「やりたいことが増えてしまいました」で触れたのですが、偶々出てきた古い(20年前?)の機械製図の本。サンプルデータや体験版の「AutoCAD LT 2005」が入っているCD-ROMが付いています。体験版の期限が過ぎた後にAutoCADの購入予定はありませんが、せめて基本的な(CADでの)機械製図のやり方は覚えたいとMacの中のWindows環境で試せるなら試そうと使い始めました。利用している仮想環境のWindowsについては、「やりたいことが増えてしまいました」の記事に追記しました。「AutoCAD LT 2005 と AutoCAD 2025(体験版)のデータファイル」という記事にもWindows環境に関しても少し触れましたが、ファイル形式の変換作業に関しての検討事項や「FreeCAD」への移行の検討事項も書きました。
その後、作図の続きを書籍
を読みながら薦めていたのですが、[鏡像]コマンドがなかなか書籍の様にできませんでした。何度か試行錯誤してやっと出来たので、備忘録として記事にいすることにしました。
元になる図面は
です。
書籍では鏡像ツールボタンをクリックした後(ここまで終わると、マウスカーソルの十字が消えて四角だけになる様です)、
「[窓]選択で鏡像に複写するオブジェクトを囲みます。
マウスの右クリックか、[Enter]キーを押して、鏡像にするオブジェクトの選択を終了します。」
とした後
「キーボードから「MID」と入力して[Enter]キーを押します」
そして
「中点を指示します」
と書いてありました。
ところが窓を作って複写したいオブジェクトを選択する操作がこの書籍の記述どおりに操作してもうまくいきませんでした。
尚、中点の指示は(オブジェクトの選択が完了してから)鏡像にする軸の一点の指定のためです。この手順を作図でやる際に最初、[窓]選択の操作は領域の左上をクリックで指定して、「マウスボタンを離し(画面上では矩形の窓が表示されていました)」マウスカーソルを(指定したい領域の)右下に移動して(本に書いてあるとおり「マウスの右ボタンまたは[Enter]を押す」とあるので、右クリックをしましたが「窓の選択が無効です」と表示されました。この窓選択なのですが、どうやら左上をマウスクリックで指定した後は(コマンド入力窓には「オブジェクトを選択」と表示される)「マウスの左ボタンを押したまま」窓にしたい領域をドラッグして窓の右下を決めたらその位置で「マウスの左ボタンをクリックする」のが正しいやり方の様です。この操作で「鏡像」での複写をしたいオブジェクトの選択が完了します。
次に鏡像にする軸の指定ですが、この軸の指定の操作もなかなか感覚がわかりませんでした。もしかしたらもっと慣れてきたら違う操作方法で描ける様になるかもしれないのですが、やってみて気づいた確実な操作方法をここに書くことにしました。最初は書籍には書いていないのですが、まず「オブジェクトの選択」とコマンド入力窓に表示されている時に[Enter]を押します。「対称軸の1点目を指定」の表示の時に、書籍にあるとおり、キーボードから「MID」というコマンド(中点を選択する指示)を入力すると、コマンド入力窓に「どこの」と表示され、中点の指示になります。赤い三角が表示されたら、マウスカーソルを中点を指定したいオブジェクトの上に移動しマウス左ボタンを押したまま、カーソル位置を水平を維持しながら移動して2点目の位置でマウスを再度、左クリックします。
実際に図面を描いてみての作業手順は上記の通りでしたが、この手順の確認作業に1日以上かかりました。