一級建築士の悩みごと -11ページ目

気象条件

建築物を計画するときに、よく出てくる言葉に「立地条件」があります。
この一言に、その敷地に面する道路状況や方位、周辺環境など、色々なことが含まれています。

その中で、「気象条件」も大切な要素のひとつだと思います。
その建物が建つ場所の「気候」です。
気候と言ってしまうと大きすぎるような気がしまうので、あえて「気象条件」といいました。

同じ金沢でも山間部と海岸部では、条件がまったく違います。
場所ごとに条件の違ってくることを、いかに読み取り、プランに反映することが出来るかが設計の難しさだと思います。

エキスパンション・ジョイント

増築工事を行うときには、基本的に構造体としては別棟になるようにします。
これは、動きの違う建物を繋ぐことで、計算で予定をしていなかった動きが発生し、倒壊を招くことを防ぐ役割もあります。

この時のジョイント部分を「エキスパンション・ジョイント(EXP)」といいます。
構造計算で建物の揺れる大きさを検討し、それに見合った幅を離します。
高層ビルの場合、このEXPが1mぐらいになることもあります。

建物の計算上の揺れって以外に大きいものなんです。

みなし道路

建築基準法では、道路に2m以上接した敷地にしか建築物を建ててはいけません。
「道路」の定義として建築基準法42条で幾つか定めてありますが、この中に「みなし道路」というものがあります。

「みなし道路」とは、建築基準法が施行された際に、すでに建物が立ち並んでいた幅員4m未満の道路で特定行政庁がしていしたものとあります。

簡単にいうと、細い路地に面して建っている建築物に対して特例を認めたものです。
けれど、この既存建物を建替える時には、道路中心船線から2m(又は3m)下がったところを道路境界線とみなして、建て替えを計画しなければなりません。

この場合、建て替えをすると現状の建物よりも小さいものしか建ちません。
法律で定められているものですが、地主さんにとっては建築できない敷地であり、将来は道路として提供をしなければならないことに繋がるので、よく不満が聞かれます。

しかし、通りに面する人達が全員、セットバックして建て替えが済むと道路が広くなり、住みやすくなります。
みんなで法律を守って、住みよい街並みになるように配慮し、お施主様に理解をもらい、指導をしていくことも建築士の努めだと思っています。