今までの行動を振り返る。 | Strawberry Moon

たしか12月9日だったと思う。


新宿で会社関係の人と忘年会をした後


早い時間の解散だったため不完全燃焼で


新宿あたりにいるであろう、昔の上司に電話をしてみた。


すると上司は「四谷で飲んでるから、すぐタクシーで来なさいよ」と言った。


めんどくさいなと思いながらも


暇よりは良いかと、行くことにした。


そこには、上司と上司の友達がまったり飲んでいた。


だけど数時間して、上司の携帯に電話がきて


上司はその電話相手の“だれか”を呼びつけた。


その後、現れたのが


久しぶりに再会したアダムだった。



アダムは


本当に綺麗で、神話に出てくるような外見をしている。



見た目の評価は分かってはいるんだけど


私はアダムの性格が大嫌いだ。


だから、誰もが口を揃えて言う「かっこいい外人」というのが理解できず


アダムはアダムにしか見えない。



意味がわからないくらい日本語がペラペラで


ペラペラというのか


生意気というのか、口が悪いというのか


よくわからないけど、本当に憎たらしい。



夜も更けて、お酒がまわってきて


明け方になる頃に私の親友が到着した。


アダムはきっとその時に私の親友に気があったんだろうね。


恥ずかしいから、連絡先を私に聞けなくて


上司経由で私に聞いてきたときに、少し可愛いところあるじゃんって思ったよ。



そんな感じで再会して


でも、アダムは私の親友にアタックするんだろうとおもっていたから


何も気にせず、見守っていたら


いつの間にか、私たちの関係が近づいてしまったね。




12月20日には仲間内の7人で忘年会をして


明け方までダーツだのカラオケだの


久々に若い頃の遊びをして楽しかった。


確か、アダムに初めて会ったころの23歳くらいのころは


ベンチャーに勤めていたから自由気まますぎて


時間なんて気にせず、毎日夜中、明け方まで遊び呆けていたな。


たまに、アダムも一緒に朝までダーツした日もあったよね。


懐かしさに便乗して気が緩くなったのか


同じ方向だからと言って


一緒にタクシーに乗って、私が降りようとした時


アダムが「お茶でもどうぞとか言えないわけ?」といって


あなたを家に上げてしまってから


私たちの歯車は、再び噛合い動き始めたのかもしれない。




でも、私は


まだ前の彼を引きずっていて


抱こうとしたアダムを拒んだ。


アダムだろうが、誰だろうが、


あの時の私は、誰かに抱かれる資格なんてないと思っていた。


気まずい雰囲気のまま、すこし仮眠したアダムは帰り


私たちは、もう会わないと思っていたけど


1月になり、六本木で少し飲まない?という話になって


7日に再び夜遊びをしたね。


私の元バイト先で飲んで


親友が合流した後、その後、もう少し飲んで


解散する時に、一緒にタクシーに乗ったもんだから


私は勢いでアダムの家に行ってしまった。


4年経ったけど


アダムの家はどこも変わらなくて


最後にアダムに抱かれた時と同じように


私は、再び抱かれることになった。



私は臆病な人間だし


基本的には日本人が好きだから


たまに、アダムと目が合うと


怖いなと思う時もある。


造形が美しければ美しいほど


彫が深く、瞳の色が違うアダムを見るたびに


私は映画の中の登場人物になったんじゃないかという錯覚を起こすよ。




少しずつ毎日繰り返すメールの量が増えていって


再び21日に六本木で夜遊びをして


アダムの友達と私の親友と適度に飲んで


その後解散して


私の元バイト先の社長に


他のクラブに連れて行ってもらって、遊んで


でも、風邪気味のアダムはギブアップしていたね。


私はアダムに優しくしてあげられなくて


私の親友が、アダムに優しくてちょっと苦笑いをしてしまう。




2月に入ってすぐの1日に


スケートに誘ってくれたけど


くそ寒い中1時間ほど


私は出来もしないスケートに苦戦して


誰もこけていないリンクで3回もこけて


スラスラとすべって


私を引っ張るアダムを憎らしくすら感じた。


でも、アダムはずっと気遣ってくれたんだよね。


裁判を抱えている私に、いつも「気分転換だよ」と言ってくれて。



この頃から、


私はアダムが不器用ながらに優しくしてくれていることに


気付き始めたんだ。




11日には


「昼間にデートしよう」と言ってくれたから


恵比寿で待ち合わせをして


代官山を散歩して


また恵比寿に戻ってウエスティンでお茶をして


アダムと一緒にいる時間と


アダムの横に居ることにも慣れて


いつの間にか


私たちは口喧嘩をする事も無くなっていた。




コンスタントに会う約束をしているのか


18日には


私の家の近くのイタリアンで食事をして


その時、アダムあなたは


「もう、言おうとしている事は分かっているでしょう」


と言っていたね。


そんなあなたに私は


「始めてしまったら、終わりが訪れるから、それが嫌だ」と答えた。



アダムは


「始めなければ、何も始まらないし


どの道、このままの関係を続けるつもりもないから


この関係も終わりにするよ。


ちゃんとしたいんだ。白黒はっきりさせようよ。」



そう言っていた。


逆に、私はびっくりしたよ。


私は、都合のいい関係で居れればいいものだと思っていたし


裁判を抱えている事も知っているあなたが


私で良いなんて思うわけもないと思っていたし。



デリカシーのない私は


「身体の関係だけでいいんじゃないの」と言ったけど


アダムは呆れて、「信じられない」と呟いたね。





人が人を好きになる瞬間なんて


理屈じゃないんだろうけど



でも、アダム


あなたとわたしは出会ってからも長いし


遠の昔から、お互いのすべてを知っているよね。


今から新しい事を始める楽しさもないし


性格も合わないから、これから先は喧嘩ばかりだろうし


裁判を抱えた私の何が好きなの?




「私は我儘だし、嫉妬深い。


ものすごい干渉もするし


迷惑しかかけないとおもうよ。」


そう伝える私に、あなたは


「それでも、事を進めないと分からない事だよ。」と言った。




「答えを、今すぐくれと言っているわけじゃない。


でも、俺がそういう気持ちでいるという事を


もう、今日から分かっていて欲しい。」




お互い、何も知らないから


知っていけばいいというアダム。


確かにそうだね。


ありがとう、アダム。


今までの経緯や順序は


滅茶苦茶な気がするけど




私はあなたの事を表面上しか知らない。


穏やかに知っていけるのなら


私に、もう少し時間をちょうだい。



気持ちを整理して、あなたに向き合えるように


準備してみるから。



何もかも知って


それでも支えてくれようとするあなたを


失った時が怖いから。


だから、


あなたに深くはまらない準備ができたら


一緒にいる事を選択しようとおもう。




ただ。。。


綺麗すぎるあなたの横に存在するのは


私にとって、とっても重荷なんだけどね。