目が覚めても外人 | Strawberry Moon
今までアダムをゆっくり見たことがなかった


向き合う時間があっても

くそ生意気なアダムが嫌いで

周りの人になんと言われようと

アダムはアダムだからね~

なんて言って

自分の感情の中に取り入れることをしなかった。


だけど

先週土曜日に

アダムと何気なく過ごした時間が

割と幸せで


なんだ、アダムはやっぱり見た目が外人だけど

中身は日本人じゃん~


なんて錯覚を起こした。


アダムと長い時間一緒にいると

アダムに見慣れて

段々と金髪や目の色の違いを感じなくなるけど

ふと改めてみると

やっぱりアダムは外人で

少し怖くなる。

特に瞳が本当に怖い。

「何が」っていうのはないんだけど

自分より体も大きくて

優性遺伝子である彼をみると

そりゃー戦争も負けるわな~なんて感じる。


一緒に眠って

細い身体に抱きしめられて

私が好きな広い胸に顔を埋めて

そりゃ幸せなんだけど

ふと見る肌の色が真っ白であったり

顔をあげた瞬間に

見つめ合う瞳が緑だったり

何よりも


顔が外人なんだ。


当たり前だけど

やっぱり心はビックリする。


アダムにそれを言えば

アダムは傷つくだろうし

また口喧嘩になるだろう。



笑える話

私は鼻が低いけど

やっぱりアダムは鼻が高くて

キスするのは一苦労だわ。



純粋な外人と関係を持つって

本当に大変なんだな。