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さて、本日はカメラのおはなし。
Nikon FM2 & NewFM2
ミラーレス一眼の「Z fc」が発表された影響で再び人気が出るかもしれないこちらの2機種に注目してみました。
Z fc は報道資料によれば“デザインには、長年愛されてきたフィルム一眼レフカメラ「ニコン FM2」（1982年発売）の要素を取り込んでいます”とのことです。
FM2とNewFM2はそっくりですから、私などはニコンがロングセラーだった機種の名を出して「ニューFM2の要素を～」としなかったのはなぜなのだろうと気になってしまいます。
そのFM2とニューFM2はデザインもスペックも似ているため、最近になってFM2に興味を持った方がどちらを買うべきか悩むこともあるでしょう。
私はFM2の後継機であるNewFM2をおすすめします。
大きな違いは、スピードライト(ストロボ)の同調速度です。
カタログを見比べてみると、FM2では機械式シャッターの最高速が1/4000秒であることを特徴として挙げており、ニューFM2はそれに加えてX1/250秒を売りにしています。
FM2のシンクロ速度は1/200秒、NewFM2は1/250秒。
特に屋外でスピードライトを使う機会のある方なら、少しでも同調速度が速いほうが有利です。
それから、長期間販売されていたニューFM2は現在でもFM2より中古品の数が多く、状態の良いものを探しやすいはずです。
修理すればずっと使えると言われることのあるメカニカルシャッターのMF機でも、どんな故障でも直せるというわけではありません。
末永く愛用したいと考えるなら、なるべく新しくて正常に動くボディを手に入れるべきでしょう。
FM2とNewFM2は同じアクセサリーが使用できます。
モータードライブはMD-11よりも使い勝手がよくなったMD-12が便利でしょう。
ファインダースクリーンはFM2の標準装備がK型でNewFM2がK2型。
K2型をFM2に装着するとファインダー内が少し明るくなる感じがします。
感じがするだけでなく、実際にプラス1/3段ほど露出補正が必要だと説明書に記されています。
ちなみに私もFM2が壊れるまでは、スクリーンをニューFM2用のE２型に入れ替えて使っていました。
スピードライトは、どちらの機種もTTL自動調光には非対応。
一般的な撮影なら外部自動調光で使えるスピードライトがあると便利だと思います。
なお、マニア向けなポイントとしましては、NewFM2のシャッターは初めはFM2同様のハニカム構造チタン幕で、後にハニカムではないアルミ羽根に変わっています。
シャッター羽根がハニカムパターンなら「古いニューFM2」です。
マニア受けを狙うなら、あえてFM2や初期のNewFM2を選択するのも悪くないかもしれません。出張撮影専門 スタジオたいとう (東京都台東区)
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