老健介護士になったアラサー中卒ひきこもり(10年目) -14ページ目

老健介護士になったアラサー中卒ひきこもり(10年目)

いじめ、高校中退、ひきこもり等を経験し介護士になりました。私の経験が誰かの役に立てばと思いブログをしております。

この記事を読んで頂きありがとうございます照れ



これは介護老人保健施設(老健)で働く現役介護士が、実際に施設を利用しないと分からないルールや決まり事をご紹介するシリーズです。


はじめの記事はこちら
前回の記事はこちら

オムツをつける基準はどこから?

施設での排泄方法は大きく分けて三つ。
➀トイレ
➁オムツ
➂医療的な物の利用

この内➂について少しややこしいので、最後に解説します。

まずは➀のトイレを使えるかどうか?この基準について。
尿意のある/なしと判断基準の一つです。
ただ、それよりも実は「立てるかどうか?」の方が大事で、手すりありでも、介助ありでも、介助者一人の力で立てれば何とかなるものです。


もし上の判断基準から外れていても「トイレで排泄する」という、本来なら当たり前の日常を出来る限り守るために、介護施設では以下の方法も検討します。

介助者一人の力で立てない場合は、一人が利用者様を抱えて、もう一人がズボンやパンツの上げ下げします。(いわゆる二人介助)

しかし、二人介助は抱える職員の負担が大きく、ぎっくり腰等を起こすリスクが上がり、身体を壊しかねません。
また二人介助だと、そこに必要な人員が一時的に倍になる等のデメリットもあるため、あまり多用されない方法です。

デメリットを考慮して、一日一回もしくは二回だけトイレへお連れし、後はオムツを使って頂くという事も多いです。

施設によっては立つためのマシン(リフト)を使ってトイレにお連れする場合もありますが、こちらも時間がかかり過ぎる等の理由で日常的というよりも、リハビリの一環として行ったりします。

介護施設の現状から、トイレへお連れする方法はあっても実際に使われることは少ないというのが実情です。


➁のオムツを使う基準について。
これは基本的にはトイレの基準外の利用者様(一人の介助で立てない)です。

これまで「この人はオムツ」「この人はトイレ」と断定してきましたが、実は「一日中これだけ!」という人ばかりでもありません。

日中はトイレでも夜の寝ている間だけオムツ。
夜はベッドの横に簡易型の介護トイレ(ポータブルトイレ)を設置する。
普段オムツでも排便がある時だけトイレに行く。
このように、時間帯によって排泄方法が変わる利用者様も沢山おられます。

最後に➂の医療的な物を使って排泄について。
自力での排尿、排便が難しい方は装具を使用されます。

私は今まで、膀胱に管を入れて排尿する人、俗に言うバルーンを使われる人や、人工肛門をお腹につけて排便される人を見てきました。

これらを使うのは病気や疾患の結果なので、例え自力で立てようともトイレの範囲外です。
(排尿だけもしくは排便だけトイレを使うこともあります)



次回に続きます。




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持込禁止の物はある?

大体の老健で共通しているのが、食品、金銭等の貴重品、刃物や火器等の危険物、この三つ。
簡単に言うと施設での管理が難しい物です。

食品は消費期限や栄養の偏り、食べ物が詰まっての窒息等の健康へのリスクを避けるために禁止されています。

禁止と言っても、面会時にご家族の目の前で食べるのはOKだったり、食事が進まない利用者様用のふりかけはOKだったりと、施設や利用者様の状況によってまちまちです。



後の二つが持込禁止な理由は、集団生活であること、認知症のある利用者様もおられることが大きく関係しています。


集団生活について、部屋の中に金庫等の鍵付きの入れ物がない、四人部屋や二人部屋でそもそも部屋自体に鍵がかけられない。

施設では時としてこの様な状況になります。


そして残念ながら、金銭を取る人、刃物で自傷や他害をする人が100%、いつもいないわけではありません。

実際に介護施設の利用者様同士の喧嘩は見かけますし、暴力事件もたまにニュースになっています。


また、金銭に関しては職員による盗難の可能性もゼロではありません。

同じ介護士として恥ずかしいですが、これもニュースで見かけます。


例外として、刃物は持込禁止ではなく、職員の見守りの下で使って頂く。そういう条件で持込がOKだったりもします。

その場合は管理は施設ですることが多いです。


持込禁止の理由のひとつ、認知症のある利用者様がおられることについて。

他人の物を自分の物だと思って悪意なく取り込む利用者様や、金銭や刃物を認識できず、つまりそれらが何か分からず捨てたり、危険な使い方をしてしまう場合があるということです。



他には安全管理の観点から、施設の医師から許可が出た物以外の薬の持込禁止も良く聞きます。


窮屈なルールですが、利用者様本人や他の利用者様に、安全に過ごして頂くために必要なルールです。


これは余談で、持込とは少し違うものの、利用者様の携帯電話を一時的に預かったり、ご家族に預かって頂く場合もあります。

これは、認知症のある利用者様が今の状況を理解できずに、救急車や警察に何度も連絡してしまうケースや、時間感覚がなく深夜にご家族や友人に何度も連絡するケースなどで見られます。


勿論預かる場合は、ご家族に相談した上で行うことです。



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外出は自由にできるの?

まずシンプルに答えだけ言うと、自由にはできません。
その上、コロナ前後で大きく施設の対応も変わりました。

まずそもそも論として、ご家族が利用者様本人をㇸ連れての外出や外泊を考えている場合は、事前に施設に必ず相談して下さい。
理由は『準備万端で出かけられるから』
薬の準備、出かける前のトイレの確認、現在の身体能力と認知能力の共有、介助のポイントを伝える、現在の状態的に外出が可能か否かの判断、他多数。

事前に外出、外泊時間を聞くことで、施設側もこれだけの準備ができますし、施設で出す食事を急にキャンセルすると、キャンセル料がかかります。


特に外食が絡むなら、施設に飲み込み(嚥下)の専門家である言語聴覚士(ST)がいる場合は是非相談して下さい。
ご家族が昔のイメージでステーキや寿司を利用者様本人に食べてもらったけど、実は「そんな物をその大きさで食べたら肺炎になっちゃうかも(誤嚥性肺炎)」というパターンをかなり見てきました。

このパターンがよくあることからも分かるように、老健は介護施設といえど半分病院みたいなもので、施設に居られるのは、認知症のある利用者様や医療的ケアが必要な利用者様、安全な移動が難しい利用者様ばかりです。
生命のリスクを考えるとご家族や職員等、誰かの付き添いなしでは外出できません。

そして、全ての利用者様に自由に外出して頂けるほど職員の人員に余裕はなく、余裕があったとしても、あらゆる目的での外出への付き添いが老健の介護士の業務範囲内かどうかは疑問です。

利用者様本人が外出したい時に、毎回すぐに駆けつけて下さるご家族も余りおられません。
もっとも、ご家族にもご家族の生活があるので、これは当然のことでしょう。

年に数回、施設によっては月に数回、介護職員と一緒に外出したりもします。
ただ、それもイベントとしての外出で、日常の中での「ちょっと散歩行ってくるわ」「ちょっと家帰ってくるわ」が出来ないのが現状です。

例外として、リハビリの一環での散歩や、受診のための外出は比較的よく見かけます。

また、付き添いの有無とは別の問題として、新型コロナウイルスが流行してからは、感染防止、感染拡大防止のために、外出にかなり制限がかかっている施設もあります。 
これは誰が付き添っていようとも同じです。

コロナ前はご家族が来て「今から外食してきます。」とか「正月は家に連泊します。」なんて光景をよく見ました。
コロナが猛威を振るって以降はそれも少なくなり、時期によっては面会さえできなかった程です。


受診のための外出、冠婚葬祭のための外出、在宅復帰に向けた外出、しか原則認めない。厳しい老健はそんなルールもあります。

一方で、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は老健や特養に比べて、外出自由なところが多いです。

利用者様の安全のためとはいえ、窮屈な思いをさせてしまうことがあり、職員として申し訳ない気持ちになります。
安全と自由のバランスを考えて施設運営をするのはとても難しいことです。


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日中は何しているの?

利用者様の一日として三食&おやつ、10時のティータイム。
ここら辺は多くの老健で共通のことです。

他にはリハビリ(週2〜6回)、お風呂(週2回)、レクリエーション(小さいレクなら毎日している施設もある)、体操(毎日)はどの老健でも行われているでしょう。

その内容や頻度は施設によって違いますし、リハビリに関しては入所してからの期間で回数が変わります。
原則的に入所後3ヶ月以内とそれ以降では、前者の方がリハビリの頻度が高いです。



自立されている利用者様であれば、部屋で本を読む、テレビを観る、電話する、書き物をする等、色々やることがあります。
※この記事での『自立』とは、ご自身で自由に移動でき、認知症もないもしくは軽度の利用者様のことです

勿論、その利用者様の能力によるものの『家事をしなくて良い』こと以外は、施設の中にいる分にはほぼ家とやる事が変わらない。そんな人も居られます。

では自立されていない利用者様はどうでしょうか?
何もない時は大体が以下の四つをされています。
・食堂(リビング)でテレビを観る
・塗り絵や計算問題などのいわゆる知的課題をする
・他の利用者様とおしゃべりする
・ベッドで休むもしくはイスでウトウトする

同じことをされていても、一日中忙しいと嘆かれる利用者様、ずっと寝ていたいと言われる利用者様、やる事が無くて時間を持て余される利用者様、それぞれの意見がおありです。

他には寝たきりの利用者様や、ほぼずっと歩いたり車いすで移動される利用者様もおられますし、一人でずっと話される利用者様など、一人ひとりの能力、疾患、性格、趣味等によって、異なった過ごし方をされています。 

老健という施設の特性上、リハビリ重視なので無理のない範囲で出来るだけ起きて頂くのが基本です。

起きて頂いている限りは、時間を持て余す事がないように可能な限り雑談をする、テレビを観て頂く、好きな知的課題を提供する、利用者様同士で仲の良い関係を構築して頂く、などなどをしています。 


ただし、施設という縛りから人員の余裕がほぼなく、起きて頂いている利用者様に暇な時間を過ごさせてしまう場合もあり、心苦しいところです。

また、利用者様方に少しでも施設生活を楽しんで頂くため、月一回は何らかのイベント、大規模レクを実施する施設が多いです。

例えば
1月は初詣で近所の神社までドライブ
2月は豆まきになぞらえて、丸めた新聞紙を鬼の面を被った職員に投げるレク
3月はひな祭りにちなんで三色ゼリー等のお菓子作り
4月は近所の桜並木まで花見がてらお散歩
といった感じで、利用者様に非日常を味わって頂きます。

利用者様も職員も楽しみながらイベントを行えた時は最高です。

最後に介護施設の闇の部分を少し書きます。
イベントを成功させる準備として残業をしなければいけないというのが、施設の実情ではあります。

更に、行き過ぎた施設ではイベントの為にサービス残業が当たり前、イベント用品の一部を私費で購入。なんて話も聞きました。

利用者様の笑顔は見たいですが、やり過ぎては元も子もありません。

次回に続きます。




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バイトの時に学んだことで、今でも参考にしている「新人教育」についての話です。


随分前にファーストフードの有名チェーン店で働いていた時に、新人さんへの指導方法を習いました。

その指導方法は全ての仕事に応用できる『極意』的なもので、介護士として働く中でも使っています。


その極意とは「相手の認識と自分の認識の齟齬が起こらないようにすること」です。


詳しくご説明するために、新人さんにトイレ掃除を教える場合の悪い例と良い例を挙げます。


悪い例
先輩「便座を拭いて、便器は磨いて下さい。ピカピカにしてね。」
新人「はい!」
         〜数分後〜
先輩「あれ?あんまりピカピカじゃないね。」
新人「……。」

良い例
先輩「便座はこのスプレーを吹きかけて、このタオルで拭いて下さい。便座を上げて裏まで拭いてね。じゃあやってみましょう。」
新人「はい!」
         〜数分後〜
先輩「次に便器はこのブラシとこのトイレ用洗剤を使って磨いて下さい。奥の方は手が届きにくいので、念入りに磨いてね。じゃあやってみましょう。」

新人「はい!」


要は自分にとって当たり前のことでも、具体的かつ丁寧に相手に説明することと、相手の理解度を確認しつつ教えること。

この二点を行うことでお互いの認識の齟齬を少なくして、教えやすく学びやすい環境を作ります。


基礎中の基礎だと思ってしまうかもしれませんが、実際に教えるとなると「これくらい言わなくても分かるでしょ。」と先入観に邪魔されて省略しがちです。



新人さんが指示を理解できていない原因は自分にある。

そう思って動くことが新人教育の一歩だと思います。


何かの記事でも書いたように、10代の私は膝下あたりにあった電子レンジの扉を、足で閉める程に常識のない人間でした。

この極意のお陰でマシな人間になれた一人として、新人さんに教える時は意識して使っています。


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