一級建築士の悩みごと -9ページ目

モジュール

モジュールとは建築などを考える時に基本になる寸法基準のことです。
今の日本では長さの単位は通常「m(メートル)」を使いますよね。

しかし、建築業界ではまだまだ「尺貫法」が残っています。
長さの単位が「尺・寸・分」であったり、「間(けん)」を使います。
面積も「㎡(平方メートル)」ではなく、「坪」をよく使います。

この影響で、建築材の規格寸法も「尺」が基準になっているものが多くあります。
特に、住宅業界では「尺」単位が色濃く残っています。
これは、メートルで作業をする大工さんはほとんどおらず、いまだに「尺」で作業をしている影響だと思います。

特殊建築物等定期調査資格者講習

講習に行ってきました。
この資格は建築基準法第12条1項により公共性の高い特殊建築物には一定の資格を持ったものが、定期調査を行い、行政に報告する義務があります。

この法令について昨年改正があったので、その部分を重点的に講習は行われました。
その改正の中のひとつ。

タイルが貼ってある外壁で、「建築後10年を経たものは、外壁前面を打診検査する。」というもの。
ビルの外壁ですから、当然、手の届かない部分があります。
この部分は、足場を組むなどの方法が必要になります。

しかし、足場を組むとなると、費用や営業面での負担が大きくなります。
代替方法として、赤外線カメラでの撮影による診断でもよいということにはなっています。

ビルの安全性を確認し、維持していく為には必要なのでしょうが、ビル管理者の費用負担が増えることは間違いありません。
今から増えていく、老朽化したビルで、収益の上がらないものは、この維持費をどうやって捻出していくのかが、課題になりそうです。

北側斜線制限

第1・2種の低層と中高層住専地域には、北側斜線制限があります。
これは、隣接地の陽当りを確保する為に考えられた法律です。
お隣さんに配慮をする法律です。

この用途地域では、一般的に建蔽率、容積率も低く抑えられています。
良好な住環境を確保しようという考えかたの上で、このような厳しい規制になっているのだと思います。

この都市計画で定められた意図が、地元住民に理解され、きちんと守られると、ゆったりとした街並みが形成されるのだと思います。
法律で定めるよりも、住民の街づくりに対する考え方やお隣さんに対する配慮が本当によい街並みを創っていくのだと思います。