今回は、DX歌舞伎の踊り子・美咲遥さんの新作を「レッドポリス ~美咲遥の成長~」と題して語ります。

 

 

七人香盤で賑わった渋谷道劇GW興行が過ぎると、どこの劇場もそうだが、客足ががくんと落ちる。そんな中、今週5月結も渋谷道劇では七人香盤をはった。

香盤は次の通り。①香坂玲来(道劇)、②美咲遥(DX歌舞伎)、③一宮紗頼(道劇)、④希崎遥(道劇)、⑤七海セーラ(晃生)、⑥宮野ゆかな(TS)、⑦アキラ(道劇)〔敬称略〕。

私としては、この香盤はどこの劇場よりもいい。

 

美咲遥さんと三か月半ぶりに会う。

かっこいい新作を披露してくれた。作品名を尋ねたら出したばかりでまだネーミングしていないという。「太郎さん、付けてくれる?」と言われて、私はすぐその気になる(笑)。

ネーミングするつもりで真剣に作品を拝見。

最初に、斬新な赤い衣装で、白い椅子に座ったまま登場。特にインパクトが強いのが、赤いエナメル系の警察官の帽子を深々とかぶっている点。衣装も赤いエナメル系でコートっぽい、ウエスト部は左右に黒い刺繍が入り透けている。黒いハイヒールを履く。左手に黒い手袋をしている。全体として、すごくかっこいい装い。

椅子に座ったままスタートし、足を組み換えたりとポーズを決めていく。

立ち上がって、大きな黒い軍旗を振る。黒い旗の周りは金色の毛。

なんかオカルト集団にも見えたが、遥さんに尋ねたら、ポリスをイメージしているよう。

次に、上着を脱ぐと、赤いレオタードが見える。エナメル系の生地できらきらしている。これまた斬新なデザインで、まるでデビルマンのようだ。この上に透明なビニールを羽織って踊る。すごくエロスを感じる。

最後に、白いワイシャツを羽織ってベッドへ。黒いフリルの付いたオレンジのパンティが眩しい。ベッドで、指先を小刻みに震わせて、誘ってくるような指使いがとてもGood。遥さんらしい独創性がある。

驚いたのが、こうした振付を今回すべて自分でやったこと。遥さん、自作自演するまでに成長したのか~! いやぁ~感心! ついに才能が開花したね。

私は、このかっこいい作品に「レッドポリス」と命名。気に入ってくれたかな?

 

 

H27年5月                               渋谷道劇にて

 

 

 

今回は、DX歌舞伎の若きエース・美咲遥さんの、新作「シャボン玉」について報告します。

 

 

H26年12月23日(火、天皇誕生日)に、渋谷道劇に行く。

今週の香盤は次の通り。①飯島しき(道劇)、②一宮紗頼(道劇)、③石原さゆみ(道劇)、④紫りょう(道劇) 、⑤美咲遥(DX歌舞伎)、 ⑥虹歩(札幌ニューカジノ)〔敬称略〕。

今週は新作ぞろいで楽しかった。石原さゆみさんのデビューも嬉しい。お蔭で今週は平日皆勤で六日間通う。

 

 美咲遥さんの新作「シャボン玉」が気に入った。(正式の演目名はまだ付けていないと言っていたが「シャボン玉」でいいと思う。以下、そう呼ぶね。)

 カラフルな軽装で登場。上着は青をベースにし赤・黄・黒でデザインされたカラフルなトレーナー。ミニスカートは銀のラメ入りできらきら輝く。金色の星がたくさん付いた青い帽子をつばをサイドに小粋にかぶる。銀のズックもきらきらしている。

 嵐の曲「Happiness」♪にのって軽快なダンスを披露。

 途中、舞台横に置いているカゴから、小さなシャボン玉を取りだす。液を付けながら観客に向かってシャボン玉を吹き飛ばす。私は顔の前で飛ばされる。(笑)

 次に、大きなシャボン玉器械を取りだす。半月形の細い棒が、拳銃系の手動でパカパカ開閉する。閉じるたびにシャボン液を付け、開くと小さな扇風機で風を送る。すると頭くらいに大きなシャボン玉が飛び出す。びょお~んと長いシャボン玉もできる。凄くよく出来た機械だ!これを盆周りの観客の頭の上でやるのだが、シャボン玉が破裂したり、シャボン玉がうまく出来ないと大量のシャボン液が飛び散る。一瞬わっと驚くが、液がかかってもすぐ乾くので不快ではない。

 遥さんが楽しそうにやっている。お客さんをいじるのが大好き。

 カラフルなトレーナーを脱ぐと、きらきらした赤いラメ状のシャツ。コカ・コーラの白いマークがプリントされている。更に4minuteの曲「what's your name?」♪にのって軽快に踊る。

 次に、一転して、しっとりしたバラード系のC&Kのデュエット曲「アイアイの歌」が流れる。遥さんがエレガントなドレス姿で現れる。ふわふわした白いドレスなのだが、胸元に大きな花柄のリボンがあり、その結び目から前に花柄の布が垂れる。ピンク・水色・黒が混じった花柄色。その布を両手でもって開くとカーテンみたいになる。斬新な衣装だ。

 長い栗色の髪を背中まで垂らす。黒地交じりの小さなリボンの髪飾りがかわいい。

 遥さん、いい女になってきたなぁ~♡

 裸足で舞いながら、ベッドへ。ベッド曲mr.children「sign」に乗って艶演♪

 近くで見ると、アクセサリーが遥さんの美しさをさりげなく引き立てている。細くて長い純金のネックレスの先端に白い真珠がひとつ。いい感じ。なんと言っても、手足の白いマニュキュアがステキ。かわいいデコレがたくさん。オシャレだねぇ~。

 

 今回の作品には「遥さんらしさ」が凝縮されている。前半は明るいギャルを演じ、後半に大人の色香を漂わすいい女を演じる。もともとは前者のカラーが強かった遥さんだが、芸歴六年目になり大人の女性が似合うようになった。今ちょうど大人の女への成長の端境期なのかもしれない。お蔭でこの二つをひとつの作品にうまくまとめられている。

 

 遥さんの最大の特徴は「おじさんいじり」にある。また、私を初め、いじられて喜ぶおじさん客が多い。遥ファンが多いひとつの理由である。

 よし、ひとつ、今回は私が遥さんをいじってみよう。

 今回の作品で登場する大きなシャボン玉器械。あの半月形が遥さんの下の顔とよく似ているのである。遥さんのスジマンはストファンの間で美マンとして高い評価を得ている。だからシャボン玉器械がパカパカすると私のスケベ心がキュンキュンする♪ 思わず遥さんの下の顔からシャボン玉が出てきたらどうかなと楽しい想像をする。晃生の青山はるかさんは潮吹きショーで有名だが、同じ名前の遥さんもシャボン玉吹きショーをやったらウケるー★ ピンクのハートのシャボン玉があそこから出てくるなんて・・・!

 よし!「シャボン玉を吹く女」という童話を考えてみようかな。

 

 

平成26年12月                           渋谷道劇にて

 

 平成22年7月結にDX歌舞伎で平成生まれの踊り子さん大会というすごい興行が催された。平成生まれとなると20歳の娘だけになり、デビュー1年目の踊り子さんを集めていた。

 香盤は次のとおり。

1.美咲遥さん(DX歌舞伎所属)

2.彩音しゅりさん(ロック所属)

3.豊田沙希さん(東洋ショー所属)

4.南あおいさん(ロック所属)

5.奈良ゆずはさん(ロック所属)

 

この五人の他にDX歌舞伎所属の星野宇美さんが出演予定だったが、残念ながら出演されなかった。宇美さんは今年4月11日ここDX歌舞伎でデビューしたばかりで、私も5月結のDX歌舞伎で初顔合わせして、すぐに仲良くなれたので再会を楽しみにしていたところ。この前後の出演予定が全てキャンセルになっていたから、辞めてしまったかもしれない。

 宇美さんの欠盤は残念だったものの、この五人は私にとって最高の香盤と云えた。五人全員ともデビュー週から応援しており、思い入れが強い。そのため、私は11日間の興行中、なんと7日間通ったほど。

 美咲遥さんと彩音しゅりさんは今週が一周年となった。デビューからもう一年経つのかと思うと月日の早さを感じる。二人ともデビュー週に一目で気に入って、ずっと応援してきた。ちなみに、美咲遥さんはちょうど一年前の平成21年7月26日に二十歳になって、その日にデビュー。変則的なデビュー日で、たまたま私はその日にDX歌舞伎に来ていて、デビュー&誕生日イベントに参加できたのを鮮明に記憶している。

 豊田沙希さんとは、昨年8月結の大阪東洋デビュー時に、私がたまたま大阪遠征していて初顔合わせ。ステージで魅せる彼女のエネルギッシュな若さとかわいさに一目で参った。それ以来関東の劇場にのったときには精力的に応援している。

 南あおいさんとは先月のSNAデビュー週に会ったばかりで、私が応援に来てくれたことをとても喜んでくれた。あおいさんの素直な性格は自分の娘以上に(苦笑)かわいい。今年是非頑張ってほしい踊り子さんの1人である。

 奈良ゆずはさんも、昨年7月頭のSNAデビューで初顔合わせし、ずっと応援している。仙台ロック出演した時には平日せっせと通わせてもらったのが記憶に新しい。彼女だけ若干2週間ほど2年目に入っている。それもあってか今回の大会でトリを飾ったわけだが、やはり5人の中では貫禄を感じる存在に成長している。

 

 考えてみたら、みんな私の娘と同じ世代なんだなぁ~。とうとう自分の娘と同じ歳の子供たちが、私が趣味としているこのストリップ界に入ってきたことに、しみじみ感慨深いものを感じる。

 なんか、皆さん、私の娘みたいな気分。私はストリップの父を自認しているわけだから、彼女たちが立派な踊り子さんとして羽ばたいていくことを心から願ってやまない。また、若い彼女たちと接することで、私自身が若さを保てるのだと感じている。

ストリップよ、永遠なれ!

 

 

平成22年7月                           DX歌舞伎にて

 

 

今回は、DX歌舞伎の踊り子/美咲遥さんについて、「おじさんキラー 美咲遥」と題してレポートします。

 

 

愛くるしい笑顔

茶目っ気たっぷりな流し目

元気溌剌なステージ

若さピチピチ

輝くキラキラヌード

ぷりぷりのおしり

つるつるのパイパン

 

これだけのものが揃ったら、確かにおじさんはメロメロです♪

最近の美咲遥さんには、熱狂的なおじさんファンが多い。先月3月結のミカドでトップを務めていた。夏を先取りしたビーチボールの演目をやっていたが、白い水着姿の遥さんの投げるビーチボールをおじさん達が必死で追いかけていた。日頃運動不足のおじさん達がふうふう。。。遥ちゃんにステージ腹上死しそう♪ でも遥さんの元気なステージに大喜び。そして、四回目トップの遥さんが終わるとかなりの客がそそくさと帰って行く。私は遥ファンの多さに驚いた。

遥さんは五年目を迎える。踊り子歴は長くなったが、二十歳でデビューしているので、まだ24歳と若い。五年目に入り知名度も上がり客が付いてきた頃に、まだ若いという強みを生かし、ますます人気が高まっている感じ。

一昨年、白雪恋叶さんや神夜姫乃さん等の先輩が抜け、いつの間にか遥さんがDX歌舞伎で一番長いベテラン歴になった。本人は驚いていたが、劇場側もファンもDX歌舞伎の看板を期待した。長丁場の連投にも耐えた。そして見事に彼女は頑張ってきた。

遥さんは、ロック系の劇場にもよく声がかかる。DX系は非ロックが基本なのだが、遥さんは両方から可愛がられる貴重な存在。若くて可愛い上に、明るい性格の良さが気に入られているのだろう。全国あちこちの劇場に引っ張りだこ。

 

さて、この度、美咲遥さんが私のホームTSミュージックに初乗りとなった。

今週の香盤は次の通り。①森優希奈(TS)、②永瀬ゆら(林企画) 、③KAERA(TS)、④美咲遥(DX歌舞伎) 、⑤渚あおい(東洋) 、⑥榎本らん(東洋)〔敬称略〕。

さっそく初日4月21日に会いに行く。会社帰りなので、19時過ぎに入ったら、ちょうど4番手の遥さんのステージが始まる。

演目は『To You』で着物姿。

遥ちゃん、きれいだなぁ~♡ 狭いホームは近くで拝見できるせいか、美しさが際立っていた。着物姿がよく似合う。ロックの着物№1である藤咲茉莉花さんに顔立ちが似ている気がする。

思い返せば、私は彼女がDX歌舞伎でデビューした日に初顔合わせ。H21(2009)年7月26日という中途半端な日にデビューしたのは、それが遥ちゃんの20歳の誕生日だからだ。当日、デビュー記念と誕生祝を同時に催す。お姐さん方が、若い遥ちゃんのお股が初々しいと感激していた。当時はまだ毛が生えていた。美マンという評判ですぐにパイパンになる。今やパイパンが遥ちゃんの代名詞。

若い!若い!というイメージの強かった遥さんも、もう5年目を迎える。単にかわいいだけでなく、本当に美しい女性になってきたんだなあ~と見せつけた作品『To You』である。

 

私は、今年H26年2月21日に、ライブシアター栗橋で、この『To You』を拝見。すごく気に入ったので褒めたら「これはお正月にDX歌舞伎で出した新作。太郎さん、観に来てくれると思っていたのに~」と絡まれた(笑)。

今回、この演目『To You』を観るのは栗橋ぶりになる。

私なりに作品の内容を解説する。

最初に、金と銀で煌びやかな着物姿で登場。赤い帯を巻く。なんて、しっとりした華やかな衣装なんだろう。。。金銀の色合いに花の刺繍がプリントされている。

長い鬘の毛(後で鬘と分かった)に、白い髪飾り。

そして、白い桜模様の入った赤い和傘を振り回す。

次に、金銀のバスト周りに、下は白地に金模様のキラキラが入った衣装で、裸足で軽快に踊る。牛若丸のように白い布をかぶったり、七色の布を巻き付けた二つのリボンを上手に操る。

ベッド入りの曲が藤井フミヤの「トルーラブ」、立ち上がり曲がT―BOLANの「離さない」。私の十八番でもあるこの二曲、思わず歌ってしまうほどで、私の心をとらえて離さない。おじさんの好みをよく知ってるね♪

ベッドでは、盆の上から身近の客に余裕の笑みを送る。おじさんはメロメロです♪

 

今が踊り子として一番の旬かな。我々ストリップ・ファンをたくさん楽しませてほしい。

 

 

平成26年4月                         TSミュージックにて  

                          

 

 

今回は「ストリップはマジックか!?」という話をします。

 

DX歌舞伎で、ひなぎくさんの出し物もマジック・ショーを拝見した。

30cmくらいの三つの空の円筒をひとつに重ね、その中から5枚の色柄の布を出し、最後に花を出す。そして、その取り出した5枚の布を、一瞬で一枚の布にしてしまう。それを曲にのせ、テンポよくやるのだから、ダンスを見ているのりで眺められた。私にはマジックのネタは分からなかった。すごく手際がよくて本格的なマジック・ショーだった。

ひなぎくさんのステージでは他に、かぶりのお客に紐を握らせて、あそこから12枚の旗を出すこともやっていた。一枚一枚と旗が出てくるのは結構大変じゃないかな。間違えばまとめてごそっと出てくる可能性があるわけだが、キレイに決めていた。

ひなぎくさんに「とてもいいステージ、いいマジックだったよ」と手紙に感想を書いて渡したら、「失敗をしてタネが全部落ちたこともあります。あと・・・ワラビミニでは舞台の背景がほぼ鏡でできてるのでお客さんが鏡をのぞくと、タネがもろ見えだったり・・・でもでも頑張って、なるべくファンタステック!なイリュージョン!にしたいと思っています。」というお返事が返ってきた。

既に他の劇場も回って、実践練習を重ねているとのこと。とはいえ、私は彼女のマジックに対する入れ込み、いやステージに対する取組み姿勢に感心した。

 

「恋はマジック」という曲や映画のタイトルは多い。バリー・マニロウのヒット曲は記憶に残っている。

 恋をすれば、相手に夢中になる。それはまさに夢の中への誘(いざな)い。マジックを掛けられて夢見心地になっているのと同じ状態。それならば、恋愛期間中は相手に対して上手にマジックをかけ続けてほしいと願う。いずれ、結婚すれば現実に引き戻され夢は醒めてしまうのだから・・。

 

 ストリップも同じマジックの世界かなと思う。

 お客は、竜宮城に入り、素敵な乙姫様に恋をする。劇場の中にいる間は浦島太郎になりきりたい。擬似恋愛でも仮想セックスでも何でもいい、夢見心地でいたい。お客は踊り子さんに恋をし、その恋のエネルギーを明日への生きる活力としたいのだ。客のそんなハッピーな気分を上手にフォローしてくれるのが踊り子さんの役目かな。

 踊り子さんだって、ステージにのっているときは大スターやアイドルになりきれる。客も踊り子もお互いハイな世界に陶酔できるのがストリップという場なのである。

 出し物としてマジック・ショーに取り組むのもいいし、そうでなくても、お客の心にマジックをかけるつもりでステージに望んでみたらどうだろう。

 

平成20年7月                            

 

 

今回は、葉月凛さん(DX歌舞伎所属)について、H30年11月頭のDX歌舞伎での公演模様を、新作「天空」を題材に、「ゲームソフトへの関心を誘う」という題名で語りたい。

 

 

H30年11月頭のDX歌舞伎に初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①西園寺瞳(ロック)、②葉月凛(DX歌舞伎) 、③ゆきな(ロック)、④沢村れいか(ロック)、⑤鈴木千里(ロック)、⑥伊沢千夏(ロック)〔敬称略〕。

 

 まずは、お絵描き、ありがとうございました。すごく上手でびっくりしました。凛さんの絵心に惚れました♡

 最初に頂いた‘マン画’には驚きました。かわいい少女のイラストかと思い気や、最後に性器露出のきわどい絵が入っていて、見ている私自身がドギマギしてしまいました(笑)。漫画の方がエロイときがあるよね♪

 次に頂いたセーラームーンにしろ、ポラに描かれたクレヨンしんちゃんやミニオンにも感激しました。絵心がすてきです。これからも是非描いてほしいです。ちなみに、この絵は他の人に見せてもいいですよね。特に美咲遥さんに見せたい(笑)。

 

 

 もうすぐ10周年なんですね。「来週は10周年です。ホームではなく道劇なの。」

 今回の新作が10周年作なんだね?

 初日のポラコメに「昨日まで衣装作るのにギリギリなってしまってあんま寝てないよ。なんとか初日出せた!」とありましたね。中日からは羽根に豆電球が点きだして驚きました。そうしたら「ベッド着まだ手直しするつもり早くやらないと。」とあって、これだけの衣装を自分で作っているんですね。その才能だけでもびっくりしましたよ。

 

ポラコメに「今回の作品は5周年作のパワーアップした感じで、ひとつ上の次元に行きたくて作りました。振付は相変わらずチナツ姐さんです。まだたまに振り間違ったりします。難しくて。」とありました。その辺の意図を本レポートで確かめたいと思います。

 

また、今回の観劇レポートを書くにあたり、すごく面白いと感じたのが、今週出演されているお姐さん方がやっている演目の関連性でした。ゆきなさんの演目「待夢輪舞(たいむろんど)」は、沢村れいかさんの演目「TIME」と‘たいむ’繋がり。また、ゆきなさんの演目は人形を演じているので西園寺瞳さんの演目「STILL DOLL」と人形繋がり。そう思っていたら、凛さんの演目「天空」も人形がイメージされる。一曲目の「機械仕掛の詩」の歌詞を見ると、まさしく機械仕掛けの‘私は人形?’とか、‘廻る廻る旋律は 輪廻の旅路の中’とあり驚きました。全員の観劇レポートを書こうと思っていたら頭が混乱してくる始末(笑)。

最初にステージを拝見したとき、私の好きなファンタジー童話の世界だと感じた。ところが、いまだ観たこともない衣装だし、聴いたこともない音楽ばかり。演目名と楽曲を教えてもらいネットで検索する。

そうしたら、すべてゲーム音楽なのが判明。私はゲームソフトは全くやらないので、まさしく未知の世界。だからこそ、このファンタジーの世界に浸りたくなった。

 

ともあれ、新作「天空」の内容を私なりに紹介してみますね。

最初に、薄いピンク色のちょうちょのような大きな羽根を付けて登場。衣装は白いワンピースで、ふわふわのスカート。頭は長い銀髪のウイッグ。花状の白い首輪。足元は金のハイヒール。

音楽は、Ricercaの「機械仕掛の詩」。(作詞作曲はらぶざわP 。初音ミクも歌っている)

歌詞♪「消え行く物語 宝石を砂に変え 軋む針を響かせ 時は巡り行く いつかは消えるその歌声で 紡ぎ合えば明日が始まる~」今から新しいドラマが始まる予感がする。

一旦、暗転し、上下セパレートの軽装に着替える。

髪は銀髪のウイッグを取り、黒髪に白い花飾りを付ける。先ほどと同じ白い首輪。

上半身は、ピンクの周りに金の縁取りをしたブラ。金のフリンジが垂れる豪華なもの。肩から布を羽織る。下半身は、金のベルトに青・紫・黄色の布が垂れるミニスカート。右足には白い花の付いた葉を巻き付ける。足首には花輪を付け、足元は白い花のシューズを履く。

二曲目は、インスト曲「地平を喰らう蛇」。これは、ニンテンドー3DS用ゲームソフト『ブレイブリーデフォルト』の中で使用されている楽曲である。作曲者はRevo。最終章である真終章「ブレイブリーデフォルト」のラスボス戦で流れる曲で、まさにRevoの作曲する「音楽で表現する物語」になっている。

また暗転して着替える。

華やかな白い花柄刺繍入りの水色のドレス姿。肩出しで、肩紐で胸から下を吊るしている。左腕には白い花の手かせ。そして特徴的なのが、最初にあった、ちょうょのような大きな羽根を付けていること。驚いたことに豆電球が点いていて七色に輝く。

音楽が、『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』。これは、バンダイナムコゲームスより発売されたロールプレイングゲーム。ポーランドの作曲家で、優れたピアニストでもあった、フレデリック・ショパンに焦点を当てた物語。音楽は桜庭統、ナレーションは森本レオ、本作でキーとなる楽曲のピアノ演奏はスタニスラフ・ブーニンが担当した。

そのまま、裸足でベッドショーへ。

パンティを右足の太ももに巻く。

次のベッド曲「青いカナリア-Acoustic ver.-」が素晴らしい。声が綺麗だし、すごく癒される、とてもいい曲だ。一度聴いただけで大好きなった。まさに神曲だ。この点は後ほど話す。

立上りは、霜月はるかの曲「もしも時を跳べたら」。これもゲーム「ロロナのアトリエ 〜アーランドの錬金術士〜」で使用されるBGM。最後は元気に盛り上がる。

 

 ゲームソフトの世界、おそるべし!

先ほどのベッド曲「青いカナリア-Acoustic ver.-」てあるが、これも一曲目の「機械仕掛の詩」と同じくアルバム「Ricerca -リチェルカ」から採用されている。このRicercaが気になり調べた。

ヴォーカリスト・声優の中恵光城のウェブサイト「ABSOLUTE CASTAWAY」に、リチェルカ Ricerca 歌 ボーカル 中恵光城 1st Vocal Works Best Album アブキャス 音楽 CD Mitsuki ベスト アルバムとある。

中恵 光城(なかえ みつき、3月19日 - )は、日本の女性歌手、声優。マウスプロモーション所属。埼玉県出身。血液型はA型。

 

私はこれまで葉月凛さんの観劇レポートを、「100万回生きたネコ」や「黒雪姫」、そして「釣りキチ凛平」など、童話やアニメ絡みから関心を惹かれて書いてきたところである。最初、今回の作品「天空」もファンタジー童話の世界と思って興味をもったが、実際はゲームソフトであった。しかし、最近のゲームソフトはまさしくひとつのファンタジーの世界を構築しており、そこで使用される音楽が素晴らしい。今回の作品を契機に、もっとゲームソフトの世界に目を向けたくなった。

すてきな世界を紹介してくれて葉月凛さんに心からお礼を言いたい。

 

 

平成30年11月                           DX歌舞伎にて 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は、DX歌舞伎の踊り子・葉月凛さんについて、H30年2月中のDX歌舞伎公演の模様を、新作「黒雪姫」を題材に語ります。

 

 

H30年2月中のDX歌舞伎に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①美月春(道劇)、②葉月凛(DX歌舞伎)、③mei(ロック)、④木村彩(ロック)、⑤赤西涼(ロック)、⑥武藤つぐみ(ロック)〔敬称略〕。ロックのmeiさん、武藤つぐみさんがDX歌舞伎に初乗り。

 

2月17日は葉月凛さんの誕生日。前回拝見した演目「釣りキチ凜平」の観劇レポートと童話を誕生日プレゼントとして届けに来た。

そうしたら、新作「黒雪姫」にはまってしまった。内容は、最初に白雪姫が登場し、鏡に映る。次の場面で、魔女が鏡に映った白雪姫の顔を踏みつける。そして毒林檎を作って白雪姫を毒殺する。まさしく白雪姫のストーリーを凜さんは魔女主体で演ずる。

まず、演目「黒雪姫」の面白さは、このネーミングにある。白鳥に対しての黒鳥(ブラック・スワン)は映画等で聞いたことがあるが、白雪姫(スノウ・ホワイ)に対する黒雪姫(スノウ・ブラック)があるなんて知らなかった。ネットで検索したら「黒雪姫 - 2002年にすたじお実験室より発売されたアダルトゲーム」「黒雪姫〜スノウ・ブラック〜 - 2014年にQuinRoseより発売されたPlayStation Portable用恋愛アドベンチャーゲーム」「黒雪姫 - アクセル・ワールドの登場人物」と出てくる。ゲームキャラにあるんだね。

今回の葉月凛さんの演目では、白雪姫における魔女のことを黒雪姫と称していると思えた。だからこそ強く興味を惹かれた。

魔女は白雪姫と敵対的な存在として扱われる。だから白に対して黒でもいいだろう。一方で、白雪姫には魔女の心があったという説もある。「本当は怖いグリム童話」にはこの点が詳しく解説されている。

 

 我々が知っている白雪姫はかなりディズニーナイズされている。本当のグリム童話の白雪姫は、かなり残酷で猟奇的な内容である。以下に、相違点を列記してみる。

◆原作ではまず、継母ではなく、「実のお母さん」。

 物語の設定は白雪姫がほんの7歳。だから、ディズニーの白雪姫では「継母」はけっこうな年増に描かれていますが、白雪姫の年齢を考えると、ヘタすると20歳代です。

なんと白雪姫は7歳にして実父と関係を持ってしまったのだ。近親者による性的虐待が物語の始まり。それを知った母(継母ではない)は白雪姫に嫉妬し猟師に殺すよう命ずるのである。

 昔の人は、女性の嫉妬心がいかに恐ろしいかをこうした物語にしていたんだなー。

◆女王の狂気性。

原作では女王は白雪姫を殺し肝臓をとってくるように命じます。白雪姫を不憫に思った猟師は彼女を殺せず、代わりに森の中に置き去りにしイノシシの肝臓を代わりします。一般の白雪姫ではイノシシの肝臓ではなく豚の心臓になっています。

すると王妃はその肝臓を塩茹にして食べたのです!自分の娘のものを。白雪姫の美しさを自分のものにするためである。

◆7人の小人について

初版は白雪姫を助けるのは7人の人殺しだったが、二版以降は7人の小人に変わった。人を殺した…というよりそもそもいわゆる「ならず者」で、そのため街中に住めず森に住むようになった人たちなんだとか。森に住む人たちというのはヨーロッパの社会になじめずに差別されたという人が多い。

◆女王の執拗性。

白雪姫は、最初は黄と赤と青の絹で編まれた紐で絞殺されそうになり、次は毒の櫛を髪にさされて毒殺されそうになり、最後は毒りんごでやはり毒殺されそうになります。こうした度重なる殺人計画を鑑みると、女王の執拗性がよく分かりますね。

◆王子は死体愛好者。

初版のグリム童話では、なんでも「ネクロフィリア」(死体愛好)の性癖があったと書かれている。

白雪姫は10歳のときに毒りんごで死んでしまいます。王子様は10歳の少女の死体を見て一目ぼれをします。死体でもいいからと白雪姫をもらい受け、10歳の少女の死体にキスをします・・・・・ガラスの棺の白雪姫を王子が城に運んでも、ずっと眠ったままで、王子は四六時中、白雪姫を見つめていた期間があり、彼女が目覚めるまで時間がかかっている。

空恐ろしい原作のエンディング。

 白雪姫は王子と結婚します。その結婚式場に招待した母に復讐として焼けた鉄の靴をはかせて死ぬまで踊らせ、さらに死体を骨まで粉々にする。「鉄でつくったうわぐつをのせておきましたのが、まっ赤にやけてきましたので、それを火ばしでへやの中に持ってきて、わるい女王さまの前におきました。そして、むりやり女王さまに、そのまっ赤にやけたくつをはかせて、たおれて死ぬまでおどらせました。」

 このエンディングに白雪姫がもつ本来の残酷さが窺えます。黒雪姫としての正体です。

 

 原作に触れると、表現者であればあるほどに、白雪姫よりも魔女を演じたくなる凜さんの気持ちが伝わってくる。これが演目「黒雪姫」の本質なのだと。

 

 

平成30年2月                              DX歌舞伎にて

 

 

 

 

 

 今回は、DX歌舞伎の踊り子・葉月凛さんについて、H30年お正月のDX歌舞伎公演の模様を、演目「釣りキチ凜平」を題材に、「釣りとストリップ」という題名で語ります。

 

 

H30年お正月のDX歌舞伎に新年のご挨拶に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①美咲遥(DX歌舞伎)、②葉月凛(DX歌舞伎)、③若林美保(ロック)、④雪見ほのか(ロック)、⑤かんな(ロック)、⑥鈴香音色(ロック)〔敬称略〕。鈴香音色さんが2013年4月結の若松で休業して以来、2017年11月21日に浅草ロックで四年半ぶりに復帰。復帰二週目とあって会えるのが楽しみのひとつ。

 

そういえば、昨年も正月早々にDX歌舞伎に顔を出し、そこで葉月凛さんの八周年作品「百万回生きたねこ」に感銘を受け、かなり時間をかけてレポートと童話を作成した。今年も全く同じ現象となる。二年連続、葉月凛さんが私の新年度一発目のレポートと童話の対象となったのは奇遇である。

 

この作品「釣りキチ凜平」は昨年九月頃に初出しされたもの。凜さんが釣りキチなのは彼女から以前ポラ時に頂いたニュースペーパーで知っていた。今回、その自分の趣味を見事に演目に昇華させたことに感動した。またアニメ好きの私の童心に火が点いた。小さい頃、少年マガジンを愛読していたので「釣りキチ三平」は知っていた。ただ子供時分は釣りに興味がなかったので漫画そのものにはのめり込まなかった。大人になって、周りに釣りキチが多く、釣りの楽しさに興味を抱くようになる。男性の休日はゴルフが圧倒的に多いが、二番目は釣りだろう。何度も誘われたが残念ながら今のところ実現していない。どうしても足がストリップの方に行ってしまうので(笑)。

今回、釣りキチ達からの話や漫画「釣りキチ三平」を再読したことを踏まえて、観劇レポートと童話を仕上げてみた。

 

まずは、葉月凛さんの演目「釣りキチ凜平」を紹介する。

最初の衣装がインパクト十分。大漁旗をイメージした着物がいい。上半身は長い振袖の付いた法被(はっぴ)形。青地に賑やかな魚の絵が描かれる。背中と片振袖に祝大漁という文字が大きく書いてある。面白いのは両振袖部分に‘でらかぶ丸’‘葉月丸’とある。首のところにある赤い魚の模型がワンポイント。下半身は膝丈のスカート状になっていて、大漁旗と合わせて鮮やかな赤・青・黄色の生地が交互に並ぶ。足元は青いストッキング、青いズックを履く。頭には青と白のリボンで髪をひとつ結び。

最近の女性アイドルグループの曲に乗って賑やかに踊る。今回、曲名は聞いていないが、全て最近のアイドル曲で釣りや魚に関するものばかり並べている。よく集めたね~。

次に、着替えて軽装になる。黄色いTシャツの胸元に‘釣りキチ凜平’と書いてある。きらきらした銀のショートパンツ。青いストッキングをオレンジの紐でクロス。足元はきらきらした青・オレンジ斑なズック。水色のリュックを背負って、釣り気分で踊る。長い釣り竿を出して先端に魚を描いた紙を付ける。その紙二枚を客に配る。

一旦袖に入り、今度は全裸で登場。手に大きなスケッチブックを持つ。その中には魚の絵・写真がびっしり。人気タレントのさかなクン流の解説が始まる。例えば「高級魚の鯛は昔から養殖されている。天然と養殖の区別は?」答えは「養殖は鼻の穴がひとつ。天然は二つ。」等

最後に青いネグリジェでベッドショーへ。

 

これまで、人魚姫のステージはたくさん拝見したが、釣りや魚をテーマにした演目は初めて拝見した。

ストリップと釣りを絡ませるのは極めて斬新である。

面白いので「ストリップと釣り」について徒然に考えてみた。

私の知っている釣りキチが言うには「釣りというのは魚との長―い会話だ」という。彼の言う釣りの魅力を少し紹介する。

まず、山間部の渓流釣りにしろ、海上の磯釣りにせよ、喧噪の日常生活から解放されて、大自然の中に自分を置くことが何よりも気分がいい。空気がうまい。魚が釣れようが釣れまいが構わない。それだけで十分気持ちがいいと言う。

とは言いながら、当然に魚が釣れた方が楽しいので、気持ちは釣りに向かう。釣り道具を揃えるだけでも楽しい。それを持って、どこに向かうかで毎回心がときめく。朝早くから出かけるが早起きが楽しい。

魚を釣るために、一匹一匹の魚と会話をすることが大切。まずは魚がいるところを見つけて、そこに釣り道具をキャスティングして、餌をあげて釣り上げる。釣れるまでじっくり待つ。焦らず、のんびり待つ。それが至福の時間。また渓流釣りでは、あたりで釣ることも大事だね。小さい魚は川に返す。だから釣り針を飲み込まれないように、唇に掛けて取る。くるりと逆さに返しの付いていない釣り針で釣るわけだから、釣り針がすっと外れて逃げられることもある。そんなとき、自分の腕のなさを素直に認めて、逃げる魚はどうぞ逃げて下さいと言う。私を釣ってもいいですよ!という魚だけ釣らしてもらい、それを持ち帰り、大事に食べる。だから美味しいと言う。

釣りのことを話す釣りキチの目は輝いている。

 

私がストリップのことを話すときも、きっと目が輝いていると思う。

今日はどこの劇場に行こうかな!と迷う。朝早く起きて、駅で切符を買うときに行き先が決まらずに困ったことが何度もある。そんなときが一番楽しい。

劇場に着いて場所取りをしたら、踊り子に渡す手紙を準備する。私の場合、これが観劇のキャスティングに当たり楽しいひとときになる。観劇はのんびり楽しむ。もちろん拍手はする。ヌードを有難く見せて頂く。そこは無の境地。だからストレスが無くなる。

人間は魚ではないから釣り上げるという表現はしないが、ストリップであえて使わせてもらうと次のようになる。踊り子は自分の魅力を餌にして客を釣り上げてポラを買わせる。またスト客は踊り子に気に入ってもらうためにポラを買い、プレゼントやチップを餌にして踊り子を釣り上げる。ストリップの場合、会話は殆どないが、そうしたやり取りの中に、踊り子と客の会話がある。私の場合はたくさん会話がしたくて手紙を使う。

 

考えてみれば、釣りもストリップも、日常のストレスから解放されたいという現実逃避。釣りは大自然の中に身を置くが、ストリップは自然のままの裸体の前に身を置く。男にとって最も美しいと感じる女体を前にして心を開放する。

釣りとストリップにはすごく共通したものを感じる。

 

 

平成30年1月                             DX歌舞伎にて

 

 

 

【参考】釣りキチ三平

 

『釣りキチ三平』(つりキチさんぺい)は、矢口高雄による日本の漫画作品。また、それを原作としたアニメ作品。1973年から10年間、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載され、当時の看板作品のひとつであると共に、自然派漫画の代表的存在であった。

 

三平 三平(みひら さんぺい)物語の主人公。3月3日生まれ。11歳(時により9 - 15歳前後として描いているとのこと)。大きな麦わら帽子がトレードマーク。印象的な東北弁で喋り、素朴で明るい性格の少年。だが、釣りのこととなると目つきが変わる何よりも釣りが大好きな「釣りキチ」の少年。自然の残る秋田の山間の村に住み、あちこち出かけてはさまざまな釣りに挑戦する。経験こそまだ乏しいものの、釣りに関しては一流のセンスを発揮し、周囲の大人からも一目置かれている。時に幻の魚や、伝説の主(ぬし)と呼ばれる大魚などにも挑戦し、困難な問題には工夫をこらして対処し釣り上げてしまう。作中、さまざまなライバルや仲間にも出会いながら人間的にも成長していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣り場と森のストリップ劇場 ―うさかめver―』  

~葉月凛さん(DX歌舞伎所属) の演目「釣りキチ凜平」を記念して~

 

 

自然に囲まれた森のストリップ劇場の近くには、たくさんの沢があり渓流釣りにやってくる釣りファンがいました。朝早くから釣りを楽しみ、午後から森のストリップ劇場に寄ってくれる人もいます。

 

ある日、見たことのある顔の釣り客が何人か劇場にやってきました。

漫画(映画)『釣りバカ日記』に出てくるハマちゃん(浜崎伝助)とスーさん(鈴木一之助)がいます。楽しそうにストリップを観劇しています。

二人とも年配なのでお酒を呑みながら大人の雰囲気で談笑しています。でも真面目な話はしていませんよ。きっと話題は、釣りの穴場か、ストリップの穴場のことなんでしょうね。(笑)

 

もう一組、有名な方がいました。

トレードマークの大きな麦わら帽子をかぶっています。そうです、漫画『釣りキチ三平』で有名な三平 三平(みひら さんぺい)です。若いと思っていましたが、もうストリップを観れる年頃なんですね。印象的な東北弁で喋っています。

その相手をしているのが有名タレントのさかなクンです。二人は仲良しだったんですね。

 

カメさんが三平くんとさかなクンに挨拶に行きました。

実は、カメさんも釣りが大好きでした。そうか、カメさんが投げるリボンは釣り竿を投げるイメージだったんですね。

三人は意気投合し、釣り談議に花が咲きました。・・・

渓流釣りの魅力は、喧噪とした日常生活から解放されて、大自然の中に自分を置くことが何よりも気分がいい。自然の音がいいね。水のせせらぎ、鳥の鳴く声。そして空気がうまい。都会とは全然違うよ。

沢の周りは雪解け水に倒された枯れ木が多く、すごく歩きづらい。でも、この辺りは人があまり踏み込んでいないという点がいいね。すごく自然のまま。ふと出会う小さい花がきれいだなぁと心が和む。

魚が釣れようが釣れまいが構わない。ここに一人立っているだけで幸せな気分になれる。

とは言いながら、当然に魚が釣れた方が楽しいので、気持ちは釣りに向かう。

魚を釣るためには、一匹一匹の魚と会話をすることが大切だね。まずは魚がいるところを見つけて、そこに釣り道具をキャスティングして、餌をあげて釣り上げる。釣れるまでじっくり待つ。焦らず、のんびり待つ。それが至福の時間。

また、あたりで釣ることも大事だね。やみくもに釣り上げようとはせず、あたりをつけて釣ること。小さい魚は川に返してあげる。だから釣り針を飲み込まれないように、唇に掛けて取る。くるりと逆さに返しの付いていない釣り針で釣るわけだから、釣り針からすーっと外れて逃げられることもある。そんなときは、自分の腕のなさを素直に認めて、逃げる魚はどうぞ逃げて下さいと言う。私を釣ってもいいですよ!という魚だけ釣らしてもらう。そう、魚と友達になった感覚かな。釣った魚は、私を待っていた友達と会った気分。自然と一体になっているとどこに魚がいるか分かるんだ。

水がとってもきれいなので、その水の中で泳ぐ魚が天使に見えることもあるんだ。きれいな水は全ての生き物の心まできれいにしてくれるよね。

魚は自分で食べる分しか釣らない。釣った魚は持ち帰り、大事に食べる。だから美味しい。晩酌が最高だ。まさに魚は美味しい酒を飲むために山から頂いたんだね。・・・

カメさんは、三平くんが「釣りというのは魚との長―い会話だ」という言葉がとても気に入りました。それを知らないと釣りをする資格がないし、釣りの意味がないんだね。

ところで、三平くんとさかなクンは、この森の奥に大きな滝があり、そこに巨大魚がいるという噂を聞いてやってきたようです。しかし、カメさんもそれは知りませんでした。

 

そうこうするうちにストリップの開演時間となりました。

何人かのステージの後、舞台に山のくまちゃんが登場したとき、三平くんは渓流釣りで獲ってきた魚をくまちゃんに差し入れしました。くまちゃんは大感激。

魚は、ここの上流地域に多く生息するヤマメ。ヤマメは渓流の女王と呼ばれ、体側に鮮やかなパーマークがあり、大きさが30~40㎝もあります。5月から9月がベストシーズンなんですね。もうひとつの魚はイワナ。イワナも上流域で冷水を好んで生息します。背中は褐色を帯びた暗緑色。体側に白紋が入り、腹部の黄色がかっています。その魚を見ているだけでくまちゃんの喉がごくんと鳴りました。

そこで、三平くんとさかなクンとカメさんの三人は、熊の話に言及しました。

山に釣りに入り、沢で水を飲みに魚を捕りにやってきた熊と出会うことが一番怖い。万一の場合に備えて熊スプレーを持参している。これは強烈です。さすがの熊もこれで退散します。

でも本来、山の中では熊が住人ですから、人間の方が熊に礼を尽くす必要がある。だから「今日はここで釣りをさせて下さいね。よろしくお願いします。熊さんも出てこないで下さいね。」と頼むわけです。挨拶みたいなものです。

人間はよく熊が出たと騒ぎますが、たいがいは人間が悪く、熊は悪くない。人間が食べ残しなどを置いていくから熊が出るわけです。自然を壊さないことが一番大切です。

三人の話を聞いていた山のくまちゃんは感激しました。

山のくまちゃんは、さかなのプレゼントの御礼に、三平が探している森の奥の滝まで案内する約束をしました。くまちゃんは知っていたのです。

三平くんとさかなクンは、森のストリップ劇場に寄ったことで、カメさんや山のくまちゃん達と仲良くなり、交友関係が広がったことで新たな楽しみが増えたことを喜びました。

 

                                                                      おしまい

 

 

 H29年2月中のDX歌舞伎における葉月凛さんの演目「思春期」について、「ストリップに背徳の後ろめたさを感ずるか」と題して話します。

 

 

 

今週の香盤は次の通り。①葉月凛(DX歌舞伎)、②多岐川美帆(道劇)、③石原さゆみ(道劇)、④白砂ゆの(ロック)、⑤緒川凜(ロック)、⑥真白希実(ロック) 〔敬称略〕。

 

今週は、お気に入りの石原さゆみさんの応援で、DX歌舞伎にやってきた。

トップの葉月凛さんとは、お正月のDX歌舞伎、翌週の渋谷道劇、そして今回と、一カ月半の間で早三週目お会いしている。今年は凜さんと縁が強いかもね。

凛さんには、今年のお正月公演で演目「百万回生きたねこ」に感激しレポートを書かせてもらった。私としては題材の童話もすごく気に入ったこともあり会心の観劇レポになったと自負している。レポに合わせて、原作をパロディ風にアレンジしてMYストリップ童話「百万回生きた踊り子」を創作しプレゼントした。その後も、この童話が頭の隅にずっと残っていて、特に‘百万回’という言葉の響きが気に入って、ポエム「百万回のストリップ」を書いてみた。何回か推敲して、今回、凜さんにプレゼントした。その日がたまたま2/17で凜さんの誕生日だったので、丁度いい誕生日プレゼントになった。

何回か推敲したと書いたが、最終的に、「なぜ百万回もストリップを観ても飽きないのか」を書き込みたかった。その答えとして「ストリップは生きている。踊り子さんの体調や心の置き処ひとつで毎回のステージが違う。」とした。凜さんが、この箇所を気に入ってくれて反応し「お手紙の内容深いなー。ステージって生きものだもんね。だから何回でも観れるんだよね。」とポラコメしてくれた。すごく嬉しかった。

そして、すぐに私は、もうひとつ「見ている観客の側の心の置き処でもステージの受け止め方が違ってくる」ことに気づいた。その話を、今回の葉月凛さんの演目を話題に話してみたい。

 

今週の葉月凛さんは二個出し。二つとも旧作で、1,3回目は着物の出し物「桜」で、2,4回目の出し物「思春期」。

後者の演目「思春期」を紹介しよう。

♪「セーラー服を脱がさないで」のインスト(インストゥルメンタル)が流れる。

セーラー服を着たかわいい少女が授業を受けている場面。三つ編みの髪、白いセーラー・ブラウスに赤いスカーフ、紺色のカーデガン、グレイのスカート。足元は長い黒ソックスと黒い靴。机の上に教科書とノートがある。まじめに勉強しているのかと思い気や、頭の中はエッチなことでいっぱい。その映像がスクリーンに映し出される。男性の性器やら、子供の落書きのような男女の性器の絵、憧れの先生とのSEXシーン等。

女生徒は授業を飛び出して、青春を謳歌する。森高千里の「17才」が流れる中を徐々にセーラー服を脱いでいく。ベッドでは、アニメ曲「神様の言うとおり」と「時をかける少女」が流れる。

青春と性の喜びを明るく爽やかに演じる。

ラストの場面。「おーい、葉月。起きろっ! 授業中だぞ!」「えっ!? 夢だったの」で終わる。

 

男の子だったら誰もがエッチなことばかり考える時期がある。まさに思春期である。いけないことを考えているよな!と後ろめたさを感じながらも「青春の疼き」は止められない。その頃の自分を思い出すと懐かしくも愛おしくなる。また若き息子を観察しながら、男の子の性に対する純粋さって可愛いよな!と思う。

今回の凜さんの演目は、男の子だけでなく、女の子だって思春期にはエッチなことを妄想するんだよ、と教えてくれる。そのことになんかホッとする。「背徳の後ろめたさ」を吹き飛ばしてくれるんだな。

 

 この世には男と女しかいない。人類繁栄のためには子孫を作っていかなければならない。そのためには男も女もエッチでなければならない。思春期にエッチなことを想像するのは自然なことである。大人たちはそれを優しく認めなければならない。

「青春の疼き」は爽やかなものと受け止めたいが、大人になると男女間の愛憎というのは難しくなる。例えば、不倫、援助交際、異常性癖やら、方向性を誤ると、ますます「背徳の後ろめたさ」に苦しむ。犯罪など度を超すことや人に迷惑をかけることはいけない。

 今の私は、ストリップ通いに後ろめたさを覚える。世間一般ではストリップ通いする男はまともと受け取られない。間違っても履歴書の趣味の欄にストリップ観劇なんて書けないもんね(笑)。

しかし、高齢になって、こうしてストリップ通いするのは「青春の疼き」の延長戦ではないか。ストリップというのは男として健全な遊びである。小遣いでエッチなお遊びができるストリップ通いを変な目で見るのは止めてほしい。

本来、性というのは素晴らしいもので、偏見や後ろめたさを感じるべきものではないはず。若年層、壮年層、高齢層ごとに性を楽しめる仕組みづくりがあってしかるべきと考える。その中で、ストリップというのは特に高齢層において最高の娯楽だと思う。

 最近は、女性ファンも増え、アートやショーとしてのストリップが認知されてきている。是非ともストリップが市民権を得てほしい。女性都知事である小池百合子さんにも是非そういう認識をしてほしい。2020年の東京オリンピックまでにストリップ劇場がなくなるのではと心配されているが、これ以上ストリップが衰退していくのはどうしても回避したい。

 

葉月凛さんの演目「思春期」は三年くらい前の作品。だから、何度か拝見しているはず。それなのに今回こうしてレポを書きたいと思ったのには、私の心の置き処がこの作品に反応したからなんだと思う。

 

平成29年2月19日                         DX歌舞伎にて

 

 

 

 

 

 

ポエム『百万回のストリップ』  

 

 

百万回のステージを見た

百万回キレイだと思った

百万回感動した

 

百万回のステージを見た

百万回のおっぱい

百万回のおしり

百万回セクシーだと思った

 

百万回ステージを見た

百万回見ても飽きないんだよなー

不思議だよね どうしてかな?

ステージが生きているから 一度たりとも同じじゃないんだよ

同じ踊り子が同じ演目をやっても そのときの体調 そのときの心の置き処で違う

やっぱりストリップって素晴らしい

もっともっと見たくなる

 

百万回ステージを見た

きっとポラも百万枚撮っている

それだけのお金があれば車を何台買えたかな?

いや もうお家を何軒も建てられたかも・・

でもそんなことを考えてはいけない

だって百万回もの感動を与えてもらっているもん

この世に その感動以上に価値のあるものなんて無い

 

百万回のステージを見た

でも 僕が恋をしたのは一回だけ

たった一人の踊り子さんだけ

そう それが君だよ♡

 

 

                                    おしまい              

 

 

 

今回は、DX歌舞伎所属の踊り子・葉月凛さんについて、八周年作品「百万回生きたねこ」を題材にして話します。

 

 

H29年お正月公演が始まっていた。今年のお正月は久しぶりに秋田に帰省していたので私のストリップ開始は1月3日になる。今年最初の劇場はDX歌舞伎。

今週のDX歌舞伎の香盤は次の通り。①美咲遥(DXK)、②葉月凛(DXK)、③新條希(道劇)、④若林美保(ロック)、⑤木村彩(ロック)、⑥清本玲奈(ロック)〔敬称略〕。

今お気に入りで応援している道劇の新條希さんがDX歌舞伎に初乗りになり応援に行く。かなりのアウエィ感の中、頑張っていた。今週のDX歌舞伎はロック三人が出演。久しぶりのわかみほさん、昨年11月に栗橋で会った木村彩さん、ロック期待の新人・清本玲奈さん。

そして、DX歌舞伎所属の踊り子として、美咲遥さんと葉月凛さんが新年を飾る。お正月三が日は葉月凛さんが三番叟を務める。今やDX歌舞伎の踊り子はこの二人しかいない。同じDX系の京都DX東寺でも葵マコさんと真由美さんの二人しか現役で活躍していない。今のストリップ業界を見渡すと、かつてはあれだけ隆盛を極めたDX系が元気がないのが気になるところ。

 

さて、今年早々のレポートを葉月凛さんからスタートしたい。

葉月凛さんのステージはデビュー時から拝見している。私はH20(2008)年11月11日デビューの翌月12月3日にここDX歌舞伎で初めてお会いしている。凛さんは昨年11月に八周年を迎えている。私のストリップ日記によると、私はその8年間に90日以上ステージを拝見させてもらっている。もうすぐ100日超で私のストリップ殿堂入りになる(笑)。

デビューの頃は親バレを心配したり、休業したりと、この子は踊り子を続けていけるのかとはらはらさせられた。いつの間に九年目のベテランになったのかという感じ。

今回、このレポートを書くにあたり、過去に遡って凜さんのポラを眺めました。凛さんは私の手紙をまめに読んでくれるし、自分のことをフランクに話してくれるので文通が弾みます。振り返ると懐かしさでいっぱいになります。

デビューから少し経ち急に綺麗になり、まさにストリッパーの顔になり、ダンススクールに通うなど凄く頑張り屋さんで、いろんなジャンルに果敢に挑戦していく姿に頼もしさを感ずるようになっていました。最近では誰もやらなくなった花電車も演ずるようになり、「ストリップの伝統を継承していけるのは葉月凛だ!」と高く評価されています。

私のスト仲間にも熱心な凛さんファンの方がいて、目の肥えた客をたくさん掴んでいるなと感心していました。

私としても凛さんの舞台系の演目に注目していたので、早くレポートを書いて私のストリップ日記に刻みたいなと前々から考えていたので、今回の演目「百万回生きたねこ」を拝見したとき、今こそレポートを書きたい!と内から込み上げるものを感じました。

 

童話「百万回生きたねこ」は題名を知っていたくらいで内容は知らず、今回ステージを拝見して私の琴線に触れました。次のような内容である。

舞台でナレーションが入る。

「100万年も死なない ねこがいました。100万回も死んで 100万回も生きたのです。立派なとらねこでした。・・・」から物語は始まる。

このセリフに沿って凜さんが演じていくのでストーリーが分かりやすい。また、このはきはきした女性のナレーションがメロディのように耳に馴染んでくるのが大きな特徴である。すーっとファンタジーの世界に入り込んでいける。

最初に、海賊の姿で登場。ねこは海賊に飼われていましたが、海に落ちて死んでしまう。

次に、マジシャンの姿で登場。ねこはマジシャンの手品のネタに使われていた。箱に入れられてノコギリで真っ二つ。ねこは無事に現れ拍手喝采。ところが、ある日マジシャンの手違いでねこは真っ二つにされ死んでいく。

その次は、泥棒の姿で登場。ねこは泥棒に利用され、ねこが犬に吠えられている間に泥棒が仕事をしていた。ところが、ある日ねこは犬に噛まれ死んでしまう。

この三つの場面で、飼い主たちは大好きなねこが死んで泣き悲しむ。ところが、ねこはすべての飼い主が大嫌いだった。

凛さんは前半部の三つの場面で男の子のねこに扮して演ずる。とてもかわいらしくて似合っている。表現者としての彼女の才能が光る。

後半部では、ねこは誰にも飼われていない野良猫として登場。ねこは自分のことが大好きで自由気ままを謳歌する。ステージでは、ねこに扮した凜さんが楽しそうにロックンロールを踊る。

ねこはモテモテで多くのメスねこから言い寄られるにもかかわらず、自分のことを見向きもしない美しい白いねこが気に入る。最初はなかなか相手にされなかったが、ねこは白いねこに一生懸命にプロポーズして受け入れてもらう。凛さんが白いねこに扮して、白いドレスを着て舞い踊る。

二人はたくさんの子猫に恵まれる。ねこは白いねこの側にいることが幸せだった。

子猫たちが大きくなり全員旅立っていき、白いねこは年老いる。そして、白いねこはねこに見守られて死んでいく。ねこは来る日も来る日も百万回も泣く。泣き終わって、ねこは死んでいく。「ねこはもう決して生き返ることはなかった。」

 

前半部は海賊、マジシャン、泥棒とそれぞれ波乱万丈な人生を送り、それを百万回も生き返っていたわけだが、後半部は一転、穏やかな家庭生活に入り幸せな一生を送る。そして「ねこはもう決して生き返ることはなかった。」ということに、「あーよかった!」という不思議な感動を覚える。この結末がこの物語の後味の良さになっている。

まるでミュージカル公演を観ている気分になる。佐野洋子のこの有名な童話をストリップ作品として纏め上げたことが驚きであり感動であった。まさしく葉月凛という踊り子の凄さを見た思いである。

 

私は無性に原作が読みたくなった。

原作では、前半部に、もう三つの場面がある。戦争の好きな王様が飼い猫を戦場に連れていき、ねこは矢に当たり死んでしまう。また、女の子がねこを猫可愛がっていたが、おんぶ紐がねこの首に巻き付き死んでしまう。最後には、おばあさんが可愛がっていたねこを老衰で死なせる場面がある。

いずれも、ねこは飼い主のことが大嫌いだった。そのせいか、猫の死に方がとてもシュールである。マジシャンにノコギリで真っ二つにされたり、おんぶ紐に首を吊られたり、あまりにも悲惨な死に方である。最後に、おばあさんに飼われたねこのみが老衰で生を全うしたのが救いかな。

私は前半部は、ねこが夢を追う部分と感じた。どんな人生があるか分からない。わくわくしながらページをめくり、次はどんな夢を叶えるのかなと楽しめる。ところがどの人生も悲惨な死が待っている。一見おばあさんとの場面では老衰で人生を全うしたかのようだがそれでも幸せだとは思えない。

それは、ねこが主体的に生きていないから。ねこはすべての飼い主が嫌いだった。愛されているにもかかわらず「愛」を感じなかった。愛を感じない人生は幸せとは言えない。

一転、前半部の「夢」に対して、後半部は「愛」に満ちている。

飼い主による受動的な人生ではなく、自由気ままな野良猫。自分の好みで伴侶を選ぶ。愛を与えられるのではなく、愛を与える生き方になる。波乱万丈な冒険に満ちた人生ではなく、平凡な家庭生活の中に本当の幸せがある。主人公は愛を与えることにより、愛に満ちた一生になった。これまで百万回も生きて一度も泣いたことがなかった主人公が、たった一度の人生で愛する者を失って百万回も泣くことになる。

人生というのは、愛を得ることと愛を失うことの繰り返し。愛による喜びと悲しみを知れば、人は幸せな一生であり、満足して死ねる。だから「ねこはもう決して生き返ることはなかった。」のである。

 

 

お正月早々、こんな素敵な童話と作品に触れさせて頂き、幸せな気分になりました。凜さんに心から感謝します。

 

 

平成29年1月7日                         DX歌舞伎にて

 

 

 


百万回生きた踊り子』  

~葉月凛さん(DX所属)の演目「百万回生きたねこ」を記念して~

 

 

私は百万年ほど踊っている。

 たしか天照大御神(アマテラスオオミカミ)が天岩戸に身を隠したときも神々と一緒に踊ったことがある。

 そんな話をするとお客は私のことを化石のように言うけれど、私は何度も生まれ変わっているから、ずっと美しさを保っているの。だから化石なんて失礼なこと言わせないわよ。

 

 私は百万回踊っている。たくさんの思い出がある。

 あるときは卑弥呼の御殿で、白い貫頭衣を腰紐でくくり踊ったわ。

 あるときは貴族の館で、着物を着て踊ったわ。十二単だったので脱ぐのが大変。

 あるときは武家屋敷で、鎧兜を着て踊ったわ。鎧兜はすごく重いのよ。

 あるときは立派な歌舞伎の舞台で厳かに踊ったわ。形式ばっているので肩が凝るのよ。

 あるときは見世物小屋で踊ったわ。私は潮吹きショーまでやったのよ。

 

 今ではストリップ劇場で踊っている。

 少し前までは、額縁ショー、本番まな板ショー、白黒ショー、獣姦ショーなんてあった。

 花電車やSMショーは今でもあるわね。

 でも、今ではスタンダードな踊りが主流。

 

 お客が喜ぶためには どんな格好もする。

 ときには水着の格好で踊る。でも本当は泳ぐのは苦手。

 ときにはセーラー服で踊る。でも本当は勉強が嫌いなの。

 ときにはウエディングドレスで踊る。でも結婚する気はない。

 ときには着物で踊る。たしかに着物は綺麗だけど着付けが面倒で嫌い。

 ときにはアーミールックでかっこよく踊る。でも私は戦争が大嫌い。

 ときにはボンティージファッションで踊る。でも痛いSMは嫌い。

 

 私は自分のことが大好き。だから綺麗なドレスで着飾りたい。オシャレも好き。

 でも、お客は嫌い。お客は自分の好きな格好をさせたがる。わがままで嫌い。

 かまってちゃんばかりで嫌い。

 プレゼントをくれる客もいるけど下心が見えて嫌い。

 だいたいプレゼントって不要なものが多いのよね。

 食事したばかりなのにお弁当を持ってこられても困る。同じ弁当がかぶることもある。

 手紙をくれる客もいるけど読むのが面倒なので嫌い。

 あ~なんもかんも嫌い。

 もらうなら現金が一番。好きなことに自由に使えるからね。

 

 あるとき、一人の絵描きが、百万本のバラをプレゼントしてきた。

 自分の小さな家を売り払い、町中の花屋を回って買い集めたらしい。

 馬鹿なやつだと思った。

 私は町から町を渡り歩く踊り子よ。あなたの愛なんて受け入れられないのよ。

 彼のことを振り切って夜汽車にのった。

 汽車の窓から見える家々の灯りに涙が出るのはなぜ・・・

 

 私は踊りに命を懸けているの!

 今まで百万回も踊ってきたの。

 恋なんかしていたら意思が壊れちゃう。。。

 そう自分に言い聞かせた。

 

 しかし 翌朝夜汽車の中で起きて

 私は彼のいる町に引き返すことにした。

 もしかしたら真実の愛かもしれない・・・

 

 彼は私のことを心よく迎えてくれた。

 私は彼の笑顔に心が和んだ。ようやく優しい気持ちになれた。

 彼のことを好きになれそう、そう思えた。

 そして私は踊ることを止めた。

 もう決して踊ることはなかった。

 

 

                                    おしまい