5冊目。

ウェブ時代をゆく 梅田望夫 ちくま新書

「ウェブ進化論」が新しい世界のプレゼンテーションという役割だったなら、本書はその新しい世界のサバイバル指南書、といった趣き。
驚きはないけれど、梅田氏の仕事観・人生観の赤裸々な独白に触れることができ、刺激的。

「好き」をつらぬいて生きることの可能性、についての思索と、
「生きる為に水を飲むような読書」「in the right place at the right time.(正しいときに正しい場所にいること)」という考え方、沁みました。

繰り返し読みたい大切な一冊。
やはり、梅田氏の「文学性」に惹かれるのか、梅田望夫ブーム継続中。


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)/梅田 望夫

¥777
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4冊目。

ウェブ人間論 梅田望夫/平野啓一郎 新潮新書

梅田望夫ブーム。
「フューチャリスト宣言」を読んで(確か)昨年読んだ本著を読み返そう、と。
確認したかったのは、梅田氏の本は最新刊以外は全て(といっても全部で多分5冊)読みましたが、本著にだけリアリストとしての表情が浮き彫りになっていた記憶があったから。
平野啓一郎氏の喧嘩のふっかけ方が巧みなので、ちょっといつもと違うトーンを読者は感じることができるのだと、実感。
本筋から外れますが、平野氏の「年長者と喧嘩するときの言葉遣い」はすごく勉強になる。
勿論、生の対談の場でどのような言葉が発せられたのかはわかりませんが、敬意を表しつつ相手を否定し主張を押し通す言葉の選び方、リスペクト。
ビジネスでも大成しそうな種類の頭の良さ、です。

梅田氏の思想のコアみたいな一文を見つけたので、メモ。
「自分とは何ぞや、と考えてみて結局わからなくても、誤解であれ何か規定しながら少しでも生きやすく、ハッピーな時間が続くという生き方を、選んでいけばいいんじゃないかと思う。自分にとって心地よい空間を、無限性から切り取っていくらでも作れるのだから、そういう方向へ人間は変容していく。これがきっと僕のオプティミズムのベースにあるんだと思います」
選択のリミッターを解除していくのがウェブ進化の果実だと考えれば、梅田氏のこの発言は納得感大で氏のスタンスがよく理解出来る。

梅田氏のオプティミズムを平野氏は「さわやかさ」と表現。これまた納得。


ウェブ人間論 (新潮新書)/梅田 望夫

¥714
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3冊目。

フューチャリスト宣言 梅田望夫/茂木健一郎 ちくま新書

“あの”ウェブ進化論の梅田望夫氏と“あの”脳科学者・茂木健一郎氏の対談集。

明るい、ひたすらに明るい。

(確か)一昨年に「ウェブ進化論」を読んだ時、その示唆する世界に驚き、梅田氏のその底抜けにオプティミスティックな姿勢に激しく感動したのを記憶しています。
と同時に、様々なメディアで「梅田望夫=能天気」といった論調が溢れていたのも強く記憶に残っています。

あの溢れんばかりのオプティミズムは何だったのか?

「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)は必ず素晴らしい方向に向かう」という、本書を(繰り返し繰り返し)流れる主張と言説に、その理由をひもとくことができたような。
(明日からウェブでもの調べるときは、Wikipediaしか使わないようにしよう)

一方、茂木氏の活字を読むのは何と5~6年ぶり。「脳とクオリア」以来。
急速なポピュラー化に、いつのまにか自分の中で“TVのひと”になってましたが、もっとちゃんと読んでみます。
この人たちと同時代人で良かった。

それにしても、この二人、すごく似てる。パンクなところも尋常じゃなく働くところも。



フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)/梅田 望夫

¥735
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2冊目。

化粧品業界再編地図【資生堂vs花王・カネボウ】 島野清志著 ぱる出版

この出版社の本は何故か相性が悪かったのですが、本書はまずまず。
煽動的なタイトルにつられて買ったというのもありますが、目的はこの業界の某社に営業中なのでざくっとした業界事情を知っておきたかったから。

業界2強はもとより、中堅クラスの企業の概要、化粧品流通を切り口にした流通業界数十年の変遷も手軽に知ることができます。

なかでも「“男性型経営”の資生堂と“女性型経営”の花王」といった両社の分析はなかなかにおもしろかったです。
一見、逆のイメージがなくもないですが、そのマーケティング手法や財務内容の分析をみると納得。

ちなみに、、、
筆者は、「資生堂vs花王・カネボウ」の後者に軍配をあげていました。。。



化粧品業界再編地図―資生堂VS花王・カネボウ/島野 清志

¥1,470
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以前、「仕事の報酬は仕事」というタイトルでブログを開設していました。
一緒に働いてた人たちへのメッセージとして。今読むとかなり恥ずかしいのですが、それはそれで思考のアーカイブとして保存しておきたいので同タイトルのテーマに集約しています。

2006年の年明けから半年ほど続け、フェイドアウトしてしまってましたが、
1年半ぶりに、再開します。

目的は、以前のものとは異なり「パーソナルな読書メモ」です。
なぜか今年は100冊本を読もう(文学・マンガ除く)と思い立ってしまい、その記録と自分へのプレッシャーに使いたいと思います。基本的には。
ですので、タイトルは書名で、頭についた数字は「今年の何冊目か」を表します。


ということで、1冊目。


V字回復の経営 三枝匡著 日経ビジネス人文庫

ある後輩と飲んでた席で、その後輩氏がこの本の著者である三枝匡氏について語り出しました。とてもとても熱く。
後輩氏曰く、「僕の神様です」と。
それだけ言われると読まない訳にはいかないので、さっそく3冊の著書を購入。
「戦略プロフェッショナル」「経営パワーの危機」を立て続けに読みました。

そして、彼の著作の集大成的な本著。
いわゆる企業再生モノ。三枝氏のすごいところは、巷のコンサルタントと言われる肩書きの人たちとは違って、再生対象の企業に「ずぶずぶに」入り込んでいくところ。そして今はコンサルタント業をやめ、東証一部上場会社の経営者として活躍されてるところもすごい。

「成り行きのシナリオを書く→切迫感を抱く→原因を分析する→改革のシナリオを作る→戦略の意思決定をする→現場へ落とし込む→改革を実行する→成果を認知する」
といった、氏の提唱する“改革・8つのステップ”を実話を元にしたビジネス小説の体裁で生々しく展開されていきます。
ターンアラウンドマネージャーとカタカナで書くとスマートですが、氏の著作を読む限り1社1社が命懸け。
「改革とは『魂の伝授』である」「経営者にとってもっとも重要なのは『高い志』である」といったメッセージで本著は閉じられます。

あとは、「覚悟のクオリティ」が求められるのかな、と。

3冊とも素晴らしかった。後輩氏に感謝。


V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)/三枝 匡

¥840
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