ヨガやピラティスのレッスンをしていると
よく「身体の痛み」について質問されます。
もちろん
私たちインストラクターは医者ではないので
診断をしたり治してあげる事はできません。
基本「病院へ行ってくださいね」と
お話しするしかないのですが
コロナ禍、何となく病院へ行きにくい上
「けっきょく湿布が出るだけ」
「いつも加齢のせいだと言われる」
なんてお声が多いのも事実。
私自身も以前
面白いけど口が悪い病院の先生に
「どうしてここが痛くなるんでしょう?」
と質問したら
「私は24時間あなたと生活を共にしている訳ではないので、分かりません」
と言われたことがあります(笑)
えーーー?と思ったけど
確かに、納得!!!
例えば、転んで怪我をした等
明らかな外傷で無い場合は特に
“根本的な原因”と言うのは
正直なところ私たちはもちろん
お医者様も分からないのかも知れません。。
先日は、ダンスの先生から
「膝を痛めてしまった」と相談されました。
よく話を聞くと
最後の決めポーズの時にバランスを崩して
膝の内側に負担をかけてしまったとの事。
(この場合は明らかな外傷ですが病院は行きたくないそう💧)
膝の内側の痛みは『加齢』だけでなく
スポーツをしている方に多くみられ
残念なことに
「無理なヨガのポーズで痛めてしまった」
と言う方もいらっしゃいました
(念の為↑他のヨガクラスです)
病院へ行くと『鵞足炎(がそくえん)』
と診断されることが多い様なので
そのダンス講師にも
「鵞足」について説明しました。
鵞足(がそく)とは
脛骨粗面の内側に位置し、縫工筋、薄筋、半腱様筋の停止部※
ガチョウの足の様な形なので「鵞足」と言うそう。
この部位に炎症が生じる状態が鵞足炎。
※筋肉の「起始」「停止」は「筋肉がどこからどこまでついているか」
・起始(origin)は固定又は動きの少ない方
・停止(inseation)は動きの多い方
簡単に言うと鵞足とは
膝の内側で3つの筋肉が集結する部分で…
ちょうどこのポールでマッサージしている辺り
↓↓↓
そこを痛めてしまうと言うことは
それぞれの「起始」も何かしら問題があるはず。
縫工筋の起始:上前腸骨棘(骨盤の前の出ている所)
薄筋の起始:恥骨結合の外側
半腱様筋の起始:坐骨結節(お尻の左右の骨)
この3つの筋肉のうち
縫工筋と薄筋は解剖学の本では何と
「膝関節(ひざかんせつ)に働く筋」ではなく
「股関節(こかんせつ)に働く筋」に部類分けされます
もちろん他の関節にも働きますが
主に膝関節に分類されるのは半腱様筋のみ。
痛いところ=膝だけ何とかしようとしても
どうにもならない訳です
と、言うことを噛み砕いて説明すると
ダンスの先生は思い当たることがあるらしく
もの凄ーく納得していました
その後セルフケアでだいぶ良くなった様子
そう、けっきょく
自分の身体を一番よく知っているのは自分で
それに気づいてあげられるかどうか
なんですね
「からだスキャン」とは
自分の身体をよく観察すると言う意味。
からキャンを続けると
自分の身体の変化に直ぐに気付ける様になり
例えば日々の生活における
筋肉の固まり等のちょっとした不調は
自分で治せる様になってきますヨ
2021年1月の養成コースは只今開催中
「ミニポール講習会」のお申し込みは
まだ受け付けしております(残席2名様)
この講座は、どなたにでもご参加いただけます
※修了証が発行される講座ではありません
どうぞ宜しくお願いいたします
スタジオMibuカレンダーはコチラです
akikoのレッスンスケジュールはコチラです
からだスキャンセルフマッサージ養成コース受講後は、コンディショニングポールやミニポールをインストラクター価格で購入出来ます。
※2年目以降は資格更新している会員様に限ります
コンディショニングポールについて
再受講制度
スタジオMibu卒業生である会員様は無料で再受講して頂けます。
応募人数によりますのでお問い合わせください。
■膝関節に働く筋
半腱様筋(はんけんようん)
semitendinosus「セミテンディノゥサス」
o:坐骨結節の内側面
i:脛骨粗面の内側(鵞足を形成)
膝関節の屈曲、膝屈曲時に下腿を内旋、股関節の伸展
@メモ:ハムストリングス〜大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋
スタジオMibuお問い合わせは⇒こちら
お問い合わせフォームへの返信が戻ってきてしまう事があります。
24時間以内に返信が無い場合・・・
「PCからのメール受信設定」と「迷惑メールフォルダ」をご確認の上、下記アドレスへご連絡ください。
studio.mibu☆gmail.com(☆を@に変えてください)
宜しくお願い申し上げます