Strawberry Moon
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今、アダムが私のベッドで寝息をたててる。


私の大好きなパークで食事をして

家の近くで飲み直して


一緒にお風呂に入りたいとだだをこねられたから入り


頭を洗い

体を洗い


彼に尽くして


やっとアダムが寝たところ。


アダムはまだ子供だ。


見た目は美しいけど限りなく子供だ。


だけど私はアダムが必要だ。



アダムがいなくなったら?

アダムは言った

「俺が居なくなったら、そらはそれでいいの?」


よくない。


まだアダムを愛してないし

愛せる自信はない。

でもアダムが居ないと私は生きていけないかもしれない。

アダムとは喧嘩ばかり。

アダムも呆れてるけど

でも

アダムを愛する自信はない。



アダムは銀座をやめろといった


だけど

私は私の人生だ。

たとえアダムとは言え

一切の干渉は許さない。
ぐだぐだ小競り合いを繰り返し

私たちの関係は日進月歩せず

滞留の渦巻きのように

グルグルと同じ事を繰り返す。

ハッキリしない私にアダムがついに切れた。

「そらはさ、どうしたいわけ?」

はい、ご名答!


私はどうしたいんだろう。

そんなの分かっていたら

苦労しないけど

答えがないから

こーなってしまうわけで。


先週の木曜日

アダムと六本木で映画を観た。

私が、さりげなく観たいって言った映画のチケットを

既に取っておいてくれて

開始時間ぎりぎりに走ってきたアダム。


色々と本当に、いかにも外人らしい振る舞いをして

喜ばせてくれるけど

アダムは日本育ちだから

海外のジェントルとは違うのに
見た目が外人だから

外人風な振る舞いの努力をしなきゃいけないし

大変そうよね。

あんなに気が利く日本人は少ないもん。


でも、やっぱり

あっさりしてるアダムに

私はぐったりする。



たかだか25歳に「大人風な恋愛」を教えてもらうとはね。


「そらちゃん、おとなでしょう?もっとしっかりしなきゃ」


いつもアダムは私に言う。


ねえ、アダム。

私はそんなにしっかりしてないかな。

そんな私の

いったい何がいいの。


いつもイヤな思いしかさせてないのにね。
九時過ぎにアダムから仕事が終わったとメールがきた。


十時過ぎに、帰り道だと電話がかかってきた。


アダムにとって都合の良い女なら

それはそれで楽なはずなのに


アダムは朝に必ず"起きてる確認"のメールをくれるし

1日に数通やりとりもする。


アダムは「特別と思わなきゃしない」という。


それが

重いのかすら

今の私には判断が出来ない。



女としてみれば

幸せなことだろう。


それに、恋愛を進めていく上で

当たり前の工程なんだろうけど

私には違和感を覚えることしかできない。




私はアダムを愛せない


この先、ずっときっと


愛だけを感じる日はない。


アダムを愛しく感じたり

好きな感情は確かにある。

そして

私に対してそう思ってくれている感情も伝わる

だからといって

アダムにすがれるかと言ったら

そうじゃない。


それは出来ない。



嫌われたくない

という感情が先行して


アダムには何も出来ない。



今までは

嫌われようが何だろうが

愛していて

愛されたいと想った人には

自分の感情を全力でぶつけて

受け止めて欲しくて

受け止めてくれるまで

ワガママを突き通した。


でも、アダムには出来ない


アダムが困る顔しか想像が出来ないからだ。


だったら

私たちは

なにも始めない方が良い。


傷つく必要は一つもない。






タイミングが合ったら

ちゃんとアダムに伝えよう。

向き合ってくれようとしたアダムに

私の気持ちを。

このブログを書き始めて


結果が早く出てしまったけど


でも、


この答えで良いと思う。


決めたんだ。



私はアダムに答えない。





先週の土曜日から


色々と考え悩んだのだけど


でもこれで良いんだと思う。



私はアダムを幸せにしてあげることはできない。


幸せにしてあげられないという事は


幸せになる資格もない。




変に色々考え過ぎて


私はアダムの側に居続ける事が


絶対に苦痛になる。



私とアダムは合わない。



仕事には真面目なアダム。


でも、それ以外は何をしているか分からない。



私は未知の世界にいる人と付き合った事がない。



アダムはこれから知っていけばいいというけど


私はそういうわけにはいかない。



お互い、一緒にいたくて仕方がなくて


知りたくて仕方がなくて


出だしから、燃え上がるような関係じゃないとだめなんだ。




学生の時からずっとそうだったから


今更価値観を変えることなんてできない。


社会人になっても付き合った人は


営業や学生だし、もちろん私も営業だし。


好きな時に、好きな時間に、好きなだけ合える関係じゃないと


やっぱダメなんだ。


そこでしか、愛情を計る事が出来ない。



でも


アダムとはそんな関係に慣れない。


限りなく、大人の付き合い方になるんだ。



お互いの予定を優先して


それで


空いた時間を合わせて


都合がつけば、合う。


そんなんじゃ、私は嫌なんだ。




アダムは真面目だから


仕事が一番だし


帰るのも寝るのも早い。


あたりまえかもしれないけど


私はそれでは嫌なのだ。




比べる事自体がおかしいけど


でも


私はひとつ前の


裁判相手の彼氏と


比べてしまう。




アダムだけじゃない。


誰一人、彼に勝てる人なんていないんだ。



私自身がそんな気持ちでいる時点で


私は誰とも付き合う資格はない。



アダムが悪いわけじゃない。



私が間違っているだけ。



ごめんねアダム。



素敵なあなたに


答えてあげる事が出来ない私で。



こんな私を


一瞬でも好きになってくれてありがとう。







今までアダムをゆっくり見たことがなかった


向き合う時間があっても

くそ生意気なアダムが嫌いで

周りの人になんと言われようと

アダムはアダムだからね~

なんて言って

自分の感情の中に取り入れることをしなかった。


だけど

先週土曜日に

アダムと何気なく過ごした時間が

割と幸せで


なんだ、アダムはやっぱり見た目が外人だけど

中身は日本人じゃん~


なんて錯覚を起こした。


アダムと長い時間一緒にいると

アダムに見慣れて

段々と金髪や目の色の違いを感じなくなるけど

ふと改めてみると

やっぱりアダムは外人で

少し怖くなる。

特に瞳が本当に怖い。

「何が」っていうのはないんだけど

自分より体も大きくて

優性遺伝子である彼をみると

そりゃー戦争も負けるわな~なんて感じる。


一緒に眠って

細い身体に抱きしめられて

私が好きな広い胸に顔を埋めて

そりゃ幸せなんだけど

ふと見る肌の色が真っ白であったり

顔をあげた瞬間に

見つめ合う瞳が緑だったり

何よりも


顔が外人なんだ。


当たり前だけど

やっぱり心はビックリする。


アダムにそれを言えば

アダムは傷つくだろうし

また口喧嘩になるだろう。



笑える話

私は鼻が低いけど

やっぱりアダムは鼻が高くて

キスするのは一苦労だわ。



純粋な外人と関係を持つって

本当に大変なんだな。

たしか12月9日だったと思う。


新宿で会社関係の人と忘年会をした後


早い時間の解散だったため不完全燃焼で


新宿あたりにいるであろう、昔の上司に電話をしてみた。


すると上司は「四谷で飲んでるから、すぐタクシーで来なさいよ」と言った。


めんどくさいなと思いながらも


暇よりは良いかと、行くことにした。


そこには、上司と上司の友達がまったり飲んでいた。


だけど数時間して、上司の携帯に電話がきて


上司はその電話相手の“だれか”を呼びつけた。


その後、現れたのが


久しぶりに再会したアダムだった。



アダムは


本当に綺麗で、神話に出てくるような外見をしている。



見た目の評価は分かってはいるんだけど


私はアダムの性格が大嫌いだ。


だから、誰もが口を揃えて言う「かっこいい外人」というのが理解できず


アダムはアダムにしか見えない。



意味がわからないくらい日本語がペラペラで


ペラペラというのか


生意気というのか、口が悪いというのか


よくわからないけど、本当に憎たらしい。



夜も更けて、お酒がまわってきて


明け方になる頃に私の親友が到着した。


アダムはきっとその時に私の親友に気があったんだろうね。


恥ずかしいから、連絡先を私に聞けなくて


上司経由で私に聞いてきたときに、少し可愛いところあるじゃんって思ったよ。



そんな感じで再会して


でも、アダムは私の親友にアタックするんだろうとおもっていたから


何も気にせず、見守っていたら


いつの間にか、私たちの関係が近づいてしまったね。




12月20日には仲間内の7人で忘年会をして


明け方までダーツだのカラオケだの


久々に若い頃の遊びをして楽しかった。


確か、アダムに初めて会ったころの23歳くらいのころは


ベンチャーに勤めていたから自由気まますぎて


時間なんて気にせず、毎日夜中、明け方まで遊び呆けていたな。


たまに、アダムも一緒に朝までダーツした日もあったよね。


懐かしさに便乗して気が緩くなったのか


同じ方向だからと言って


一緒にタクシーに乗って、私が降りようとした時


アダムが「お茶でもどうぞとか言えないわけ?」といって


あなたを家に上げてしまってから


私たちの歯車は、再び噛合い動き始めたのかもしれない。




でも、私は


まだ前の彼を引きずっていて


抱こうとしたアダムを拒んだ。


アダムだろうが、誰だろうが、


あの時の私は、誰かに抱かれる資格なんてないと思っていた。


気まずい雰囲気のまま、すこし仮眠したアダムは帰り


私たちは、もう会わないと思っていたけど


1月になり、六本木で少し飲まない?という話になって


7日に再び夜遊びをしたね。


私の元バイト先で飲んで


親友が合流した後、その後、もう少し飲んで


解散する時に、一緒にタクシーに乗ったもんだから


私は勢いでアダムの家に行ってしまった。


4年経ったけど


アダムの家はどこも変わらなくて


最後にアダムに抱かれた時と同じように


私は、再び抱かれることになった。



私は臆病な人間だし


基本的には日本人が好きだから


たまに、アダムと目が合うと


怖いなと思う時もある。


造形が美しければ美しいほど


彫が深く、瞳の色が違うアダムを見るたびに


私は映画の中の登場人物になったんじゃないかという錯覚を起こすよ。




少しずつ毎日繰り返すメールの量が増えていって


再び21日に六本木で夜遊びをして


アダムの友達と私の親友と適度に飲んで


その後解散して


私の元バイト先の社長に


他のクラブに連れて行ってもらって、遊んで


でも、風邪気味のアダムはギブアップしていたね。


私はアダムに優しくしてあげられなくて


私の親友が、アダムに優しくてちょっと苦笑いをしてしまう。




2月に入ってすぐの1日に


スケートに誘ってくれたけど


くそ寒い中1時間ほど


私は出来もしないスケートに苦戦して


誰もこけていないリンクで3回もこけて


スラスラとすべって


私を引っ張るアダムを憎らしくすら感じた。


でも、アダムはずっと気遣ってくれたんだよね。


裁判を抱えている私に、いつも「気分転換だよ」と言ってくれて。



この頃から、


私はアダムが不器用ながらに優しくしてくれていることに


気付き始めたんだ。




11日には


「昼間にデートしよう」と言ってくれたから


恵比寿で待ち合わせをして


代官山を散歩して


また恵比寿に戻ってウエスティンでお茶をして


アダムと一緒にいる時間と


アダムの横に居ることにも慣れて


いつの間にか


私たちは口喧嘩をする事も無くなっていた。




コンスタントに会う約束をしているのか


18日には


私の家の近くのイタリアンで食事をして


その時、アダムあなたは


「もう、言おうとしている事は分かっているでしょう」


と言っていたね。


そんなあなたに私は


「始めてしまったら、終わりが訪れるから、それが嫌だ」と答えた。



アダムは


「始めなければ、何も始まらないし


どの道、このままの関係を続けるつもりもないから


この関係も終わりにするよ。


ちゃんとしたいんだ。白黒はっきりさせようよ。」



そう言っていた。


逆に、私はびっくりしたよ。


私は、都合のいい関係で居れればいいものだと思っていたし


裁判を抱えている事も知っているあなたが


私で良いなんて思うわけもないと思っていたし。



デリカシーのない私は


「身体の関係だけでいいんじゃないの」と言ったけど


アダムは呆れて、「信じられない」と呟いたね。





人が人を好きになる瞬間なんて


理屈じゃないんだろうけど



でも、アダム


あなたとわたしは出会ってからも長いし


遠の昔から、お互いのすべてを知っているよね。


今から新しい事を始める楽しさもないし


性格も合わないから、これから先は喧嘩ばかりだろうし


裁判を抱えた私の何が好きなの?




「私は我儘だし、嫉妬深い。


ものすごい干渉もするし


迷惑しかかけないとおもうよ。」


そう伝える私に、あなたは


「それでも、事を進めないと分からない事だよ。」と言った。




「答えを、今すぐくれと言っているわけじゃない。


でも、俺がそういう気持ちでいるという事を


もう、今日から分かっていて欲しい。」




お互い、何も知らないから


知っていけばいいというアダム。


確かにそうだね。


ありがとう、アダム。


今までの経緯や順序は


滅茶苦茶な気がするけど




私はあなたの事を表面上しか知らない。


穏やかに知っていけるのなら


私に、もう少し時間をちょうだい。



気持ちを整理して、あなたに向き合えるように


準備してみるから。



何もかも知って


それでも支えてくれようとするあなたを


失った時が怖いから。


だから、


あなたに深くはまらない準備ができたら


一緒にいる事を選択しようとおもう。




ただ。。。


綺麗すぎるあなたの横に存在するのは


私にとって、とっても重荷なんだけどね。










あたらしく恋愛がはじまりそうな


私のお相手は



3歳年下。


背が高くて、手足が長くて


肌の色は真っ白で


髪の毛は金髪で


瞳はグリーン。


だけどアダムが外人なのは外見だけ


元々日本育ちなので中身は私よりも日本人らしい。




初めての出会いは


もう4年も前になるころだろうか。



初めての転職先


ベンチャー企業に勤めた時


当時の上司に「友人」として紹介された。


まだ二十歳そこそこのアダムは


私にとっては物珍しい白人にしか映らなかった。



そして色々あった私たちには


連絡を取ることも無くなり


そのまま月日だけが流れ


存在すら忘れていた。



でも、ひょんなことから


去年末


元上司と四谷のバーで飲んでいた時


上司のもとにアダムから連絡が来て


合流することになり、私たちは再会することになった。


昔から馬が合わなくて


口喧嘩ばかりの関係だったけど


数年経って再会しても、それは変わることはなく


再会したばかりだというのに


互いを罵り合い


間に挟まれた上司はお手上げのような顔をしていた。




こんな私たちが

なぜ恋愛を始めようとしているのか

なぜ、お互いを必要と思うのか

分からないけど

でも、始まりから終わりまで

気まぐれに綴っていければいいかなと思う。

いくら日本育ちだとはいえ

外見は金髪の本物の外人。

国際恋愛は本当に大変そうだ。。。

でも、アダム。

あなたが側にいてくれるようになって

私は少し頑張れる気がするよ。

「愛している」なんて

まだ言えないけど、

お互いがそう思える日が早く来るといいよね。