今日は久し振りに、おばはんたちとの合コンでした。


1番モテたのは、意外なことに2cm弱のカバでした。


ひくーい声を出しながらおっきな口を開く威嚇の動作を、


カバはカンパイの時に思わずしてしまいました。


46時中その訓練をやっているので、無意識に出てしまったみたいです。


それを見たおばはんの1人が、


「うきゃー、このカバかっこいいドキドキ」といいながら、カバに抱きつきました。


他のおばはんたちも負けてはいられないとカバに飛びつきました。


みんな、カバのことをギューっとしています。


「まさか、わいの努力がこんなとこで実るとは・・」とつぶやきながら、


天にも昇るような表情を浮かべて、カバはとてつもなくごきげんでした。


おっさんたちは、


この日のために買ったサングラスでキメているのですが、


完全に2cm弱のカバに持っていかれました。


おばはんたちは見向きもしません。


合コンというより、ただおっさん同士で飲んでいるだけの状態です。


寝床となんら変わりません。



翌日からの寝床では、


ひくーい声でおっきな口を開ける訓練が追加されたのは言うまでもありません。




物語は続く。お楽しみにラブラブ!



今日も土星の衛星プロメテウスです。



毎朝、おっさんたちは2~3回の腕立て伏せをサラっとこなしています。


6cmぴったりのおっさんは、


「こんなことで~ほんまに~大丈夫かいな~寝床は~」というセリフを、


お経のようなものに混ぜ込んで読んでいます。


最終的に腕立て伏せの回数を無理やり決定した10cm弱のおっさんは、


完全に聞こえていないふりをしています。


2cm弱のカバは、


ひくーい声を出しながら、口の開き方の研究に余念がありません。


「寝床はわいが守る」と、


えらい高い声で言いながら鼻息を荒くしています。


「なかなかいい奴でんなぁ、頼もしいですがな」と、


おっさんたちは花札をやりながら、口々にカバのことを褒めています。


カバを連れてきた1cm弱のおっさんは、


まんざらでもない表情を微かに浮かべています。


本当は、「ピースピースチョキ」と言いながら飛び上がって喜んで、


おっさんたちに投げキッスをして、


ロッキーのように、「やったぞー」と思いっきり叫びたいところですが、


寝床内でのキャラのことを考えて、冷静さを装っているみたいです。


「喜び方が古いですなぁ」と言われるのもイヤみたいです。



そこそこ平和な空気が寝床内に立ち込めているようです。



物語は続く。お楽しみにいちご



土星の衛星プロメテウスに行ってきます。




寝床のセキュリティ問題に関する会議は3週間弱続きました。


結局、自分の身は自分で守るということになりました。


おっさんたちに課せられたのは、


毎朝2~3回腕立て伏せをするということでした。


200回という案が最後の方まで有力でしたが、


「わしはまったく大丈夫やけど、きみらに何かあったらあかんがな、


2~3回にしとこ、2~3回に、な?な?うんってゆうてくれ!」と、


議長である10cm弱のおっさんだけが、


大量の汗をかきながら血まなこで「腕立て2~3回」を主張しました。


他のおっさんたちは、しろーい眼で見ながらとりあえず賛成しました。


2cm弱のカバに関しては、ひくーい声を出しながら、


口をおっきく開けられるようになるための訓練が課せられました。


敵を威嚇するための訓練という名目ですが、


ナイーブなカバを傷つけないというおっさんたちの配慮みたいです。



これらの結論に、議長である10cm弱のおっさんは涙を流して喜んでいます。


自分の能力を誇らしく思い、頭上で手を合わせて男泣きをしています。


万物に感謝をして、天に祈っているようにも見えます。


他のおっさんたちは、議長の能力不足を前回よりも痛烈に感じましたが、


自分がやるはめになってはいけないので、


やはり今回も黙っておくみたいです。



物語は続く。お楽しみにお茶



今日も金星に行ってきます。



夕食後、おっさんたちは会議の準備に取りかかりました。


議長は、前回同様10cm弱のおっさんです。


今回からは書記を1cm弱のおっさんが担当することになりました。


全員分の缶コーヒーは2cm弱のカバが買いに行っています。


6cmぴったりのおっさんは、


BGMにお経みたいなものを唱える係になりたいと強く申し出てきました。


しかし、まったく必要がないとの声が過半数だったので、


諦めざるを得なかったみたいです。


残念そうですが、プレッシャーから開放されたようにも見えます。


缶コーヒーが揃ったところで、


寝床のセキュリティ問題に関する会議が始まりました。



物語は続く。お楽しみにオレンジ



では金星へ



「おいおっさん、なんであのカバが用心棒に適してると思たんや?」


2cm弱のカバが朝の行水に行ってる間に、


10cm弱のおっさんはえらいでっかい声で、1cm弱のおっさんに質問しました。


あまりにもでっかい声なので、


他のおっさんたちはカバに聞こえないか冷や冷やしました。


寝床の外に出て確認しにいくおっさんまでいました。


一応、ナイーブなカバを気遣っているのです。


そして1cm弱のおっさんは、


「まぁ特に理由はないけど、わしよりおっきいもんで」と言いました。


おっさんたちは唖然としました。


持ってたマグカップを落とすおっさんまでいました。


6cmぴったりのおっさんのお経みたいなものが一瞬止まりました。


カバの隠れた必殺技を密かに期待していたおっさんたちは、


やっぱり自分の身は自分で守らねばと強く思いました。


そして夕食後に、


2cm弱のカバも含めて緊急会議が開かれるみたいです。



物語は続く。お楽しみにお茶



今日は金星に行ってきます。



真夜中頃、1cm弱のおっさんがやっと帰ってきました。


メガネのフレームを修理してもらったらしいです。


この前、噴水の水をバシャバシャやった時に、


思わずメガネが噴水の外に飛び出して壊れたみたいです。


それと、2cm弱のカバのためにサングラスを買ってきてあげました。


似合いそうなものを探している内に、


えらい遠くのメガネ屋まで行ってしまったらしいです。


そしてそのサングラスを受け取った2cm弱のカバは、


喜んで寝床内を走り回っています。


サングラスをかけながら、ぐるぐるぐるぐる走り回っています。


「そないぐるぐるしなさんな」と言いながら、


1cm弱のおっさんは次第に眠くなり、そして眠りこけました。


カバを用心棒に推薦した理由は明日訊くことにします。


他のおっさんたちも就寝の時間です。ローソクは消されました。



物語は続く。お楽しみに得意げ



では海王星へ


「朝からいてまっせー」というセリフとともに、ちっちゃいカバが現れました。


2cm弱のカバです。


行水が終わってから、すぐにおっさんたちの寝床まで直行したらしいです。


結構シャイで人見知りらしく、


誰にも声を掛けずに隅っこに隠れていたみたいです。


「ほんまに大丈夫かいな」と、


10cm弱のおっさんはえらいでっかい声で言いました。


その言葉を皮切りに、


寝床内がざわざわし始めました。


カバは、「わいの責任とちゃいまっせー」と半泣きで叫びました。


その叫びっぷりを聞いた6cmぴったりのおっさんは、


お経みたいなものを中断して、


「カバくん、今日から君を寝床用心棒に任命する」と、


口をはっきり開けて中ぐらいの声で言いました。


カバとおっさんたちは、なんとも言えない表情をしています。


とにかく1cm弱のおっさんの考えを聞いてみたくて、みんなそわそわしています。


どのような部分において、2cm弱のカバが用心棒になりえるのかと。


しかし、なかなかメガネ屋から帰ってきません。


まったくマイペースなおっさんです。



物語は続く。お楽しみにヒミツ



海王星に戻ります。



翌日、寝床内はざわざわしていました。


おっさんたちは、カバが来るのを今か今かと待ちわびていました。


午前中は噴水で行水をするだろうから、


まぁ昼ごはんを終えた後ぐらいかなと予測を立てていました。


しかしなかなか来ません。夕方になっても来る気配がありません。


こんな時に限って、


1cm弱のおっさんはものすごく遠いメガネ屋に行ってしまっています。


別に今日じゃなくてもいいのにと、おっさんたちは散々言いましたが、


1cm弱のおっさんはまったく聞く耳を持ちませんでした。


最近、とにかく融通が利きません。


元々の性格なのかストレスなのかわかりませんが。


そうこうしている内に、日が沈み、夜になってしまいました。


寝床内は落胆の色に染まりました。


とその時、


「朝からいてまっせー」という声が聞こえてきました。



物語は続く。お楽しみにメガネ



海王星に戻ります。







真っ赤な顔をして、1cm弱のおっさんは憤慨しました。


「おいカバ!ええかげんにせぇ!あほんだらがぁ~、


こっちが下手に出てるからって、どこまで調子に乗ったら気が済むんじゃい」


カバはびっくりして、「用心棒になる。絶対なる。明日からなる」と言いました。


1cm弱のおっさんは大喜びして、噴水の水をバシャバシャやりました。


でもふと思いました。


ちょっと怒ったぐらいで用心棒を引き受けるなんて、


肝っ玉的に大丈夫なのだろうかと。


そして、こんなことなら最初から怒っておけば良かったとも思いました。


とりあえず明日から来てくれることにはなったので、


1cm弱のおっさんはホッとしました。



長い長い説得の日々も終わり、今夜はぐっすり眠れそうです。



物語は続く。お楽しみにチョコレート



では海王星に戻ります。





毎朝、カバを説得するために、


1cm弱のおっさんは隣町の噴水まで出かけています。


通い始めてから半年が経とうとしています。


彼の寝言は日に日にエスカレートしています。


相当ストレスが溜まっているのでしょう。


「おいカバ!ええかげんにせぇ!あほんだらがぁ~、ほんぎゃー」


毎晩こんな感じの寝言で、他のおっさんたちは起こされてしまいます。



ある朝、1cm弱のおっさんが手土産におからでできたケーキを持って行きました。


カバはえらく喜んで、噴水の水をバシャバシャやりました。


これは引き受けてくれると思い、意気揚々と用心棒の件をお願いしました。


そしたらカバは、「もう1個、いやもう2個、やっぱり絶対3個」と言いました。


1cm弱のおっさんの顔は真っ赤に燃え上がり、


体中から蒸気みたいなものが発せられました。


えらいことになりました。



物語は続く。お楽しみにお月様



では海王星に戻ります。