寝床のおっさんたちは冬眠をします。
去年までは希望者だけでしたが、
今年からは全員参加になったみたいです。
春になると、
冬眠したおっさんとしなかったおっさんの体力が、
ケタ外れに違うということが理由です。
性格的なことも大いにあると思いますが、
冬眠しなかったおっさんは、言い訳をしながらすぐにサボります。
そしてもちろん、2cm弱のカバも強制的に冬眠させられます。
「わいはええわ。用心棒が冬眠してどないすんねん」と嫌がっていましたが、
寝床の住人である以上、会議で決まったことには逆らえません。
本来は、普通に寝袋で寝ることが冬眠のスタイルですが、
それだけではあまりにも寒いし無防備だということを
1cm弱のおっさんが強く主張しました。
そして冬眠部屋を作ろうと発案しました。
10cm弱のおっさんは、
「そんなめんどくさいことをやってられるかいな!
あんたはいつもめんどくさいことを言いますな~
普通に寝たらええがな、普通に!こうやって!」と
ジェスチャー付で何度も反対しました。
しかし10cm弱のおっさん以外はセキュリティのことが何より心配なので、
結局、全員が眠れる冬眠部屋を作ることになりました。
15cm強のおっさんの新しい寝床と、地下で繋がった通路の壁を掘って、
その冬眠部屋というのを作るみたいです。
今回の工事の指揮官には、1cm弱のおっさんが選ばれました。
前回の工事で指揮を任された10cm弱のおっさんは、
「あれ?わしやないんか?そらぁよかったわ。
わしがやっても、ドラマチックなハプニングが起こらんからなぁ~
どうもスムーズに行き過ぎてしまう。わしのバカ」と頭をコツキながら、
寂しそうな雰囲気を全身でかもし出しています。
前回、3週間ぐらいで終わる予定の工事が、
10cm弱のおっさんの指揮のお陰で3ヶ月以上かかりましたので、
まぁ致し方ないことではありますが・・・。
ここまで自分を客観的に見られないことは、
ある意味幸せな才能だなぁとおっさんたちは思ったみたいです。
しかし自分には決していらない才能だなぁとも思ったみたいです。
そして翌々日、大ががりな工事が始まりました。
物語は続く。お楽しみに![]()
今日から地球上の業務です。
