IAサーバーの仮想化メモ -6ページ目

モバイル端末用View Clientの認証情報の保存設定

ios/Android向けView Clientに限定されますが、こんな設定が可能です。

この設定をしておけば、仮想デスクトップ接続時に必要となるユーザー名、パスワード、ドメイン情報をすべて記憶できます。
ADAM DBをいじる必要がありますが、設定は拍子抜けするほど簡単で、Connection Server の再起動も不要です。

ユーザーに認証情報の保存を許可する

ただし、注意点が一つあります。
マニュアルには記載されていませんが、信頼されていない証明書を使っている場合は設定できませんでした。
特にテスト環境等で自己証明書を使っている場合は設定できないので注意してください。

VMware環境で使うADの機能レベル

最近になって、ADの機能レベルに関するKBが出ていたので紹介します。

まずはHorizon Viewでサポートされる機能レベルです。
Windows Server 2012以上の機能レベルは現状でサポートされないので注意が必要です。

VMware KB: Versions of Active Directory Supported in Horizon View


続いてvCenterでサポートされる機能レベルです。
vCenterのバージョンによってサポートされるレベルが微妙に異なります。
Windows Server 2012 R2 の機能レベルで構成しないように注意が必要ですね。

VMware KB: Versions of Active Directory supported in VMware vCenter Server


Login VSI 4.0.3 を試してみました

以前、Login VSI 4.0がリリースしたときに一度試したのですが、そのときはうまく動きませんでした。
今回、4.0.3という新しいバージョンがリリースされ、かつ日本語環境に対するFixも含まれているようでしたので、あらためてトライしてみました。

結果としては、4.0.3であれば日本語環境でも正常に動作することを確認できました。
4.0.2ではたまに途中で止まってしまうことがあったので、日本語環境で使うなら4.0.3をお奨めします。

4.0.3を使用する際、以下のForumに記載されているworkaroundは実施してください。

Topic: Japanese Support for 4.0 (1/1)

以下の2点について記載されています。

①Wordの編集言語を英語にする。
②language fileのOutlookの項を修正する。

①については、これを実施しておかないとWordの処理画面で止まってしまいます。
ドメインコントローラーにoffice 2007のadamファイルを入れてポリシーを設定しました。
②については影響を確認できていませんが、このForumに書かれている内容を修正した環境では特に問題なく動作することを確認済みです。

vSphere Client でインベントリの検索ができない

自分用のメモです。

vSphere 5.1 リリース ノートに書かれている内容ですが、Inventory ServiceをWindows Server 2003やWindows XPに導入している場合、vSphere Client上でのインベントリの検索に失敗します。

例えばホスト上の仮想マシンを電源状態でソートしようとすると、エラーが表示されて失敗します。

以下、リリースノートからの抜粋です。

Inventory Service が Windows 2003 または Windows XP にインストールされていると、vSphere Client は Inventory Service に接続しません。これは、次の影響を及ぼします。

vSphere Client インベントリを検索しようとすると、[ クエリ サービスへのログインに失敗しました。サーバへのデータの送信中に通信エラーが発生しました。(基になる接続が閉じられました: 予期しないエラーが発生しました)] というエラー メッセージが表示されます。
vSphere Client でハードウェアの健全性および健全性ステータスの各プラグインが無効になり、表示できません。
回避策:32 ビットの Windows XP に対する回避策はありません。Windows 2003 または 64 ビットの Windows XP では、次に示す適切なホットフィックスを適用します。


このあとに、Microsoft社のホットフィックスのURLが書かれているのですが、English対応のホットフィックスになっています。
日本語のWindows OSには導入できません。
日本語のWindows OSについては、以下のホットフィックスを適用することで問題が回避できました。

http://support.microsoft.com/kb/948963

Hyper-VでサポートされるRHEL系ゲストOS

小ネタですが、個人的に気になっている内容を・・・。

ご存知の方も多いと思いますが、Hyper-V 2.0でサポートされるゲストOSは以下で確認できます。
(日本語版よりも英語版の方が更新が早いので、最新の情報を知りたい場合は英語に切り替えて参照することをおすすめします。)

About Virtual Machines and Guest Operating Systems for Hyper-V

RHEL系OSについてはRHEL5.9のみ「Red Hat Certified」と書かれており、Red Hat社のWebサイトへのURLまでついています。
Red Hat社は独自にHyper-VのサポートOS認定を実施しているようで、具体的に認定されているOSを以下で確認できます。

Browse Certified Hardware


上記のRed Hat社のサイトでは、RHEL5.9が掲載されています。(Windows Server 2012 Hyper-V も同様です。)
また、Red Hat社の認定に関するFAQには以下のような記載があります。

Q: For which versions of Red Hat Enterprise Linux is a hardware certification valid?
A RHEL hardware certification is valid for the posted release, for example RHEL 4 Update 3, and will also be valid for subsequent updates: U4, U5, U6, etc., as they are released. However, a RHEL hardware certification does not apply to future or past versions of RHEL, such as RHEL 5 or RHEL 3 in the above example; these RHEL certifications must be obtained separately.


個人的に気になっているのは、RHEL6.xがRed Hat社のサイトにまだ掲載されていないという点です。
一方で、冒頭に記載したMicrosoft社のサイトではRHEL6.0-6.3が掲載されています。

Hyper-V上でRHEL5.xを使用する場合はサポートされると言えそうですが、RHEL6.xのバージョンについてはこのとおりグレーな状況になってしまっています。
Hyper-V上でRHEL6.xを動かす場合は、個別にMicrosoft社やRed Hat社にサポート状況を問い合わせたほうがよいかもしれません。
単にWebへの掲載が遅れているということも考えられますが。。。

ちなみにVMwareについてはRed Hat社のサイトでRHEL 5/6 ともに掲載されているので、特に問題なさそうです。