ことを取り違えたり、ただ生徒数を増やしたいがためだけに楽しさだけの指導を行ったりして、授業を受けてはいるが何の力もついていないようなケースもよくあることです。

 短期的なドーピング指導や、うわべだけのごまかしの指導を受けてきた生徒に、入試レベルの問題が解けないのは当然ですよね。

 これは、そういった指導をしてきた塾や先生の責任もありますが、そもそもの塾選びや勉強法選びの段階のミスですから、生徒や親御さんの責任も否定できません。

 

 

 この場合は、今さら感はありますが、塾や先生を変えるしか無いでしょう。

 塾を選ぶ際には、定期テスト対策だけで無く、実力テストなどの全範囲のテストで力が出せるような指導をしているかどうかが重要になります。見抜き方としては「定期テスト対策以外の勉強をしていない」ところはまず駄目ですし、「実力テストや模擬テストの前になると過去問を必死でやらせる」のも駄目です。そもそも、実力テストは実力を測って今後の指導に生かすためのもので、それを過去問で練習して点数をとらせるのは根本的におかしいからですね。

 こういう指導をしている塾や家庭教師ですと、生徒の自力がある場合はそれで何とかなってしまいますが、生徒に自力がない場合だと何ともならなくなってしまいますから、注意してください。自力がある生徒は、どんな教え方でもそれなりに何とかなるため、だからこそ塾や家庭教師の良し悪しが見抜きにくいわけです(笑)

 

 

 「いや、私はまだ入試前じゃない」と言う方には当てはまらない内容ですから、それはまた別の機会にでもお届けしましょう。


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