1cm弱のおっさんの無駄のない指揮のお陰で、


冬眠部屋は3週間強で完成しました。


もし10cm弱のおっさんに指揮をやらせていたら、


たぶん5ヶ月以上はかかっていたと思います。


冬が終わってしまいます。


しかし10cm弱のおっさんは、


「わしにやらせてたら、5日で終わったわいな!」と


鼻息を荒くして語っていました。


それを見ていた6cmぴったりのおっさんは、


「身の程を~わきまえないのは~アホ以下ですか~ねぇ10cm弱~」と


めずらしく具体的に、しかも名指しで唱えていました。


今回はかなり感情が入っていたと思われます。



とにかく立派な冬眠部屋が寝床の地下に完成しました。


クッサい臭いも遮断できる頑丈な扉や暖炉、そして隠し煙突、トイレ、


大量の食料を保存できる食料庫など、


安全に冬を越すための最低限の設備が整っています。


もちろん全員分の寝袋も揃っています。



2cm弱のカバは、


「用心棒が冬中寝ててもいいんかいな!聞いたことないわ!」と


いまだに抵抗しています。


確かに地上での見張り役がいた方が何かと安心な気はしますが、


会議で決まったことは何があっても変えられません。


ということを名目にしていますが、


本当はカバが冬眠部屋にいないと寂しいからみたいです。


なんだかんだ言って、おっさんたちは2cm弱のカバが大好きなのです。



そして、とうとう12月24日がやってきました。


3ヶ月間の冬眠に入る日です。


誰かが、クリスマスケーキを食べてからにしようと言い出したことから、


この日が冬眠開始の日になりました。


クリスマスをささやかに祝った後、


おっさんたちは冬眠部屋に移動しました。


各自の寝袋に入り、


寝床副隊長の10cm弱のおっさんが、


「冬眠開始ーーー!」と目が覚めるような声で叫び散らかしました。


「寝る前にそないにデッカい声で叫ばんでも・・」と思いながら、


おっさんたちはゆっくり目を閉じました。


2cm弱のカバは、


「用心棒が冬眠したらあかんやろ、聞いたことないわ・・・」とつぶやきながら、


真っ先に眠りに落ちました。一瞬の出来事でした。



クリスマスイブの夜、ちっちゃいおっさんたちの冬眠が始まりました。



ちっちゃいおっさんたちの人生はまだまだ続く音譜






とりとめのない物語におつきあい頂き、どうもありがとうございましたニコニコ


地球上の業務が忙しくなって参りましたので、


とりあえずこのへんで締めくくらせて頂きます。


もしまた機会がありましたら、


ちっちゃいおっさんたちの生き様をご報告させて頂きます。



そう言えば、


「みなさまもお元気で~、今度パーティーしましょうカクテルグラス」と、


結局出てこなかった幻の寝床隊長とおっさんたちも申しておりました。


ではまたの機会に!ありがとうございましたお月様


                                  いささか侍






寝床のおっさんたちは冬眠をします。


去年までは希望者だけでしたが、


今年からは全員参加になったみたいです。


春になると、


冬眠したおっさんとしなかったおっさんの体力が、


ケタ外れに違うということが理由です。


性格的なことも大いにあると思いますが、


冬眠しなかったおっさんは、言い訳をしながらすぐにサボります。


そしてもちろん、2cm弱のカバも強制的に冬眠させられます。


「わいはええわ。用心棒が冬眠してどないすんねん」と嫌がっていましたが、


寝床の住人である以上、会議で決まったことには逆らえません。



本来は、普通に寝袋で寝ることが冬眠のスタイルですが、


それだけではあまりにも寒いし無防備だということを


1cm弱のおっさんが強く主張しました。


そして冬眠部屋を作ろうと発案しました。


10cm弱のおっさんは、


「そんなめんどくさいことをやってられるかいな!


あんたはいつもめんどくさいことを言いますな~


普通に寝たらええがな、普通に!こうやって!」と


ジェスチャー付で何度も反対しました。


しかし10cm弱のおっさん以外はセキュリティのことが何より心配なので、


結局、全員が眠れる冬眠部屋を作ることになりました。



15cm強のおっさんの新しい寝床と、地下で繋がった通路の壁を掘って、


その冬眠部屋というのを作るみたいです。


今回の工事の指揮官には、1cm弱のおっさんが選ばれました。


前回の工事で指揮を任された10cm弱のおっさんは、


「あれ?わしやないんか?そらぁよかったわ。


わしがやっても、ドラマチックなハプニングが起こらんからなぁ~


どうもスムーズに行き過ぎてしまう。わしのバカ」と頭をコツキながら、


寂しそうな雰囲気を全身でかもし出しています。


前回、3週間ぐらいで終わる予定の工事が、


10cm弱のおっさんの指揮のお陰で3ヶ月以上かかりましたので、


まぁ致し方ないことではありますが・・・。



ここまで自分を客観的に見られないことは、


ある意味幸せな才能だなぁとおっさんたちは思ったみたいです。


しかし自分には決していらない才能だなぁとも思ったみたいです。



そして翌々日、大ががりな工事が始まりました。




物語は続く。お楽しみにカメ




今日から地球上の業務です。


メスカバたちとのパーティーの会場です。


おっさんたちはまったく気乗りがしませんでしたが、


2cm弱のカバがどうしてもと言うので、仕方なく参加したみたいです。


ドレスアップしたメスカバたちは、


「わたしが1番キレイでしょ」という視線を男たちに送っています。


歩き方やグラスの持ち方、笑い方にも気を配っている様子です。



タキシードでキメてきた2cm弱のカバはドキドキしています。


きらびやかなメスカバたちを見て、


あま~い恋愛の空想をどんどんふくらませています。


しかしメスカバたちは、2cm弱のカバには一切興味を持っていません。


ほとんどのメスカバの視線の先にあるのは、


寝床用のダサいジャージを着た15cm強のおっさんです。


自分たちより遥かにデッカいおっさんを見て、魅力的に感じているのです。


口々に、


「いいわ~、あのおっさん、たべちゃいたいドキドキ


みたいなことをつぶやいています。



当たり前ですが、


15cm強のおっさんは、カバには一切の恋愛感情を持ち合わせていません。


なので非常に困っています。


カバ主催のパーティーに参加したことを心から悔やみました。


苦肉の策として、


おもしろい顔ときもちわるい顔を交互に2秒ずつ繰り返しました。


さすがに、

変わったヤツだと思われて嫌がられるだろうととっさに考えた方法です。


しかしメスカバの一匹が、


「うひょひょーい、トーテムポールみたいでステキーーー

このおっさん、一気にたべちゃいたいドキドキ」と言いながら、


15cm強のおっさんに猛突進してきました。


それをキッカケに、他のメスカバたちも物凄い勢いで飛びかかってきました。


15cm強のおっさんは、もみくちゃにされています。


時々白目をむきながらも、


必死に気を失うまいとしているのですが、たぶんそろそろ限界です。


メスカバたちの勢いは、もはや誰にも止められません。


2~4cmのカバのウエイターたちもオロオロしています。



それを見ていたおっさんたちは、


念のために厚底のブーツや下駄を脱ぎながら、


15cmもなくて良かったと心の底から思いました。


2cm弱のカバも、


2cmほどで助かったと、親やらDNAに感謝していたみたいです。



その日以降、寝床の冷蔵庫から牛乳が消えました。



物語は続く。お楽しみにぶーぶー



今日も衛星イオです。





15cm強のおっさんのための寝床作りはやっと完了しました。


かれこれ3ヶ月以上は費やしました。


寝床副隊長の10cm弱のおっさんが指揮を任されていたのですが、


結局最後までスコップでの作業を貫き通しましたので、


まったく説得力が無かったことは言うまでもありません。


6cmぴったりのおっさんによって、


「しょーもない意地を張れば~まわりに迷惑がかかりますし~


結局自分も損します~」みたいなことを


お経みたいなものに混ぜ込んで、しっかり何十回も唱えられました。


これに関しては、


10cm弱のおっさん以外はもっと唱えて欲しいと願っていたみたいです。


本人は聞こえていないフリをし続けましたが。



そして15cm強のおっさんは、


快適な寝床ライフを送れることになったことを感謝しています。


あの悪臭から開放された安堵感から、


おもしろい顔を通り越して、きもちわるい顔をしました。


宇宙の概念を完全に打ち破った、きもちわるい顔です。


おっさんたちはゾクっとしました。



その後、6cmぴったりのおっさんによって、


「おもしろい顔と~きもちわるい顔は~物理的に紙一重でしたか~」と


なんかわかるようで、わからないことを唱えられました。



それぞれの防毒マスクも手に入り、


寝床に安らぎが戻ってきました。



物語は続く。お楽しみに星



今日も木星の衛星イオです。どうもパー




寝床はバタバタしています。


15cm強のおっさんの寝床を作るために、


みんな寝る間も惜しんで働いています。


スコップで穴を掘っているので、時間がかかって仕方ありません。


さすがにじれったくなってきたので、


おっさんたちはシャベルを買いにいきました。


しかし10cm弱のおっさんだけは行きません。というか、行けません。


シャベルよりスコップの方が小回りがきく的なことを散々主張したので、


もう後には引けない感じになっています。


みんながシャベルを使い出すと、


スコップでセコセコ穴を掘っている自分がアホみたいに思えてきました。


なので、シャベルに切り替えるきっかけを必死に探しているみたいです。


わざとデッカい岩にスコップを突き刺して、先端をグニっと曲げてしまいました。


「あ~あかん、あかんがな!

わしとしたことが、あかんがな!スコップの先っちょやってもうたがなショック!」と、


全員に聞こえるように、最大のヴォリュームで同じセリフを2回叫びました。


2回目が終わるか終わらないかのタイミングで、


1cm弱のおっさんが代わりのスコップを持ってきてくれました。


10cm弱のおっさんは、これ以上ないぐらいビミョーな顔をしました。


喜怒哀楽すべてが含まれている、なんとも言えない顔です。


のちに、6cmぴったりのおっさんは、


「なんとも言えない顔の~代表選手を~ご存知ですか~」と、


お経みたいなものに混ぜ込んで唱えたほどです。



とにかく寝床は大忙しです。



物語は続く。お楽しみにフグ



今日は木星の衛星イオに行ってきます。



寝床のおっさんたちは、


気絶していたことをまったく覚えていないみたいです。


なので、それぞれに自分の功績を称えています。


10cm弱のおっさんは、


「わしの声の低さにビビりよってからに!」などと、鼻息を荒くしています。


最初に気を失ったのは、確か10cm弱のおっさんだったと思います。


6cmぴったりのおっさんなんかは、


「わしの~お経の力を~思い知りましたか~」というセリフを


お経みたいなものに混ぜ込んで唱えています。


2cm弱のカバは、おっさんたちのプライドを傷つけたくないというより、


何かとめんどくさいので本当のことは言わないでおこうと決めたみたいです。



とりあえず、15cm強のおっさんが寝床の仲間に加わりました。


しかし今の寝床はいっぱいなので、


すぐ隣に15cm強のおっさん用の寝床を掘るみたいです。


1cm弱のおっさんによって、


寝床を地下の通路で繋げるというアイデアが盛り込まれました。


「繋げる必要はあるんかいな、めんどくさい、外から行き来したらええがな」と、


10cm弱のおっさんはしつこく意見をしてきました。


その意見に同感のおっさんも多数いましたが、


冷たいと思われるのがイヤなので、繋げるアイデアは可決されました。


あのとんでもない悪臭は、いまだに鼻の穴にこびりついてる感じがするので、


今後のことを考えて、念のために防毒マスクを準備しておくみたいです。


どこが一番安いか、2cm弱のカバが必死に検索しています。


寝床は何かとバタバタし始めました。



物語は続く。お楽しみにいちご





今日も木星の衛星ヘゲモネに行ってきます。












ちっちゃいおっさんたちは、


歴史に刻まれるであろう足の裏の臭いを嗅いで完全に気絶しています。


寝床に隠れていた15cm強のおっさんも、


「あかん、いつもよりクサい」と言いながら、静かに倒れていきました。



そんな中、2cm弱のカバが噴水から戻ってきました。


お経みたいなメロディを口笛で吹いています。


たぶん、6cmぴったりのおっさんの影響でしょう。


そんなカバを見たリーダー格のおっさんが、


「坊ちゃん・・・」とつぶやきました。


そしてもう一度、「坊ちゃーん」とデッカい声で叫びました。


カバはビクっとして、こじんまりしたおっさんたちの方を見ました。


「坊ちゃん、あの時はどうもお世話になりました。


坊ちゃんのお陰でわしらこうして生きていられます」


リーダー格のおっさんが、しみじみとした口調で言いました。


2cm弱のカバはワケがわかりません。


会ったことも見たこともないおっさん連中です。


しかし、少し考えて気づきました。


大富豪の息子の2cmぴったりのカバと間違えているのです。


昔、金持ちのカバがおっさんを救ったという噂を聞いたことがあります。


「わいの寝床になんか用か?」


2cmぴったりのカバのフリをして訊きました。


「あっ、坊ちゃんの寝床でしたか!それはどうもすいません!


お屋敷を出られたとは知らなかったもんで。しかしまたこんな寝床に・・・。


このおっさんら、靴下をくれくれ言うから仕方なくあげようとしたら、


やっぱりクサいからいらんわ言うて、みんな怒って寝てしまいまして。


ほなほな今日は帰ります。坊ちゃん、ごきげんよう」


リーダー格のおっさんは急いで靴下を履きながら、


ワケのわからない小汚いウソをつきました。


「おっそうでっか、じゃあ気をつけて帰りんしゃい。


このへんはカラスも毎日来るし、危ないでっせ~、もう来たらあきまへんで。


絶対来たらあきまへんで、約束でっせ~」


カバはおっさんたちが明らかに気絶していることに気づきながら、


少々しつこいですが、カバなりに機転を利かせました。


「坊ちゃん、すっかりしゃべり方変わりましたね~」と、


サブリーダー的なおっさんが言いました。


「あっ、えっ、、あっ、ちょっとあちこち留学してたもんで」と、


カバは冷や汗をタラタラかきながら、苦し紛れに答えました。


「おっ留学ですか!いいですなぁ~」と言いながら、


こじんまりしたおっさんたちは、あっさり帰っていきました。



2cm弱のカバのお陰で、とりあえず嵐は過ぎ去りました。


気絶はしていますが、15cm強のおっさんもなんとか無事でした。


ちなみに、カバは慢性の鼻づまりによって助かりました。


でもさすがに、なんかクサいなぁとは終始思っていたらしいですが。



物語は続く。お楽しみにあし



今日は木星の衛星ヘゲモネに行ってきます。



「15cm強のおっさんを出しやがれ!今から足湯に行くんじゃい」


リーダ格のおっさんが、聞いたこともないぐらいデッカい声で怒鳴りました。


「あのおっさんは渡さん!お前ら8人で行ったらええがな、足湯ぐらい。


もう大人なんやから」


10cm弱のおっさんは震えながらも、そう言い放ちました。


「15cm強のおっさんがおらんかったら始まらんのや、足湯は!おんどりゃ~」


サブリーダ的なおっさんが、ドスのきいた声で怒鳴り散らかしました。


ちっちゃいおっさんたちはブルブル震えながらも、


せいいっぱいデッカい口を開けて、訓練通りひくーい声で威嚇しています。


しかし声が異常に震えているので、


相手にビビッていることをただ伝えるだけの結果になってしまいました。


「ションベンたれが、ビビりやがって!これでもくらえ!」と言いながら、


こじんまりしたおっさん8人は、横一列で一斉に靴下を脱ぎ始めました。


世の中のありとあらゆる公害のレベルを軽く超えて、


地獄でしか嗅ぐことのできないであろう悪臭を惜しげもなく解き放ちました。


これはもう伝説的な臭さです。


そしてその悪臭は、ちっちゃいおっさんたちを完全に包囲しました。


おっさんたちの奮闘も虚しく、全員あっさり気絶しました。



そんな中、行水を終えたばかりの2cm弱のカバが口笛とともに戻ってきました。



物語は続く。お楽しみにナゾの人



今日も火星です。





とんでもない悪臭とともに、ヤツらがやってきました。


例のこじんまりしたおっさん8人です。


「おい、おっさんたち、15cm強のおっさんは知らんか?」と、


横柄な態度で訊いてきました。


「あっ、15cmぐらいのおっさんならあっちに行ったわい」と、


東の方を指差しながら10cm弱のおっさんは答えました。


「おう、そうか、サンキュー」と言いながら,、


おっさん8人は横1列で歩き出しました。


しかし、30cmぐらい歩いてから勢いよく横1列で戻ってきました。


「そんなわけないやろが!

お前の横にヤツのママチャリが止まっとるがな、アホたれドクロ


恐ろしい形相でリーダー格のおっさんが怒鳴り散らしました。


ちっちゃいおっさんたちは震え上がりました。


うっかり、ママチャリを出したままにしておいたことを後悔しました。


おもしろい顔を見て、10分以上も呑気に笑ってる場合ではなかったのです。


もう少し作戦を練る時間はあったのです。


あのタイミングで生物学的にもありえないほどのおもしろい顔をした


15cm強のおっさんの気持ちが、


寝床のおっさんたちにはまったく理解できませんでした。


同時に、とんだ厄介ごとを持ち込んできたことにも腹が立ってきました。


しかし、かくまうと約束したからには、守り通すというのが男というものです。


おっさんたちは、全力で15cm強のおっさんを守る決意をしました。



物語は続く。お楽しみにパンチ!



今日も火星です。


ガラクタみたいなママチャリに乗って、15cm強のおっさんがやってきました。


パーマの感じがおばはんにも見えますが、どうやらおっさんみたいです。


15cmを超えると、ちっちゃいおっさんとは言いません。


こじんまりしたおっさんと言います。


最近、足の裏がとんでもなく臭い寝床仲間8人が足湯に毎日誘ってくるらしく、


たまりかねて逃げてきたみたいです。


そして、ヤツらがもうそこまで追いかけてきてるから、


かくまって欲しいと頼みこんできました。


仕方がないので、おっさんたちは寝床に入れてあげることにしました。


喜んだ15cm強のおっさんは、お礼におもしろい顔をしました。


生命体の常識では考えられないほどのおもしろい顔です。


その顔を見たおっさんたちは、10分以上笑い続けました。


窒息死しそうなおっさんまで出る始末です。


ようやく笑いが収まってきた時に、


とんでもない悪臭がおっさんたちの鼻をつんざきました。


ヤツらがやってきました。




物語は続く。お楽しみに食パン



今日は火星です。