今回は、東洋の踊り子・周防ゆきこさんについて、「可愛さからの戦慄」という題名で観劇レポートします。
H26年も年の暮れに近づきつつある。まだ少し早いが大阪東洋ショー劇場が素敵なクリスマス・プレゼントをしてくれた。周防ゆきこさんの再来演である。
11月結の香盤は次の通り。①青山ゆい(東洋)、②坂上友香(東洋) 、③伊吹千夏(東洋)、④白砂ゆの(ロック)、⑤周防ゆきこ (東洋)〔敬称略〕。
今週は、ロックの白砂ゆのさんと東条真夏さんに会えるのを楽しみにしていたが、東条真夏さんの名前がなくなっていた。初日の昨日は四人香盤だったらしい。今日からは真夏さんの代わりに伊吹千夏さんが穴埋め。真夏から千夏への交代とは面白い。千夏さんは来週12月頭に四周年だから前乗りになる。それにしても、真夏さん、どうしたのかな。来週は栗橋でも会えるのを楽しみにしているのに・・・。
まぁ、今週はなんといっても周防ゆきこさんがお目当てだから仕方ないか・・。
(ちなみに、翌週の土日も大阪遠征した。予定外だったが、もう一度周防さんのステージが観たくなった。童話も完成したのでプレゼントしたかった。すると、香盤が変わっていた。東条真夏さんが復帰。11/26中日から千夏さんと交替したらしい。真夏さんの体調が戻って元気にステージにのってくれて嬉しかった。)
周防ゆきこさんの再来演・・・
ようやくの感が漂う。昨年二月に休館前の東洋開館記念特別公演で周防さんがデビュー。東洋がひっくり返るほどの大盛況だった。しかし、せっかくデビューしてくれたのに、東洋がその後八か月間の休館に入る。休館がなかったら周防さんと立花さやさんのツートップで東洋が盛り上がっただろうにな。警察のガサ入れによる休館が今更ながら本当に痛い。いろんな意味でストリップ界を揺るがせ、かつ狂わした。ともあれ、私は、H25年10月の東洋再開時は絶対に周防さんで大々的に来る!と確信していた。しかし、それは実現しなかった。
その後の東洋では、新人は全くデビューせず、踊り子さんが辞めていくばかり。次期看板と期待された立花さやさんが今年三月に引退、そして九月にはベテランの中條美華さんと大物の引退が続く。途中、遠野こころさんが復帰したも、東洋メンバーの衰弱化は誰の目にも明らか。その間、東洋公演はロックにおんぶにだっこ状態が続く。東洋ファンの不満が燻っていた。そこで東洋側もやる気を見せるために、ついに周防ゆきこさんの復帰を実現した。また、前月には川越ゆいさんと荒木まいさんという二人のかわいい新人もデビューさせる。ようやく東洋らしい華やかさが戻って来た感じがする。東洋ファンとして嬉しいことこの上ない。
周防ゆきこさんは11月16日(日)から30日までのロング公演。
初日はすごい客入りだったらしい。立ち見が二列になったと聞く。東洋ファンがどれだけ周防さんの復帰を待ち焦がれていたかよく窺われる。
私は、11月22日(土)からの三連休で大阪遠征を決める。
さっそく周防さんのステージ模様を紹介する。
幕が上がった瞬間、白・青・緑のレーザー光線が激しく放たれる。まぶしいばかりの光の強さに周防さんの姿がよく見えない。
少しして、ブルーとホワイトの華麗な衣装に身をくるんだ周防さんの姿が確認できる。青い上着に、足元まで長い白いスカート。青い上着は袖がなく、襟元がユニークで、なんか折り紙のように立って白と青が折り重なる。白いスカートもふわふわしていて、青い線でもって横縞に重なる。頭にはかわいいピンクの耳が付いた銀の王冠をかぶる。
足元は白いブーツを履く。両腕に白い腕巻きをし、右手に星の付いた棒をもって振る。
まるでディズニーのお姫様のようである。
一旦、袖に引き上げ、舞台に簾状の幕が下りる。
次のオレンジの衣装も素晴らしい。この時も光の演出がある。四本の白い蛍光灯がバックで強く輝く。今更であるが、他の踊り子さんとは一味も二味も違う光の演出効果。観客席の頭上にも枝状のLEDが白く輝いていた。いかに東洋が周防さんに力を入れているか分かる。
肩口に薄いオレンジ色、ウエスト部は白、そしてスカートはオレンジ、ピンク、イエローの色彩の布がふわふわと何層にも重なる。白いブーツを履いて軽快に踊る。
以前拝見したときより、ダンスはとてもよくなっている。ダンスセンスの良さが光る。
一度、盆前に近づく。あまりの可愛さに目がくらむ。
最後の衣装も素晴らしい。最高の衣装を三つ続けているなぁ~。
白い綿毛に縁取りされた、ふわっとしたピンク色のラグジュアリードレス。最初に、頭からすっぽり被った形で登場。ピンクの卵みたい。両手を広げて姿を見せる。スカートの裾が両手首に繋がっていて、ピンクの蝶々のようになる。胸元には白いリボンがポイント。よく見ると、ドレスの上にキラキラした薄い白いベールが覆う。頭には白い羽根の髪飾りが豪華。銀のハイヒールを履いて、長い花道を通りゆっくりベッドへ。盛大な拍手。
かわいいルックスだけではない。スタイル抜群で、きれいなヌードにうっとり♡
一流のモデルは、そこに居るだけでひとつの作品である。美しさは全ての客を黙らせる。現役AV界トップ・スターと評される、まさにスーパー・アイドルの降臨である。
周防さんを拝見するのは一年九ヵ月ぶり。正直、あの時の衝撃が忘れかけていた。
今回改めて、ステージでお顔を拝見したとき、その可愛さに身体が震えた。
「こんなに可愛い娘を見たことがない!」正直、そう思った。まさにブラウン管を通してしか見たことがない典型的な美少女である。おそらく美少女というものを絵に描いたら、そのまま周防さんの顔になるのだろう。
女優の宮沢りえさんの話を思い出す。前にTVで、タモリさんが初めて宮沢りえさんと会ったときに、この世の女性とは思えないほど可愛い。じろじろ見るのは失礼だからと「すみません。あまりにも綺麗なので、今から二分間じっと顔を見ていいですか?」と言った。りえさんは笑って許してくれた。タモリさんのキャラだから許してもらえたのだろうな。
私も同じ気持ちになる。周防さんのお顔だけ、じーっと二分間見つめていたい。すみません、できれば下のお顔もいいですか・・・!?
目の前にこれだけ可愛い娘がいること自体、信じられないほど凄いこと!その可愛さに恐ろしいまでの戦慄を感じた。
ふと、立花さやさんに初めてお会いした時のことを思い出す。
四年前の東洋。「こんなに綺麗な娘を見たことがない!」あまりにも美しすぎて近づき難さまで覚えた。私なんか鼻もひっかけてくれないだろうな。そう思いながらも私はいつものように手紙を添えてポラを買う。しかし、私の手紙なんか読んでもらえている実感はなかった。それでもダメもとで、私のホームTSミュージックに出演して下さい!と書いて渡し続けた。そして、意外にも早く、その夢は実現した。狭いTSは客で溢れかえった。私は夢中になって、さやさん目当てで通い続けた。毎日顔を出す私に漸くさやさんも関心をもってくれた。私の手紙にも反応があり、読んでくれている実感をもつ。それから私はさやさんの公演には大阪も関東も欠かさず顔を出し、その公演毎にレポートを書き続けた。いつしか、さやさんに「太郎さんは私の専属ライター」と言ってもらえるようになる。信じられないことだが、ファンとして一目置かれ仲良くさせてもらった。
さやさんが関東の劇場にのると毎回皆勤するファンもいたが、私は皆勤はしなかった。浮気性の私はいろんな踊り子さんを応援しているので皆勤はできない。回数が少ないと、どうしたの?という顔をする。かわいい焼きもちだった。一度だけ皆勤したときは喜んでくれ、私の似顔絵を描いたTシャツを皆勤賞としてプレゼントしてくれた。いまでは私の宝物である。
今、周防さんを目の前にして、さやさんの時と全く同じ気分になる。
こんな可愛い娘と仲良くなれるとは想像がつかない。到底無理な話だろう。若い頃に女性にふられ続けた苦い記憶から、気弱な自分が顔を出す。でも、だからこそ、こんな可愛い娘と仲良くなれるのがストリップの醍醐味。どうにかしたい、下世話な言葉で言うと「落としたい」という気持ちが湧く。ストリップのプレイボーイ感覚かな(笑)。まぁ、私の言う「落としたい」は私の手紙に反応してもらう程度だけどね。
周防ゆきこ攻略作戦を開始。
まずはポラを買う。「盆前で熱心に観て頂いてありがとうございます」彼女はステージの上からお客の反応をとてもよく観察している。それをポラのときにさり気なく話せる。とても利発そう。上手に客対応ができる。これだけで人気が爆発するだろう。
私は手紙を添える。私なんかの手紙はおそらく読んでもらえない感じ。それでも渡す。
彼女の場合、仲良くなる秘訣はひたすら劇場に通うことだろう。顔を出すことによって顔を覚えてもらう。ファンとしての一線を守って応援し続けること。これは、私がこれまで出会った美女誰もがもつ防衛本能である。だから、手紙やプレゼントは効果がない。ひたすら顔を見せて安心感を与えることだ。
私が周防さんと仲良くなれるとしたら、東洋だけでは限界がある。どうしても関東の劇場にのってもらい頻繁に通うしかない。周防さんの場合、まだ現役のAV嬢なので、そもそもストリップにどれだけ乗ってくれるのか分からない。東洋限定になる可能性が強い。それでも、さやさんとの体験をもう一度、周防さんで味わってみたい。ダメでもいいから、ストリップファンとしてそんな夢を抱きたい。
東洋とも15年以上の長いお付き合いになっている。
その間、私は何度も東洋の踊り子さんに恋をした。すてきな思い出をたくさんプレゼントしてもらった。私のストリップLIFE、そして私の人生はそれだけで華やぐ。
ストリップ劇場は、踊り子さんに恋をする場だと私は考えている。私も高齢になってきたが、これからも恋をし続けて、いつまでも青春を謳歌していきたい。
平成26年11月 大阪東洋ショー劇場にて
【事後談】
私は、このレポートを書き上げて、二日目に周防さんに渡した。
正直、周防さんが私なんかの手紙を読んでくれると思っていなかった。一日目も毎回手紙を渡していたが反応がなかったので手紙を読んでもらえる実感はなかった。
ところが、二日目の一回目のポラ時「お手紙、とても嬉しかったです。前回の公演のことを書いてくれたんですね。また、未熟な私にとって色んなことを教えてくれてとても参考になりました。」と話してくれた。私の手紙を読んでくれたんだ。私は目が点になった。
このレポートについても「褒めすぎですよぉ~♪」とポラ時に話してくれた。嬉しかった。
手紙を読んで頂ければ仲良くなれる可能性がある。
私は、高い高い周防山に咲いている高嶺の花を目指して、登山する覚悟ができた。
『周防山の雪んこ』
~周防ゆきこさん(東洋所属)に捧げる~
周防ゆきこさんがステージに現れる。
あまりのかわいさに目がくらむ。まるで「ストリップの妖精」だ♡
とてもこの世の人とは思えない美しさ。ある意味、怖いまでの美しさ。別の世界からやってきた妖精か、はたまた魔女か。魔女なら心を奪われてもいいとさえ思う。私はうっとりと彼女の姿を眺める。
やけに眩しい。背後からのライトが直接目に刺さる。まるで、ゆきこさんという実態(障害物)がないかのごとく。だんだん彼女の姿が透けて見えるようになる。もしかしたら、この美しさは空蝉(うつせみ)かもしれないと思い出す。
更にじっと目を凝らいて彼女を見つめていたら、彼女の背後、遥か遠くに山が見えた。あれが気高い周防山かな・・・
私の魂は本物のゆきこさんを追い求めたがった。あの周防山に登ってみたい!!! そこにきっと高嶺の花が咲いていると思った。
私の魂は山に向かって歩き出した。
最初の山に辿り着いた。
山の麓に、イタコと言われる年老いた巫女がいた。
私は巫女に「ここは何という山ですか?」と尋ねたら、「青森の恐山だ」という答えが返ってきた。そして「あなたは美しさを怖がっていますね」と付け足した。
私はギクリと尻込みした。
「大丈夫です。あなたが美しさに抱く畏敬の念は素晴らしいことです。美しさを軽はずみで考えてはいけません。真摯に美しさを求めることであなたは必ず幸せになれます。」と巫女は話してくれた。私は動揺を静めた。
次に、ある山に辿り着いた。
見覚えのある山の頂上が見える。ここは富士山か。
なんか異様な臭いがしてくる。臭いの方角を見たら、山腹の一部を黒い雲のようなものが覆っている。
ブーン♪
一匹のミツバチが耳元で囁いた。「あれは蠅の群れです。あの一帯は、昔は珍しい高山植物が群生していましたが、今では人間の手で荒らされてしまいました。我々ミツバチや蝶は住処(すみか)を追われました。あなたが求めている高嶺の花はもうこの一帯にはありません。
そのうえ、人間が糞尿を撒き散らすものだから、蠅の住処(すみか)になってしまいました。山の神々はカンカンです。」
せっかく富士山が世界遺産に登録されたというのに、陰の実態は未だにそんなものなのか・・・美しいものへの冒涜は許されない。いつか必ず人間は自然からしっぺ返しを食らうことになるだろう。恐ろしい。
また次に、ある山の麓に辿り着いた。
不思議な光景を目にした。青く晴れ渡った空の下、山のてっぺんにたくさんの赤い金魚が泳いでいる。いや金魚が飛んでいるという表現が正しいのだろうか。金魚はぷくぷくと口から泡を出している。どことなく苦しげな金魚の表情。
私はその山の頂上を目指して登り始めた。足元がやけにぬかるみ登りづらい。
日が落ち、月が上る。頂上に着いたときには、辺りはすっかり暗くなる。
岩場にたくさんのキツネが現れる。尻尾が月の明かりに呼応してか、青白く光っている。なんて美しい輝きだろう。
私は一匹のキツネに声をかけた。「ここはなんという山ですか?」
「ここは木曽の御嶽山だよ」とキツネが答える。
そして、日中、大きな噴火があったことを話してくれた。どうやら人間が山の神々を怒らせたらしいと付け加えた。私は富士山でのミツバチの話を思い出した。山はマグマで繋がっている。
足元が泥濘(ぬかるみ)なのは、噴火したばかりの火山灰が積もっていたからだ。そして、赤い金魚は溶岩だったのかな!と感じた。
たくさんの登山者が溶岩にのみ込まれ、また噴出した石に当たり、亡くなった。あっという間の惨事だった。
キツネが話す。この尻尾には噴火で亡くなった人々の魂が乗り移っている。命のはかなさは一瞬の輝きを放つ。それはもっと長く生きたかったという魂の叫び。悲痛であるがゆえの強い美しさか。
キツネたちは噴火で亡くなった人々の魂を鎮めるために、丸い輪になってキツネの踊りを始めた。
コーン コーン まるで鼓(つつみ)を打つようなキツネの泣く声・・・
私は足が釘付けになり、時間が経つのも忘れて眺めていた。
そして踊り終わったキツネに尋ねた。「私は周防山に行きたい。どちらに向かえばいいのか、教えてくれないかな。」
「あなたは何を求めて周防山に向かうのですか?」
「周防山に咲いている高嶺の花を見てみたい。きっと本物の美しさがそこにある。私はそれを見れたら命も惜しくない。」
キツネは「それは命の輝きですね」と言いながら、ある方向に目を向けた。キツネが顔を向けた先には、高い山がそびえていた。
季節はすでに冬に入っていた。ちらほらと雪の粉が飛んでいる。
私は一心不乱に周防山を登った。頂上に近づくにつれ雪が激しくなっていった。
一面が雪で真っ白になっている。いつしか私は道に迷い、疲れて倒れ込んだ。高嶺の花を見るまでは死ぬわけにはいかない・・しかし身体がもう動かない・・私はこのまま死んでしまうのだろうか、と頭を過った。
誰かが私の身体を揺すった。目を開けると、信じられないほど美しい少女が私の顔を見ていた。吸い込まれてしまいそうなほどの涼しげな眼差し。透き通るように白い肌。一目で、雪んこ!と分かった。そして、私が求めていた高嶺の花は彼女のことではないかなと感じた。
彼女は「あなたが求めている高嶺の花はすぐそこにあります。私が案内します。」と言って、私の手を掴んだ。私に迷いはなかった。私の命は彼女に会えたことで激しく燃え上がる。このまま燃え尽きても悔いはない。もう命なんて惜しくない!
私は雪んこと一緒に白い光の方に向かって歩いて行った。
おしまい