ヨガのクラスのつもりで行ったら、先生が急病とかで、代りの人がピラティスをするという。 同じマットを使い座ったり寝たりしてする運動である。 そんなにむつかしそうには見えないしと思ったら、やってみると大違い。 私は腹筋が弱くて苦手なのだ。 口の悪いリュウザエモンは、私の下腹には筋肉のかわりにジャムが詰まっているんだという。 ミートローフ3段重ねと言ったりもする。 クソーと思って発奮しないのが、私の人ができているというか怠惰というか。 


退職金が入ったら、リーポサクションで脂肪を吸い取り、後のたるんだ皮膚をつまんで切り取りニップタック。 とちゃんと計画中。 リーポサクションって結構危なくて死亡事故も多いんだとはクマゴローの話。 けっ、怖がらせようとしてるな。 


 

本当に久しぶりにとりのモツ煮をした。 何しろ1ポンド450グラムで2ドルしないのだが、一人で食べなくてはならない。 しょうがとにんにくを入れ、みりんとしょうゆだしで甘辛く煮付ける。 最後にラー油をたらして、出来上がり。 ご飯が進んでどうしよう。 納豆と青梗菜の炊いたのと大根の酢漬け。 ナントモ日本的な食事になった。 リュウザエモンはピザの残りとチキンスープ。 ツレアイはとりの胸肉を焼いたものとシーザーサラダ。 てんでんばらばらの日曜の夜。

ツレアイの留守の間、リュウザエモンは倹約だといって、ヒーターを切った。どちらかというと私もあの子も暑いのは苦手、ツレアイだけが、寒い寒いというのだ。 朝、それぞれ出かければ、夕方帰ってくるまで、家を温めていくこともないだろうと。 さすがに今朝は摂氏2度で、ちょっと寒かった。 一日中雨が降ってそのせいでなんとなくうっとうしい。 


ツレアイが帰ってくるとすぐに、スミを家に入れてやったらしい。 泥の足のままで、入ったらしく、カーペットのあちこちに泥のあと。 あしたの朝は一番にこの始末をしないと。 まったく、いくら濃い緑のカーペットで目立たないといってもね。 


今日から3日ツレアイはこの地域の会議で留守。 これが日本人の感覚だと、亭主のいない間の息抜きとか、気兼ねなく電話で長話ができるとか、料理の手抜きとか言うことになるんだろうけど、私の場合普段からそうなのでぜんぜん変わりなし。 リュウザエモンは今日は学校の後、バイト、それからsports karate とかいうものの練習に行ったので、ろくに顔も見ていないし今は私は一人きり。 チキンスープでも作ろうかと、骨付きのモモ肉と、たまねぎ、セロリ、大根をいれて、火にかけたところ。 


リュウザエモン用にはイタリアンソーセージ入りのパスタとガーリックブレッドを用意しておいた。 二人きりの静かな秋の夜。


何しろ手抜き料理である。 仕事の帰りにかぼちゃの缶(味付けはしてないが、きれいにつぶしてこしてある物、パイに使うことが多い)を買って帰る。 たまねぎ、ニンジン、セロリを細かく切って、オリーブオイルでいため、チキンブロスを加えて煮込む。 味付けは最初はおとなしく、塩コショウガーリック位にしていたが、なんか物足りないと シアントロ、カレー粉、タバスコソースにクローブ、ナツメグ、ときりがなくなった。 


クリームとか、入れるとコクが出るんだろうが、ここは低脂肪で行こう。 珍しくリュウザエモンの気に入って、お代りをした。 秋らしい味、カロチンが一杯で、いかにも体にいいようだ。 後は残り物のミートローフとご飯。 


アメリカでは現在、結婚している所帯が50パーセントをきったらしい。 別にだからといって、危機感を感じることもないだろうに。 結婚していなくても、子供を作ったりしているし、いろいろ選択枝があるというのは、暮らしやすい証拠ではないか。


こちらのテレビを見なくなって、もう1年以上になる。 ドラマもニュースもなんにも見ない。 見るのは日本のテレビドラマのDVD。 白夜行はどうにも感情投入ができず、もどかしい。 あの老刑事もうっとうしいけど、主役の2人にあんまり魅力がないのか。 育ての母の八千草薫の京都弁もおかしいような。 いろんなところで不自然さが目に付く。 小早川伸木の恋はまあまあ。あの奥さん本当にいやみな女子供を使って旦那をつかまえて置こうなんてとんでもない、100パーセント盆栽の愛人のほうを応援してしまう。 今見始めたばかりの医龍中々出だしから好調。 主役の俳優も気に入った。 ああいう無駄のない顔っていいな。 


メディカルドラマといえば子供たちは Scrubs と House にはまっている。 Scrubsは軽いのりの30分のコメディ、研修医の生活をお笑いで描く。 クマゴローは冗談で、(冗談でしょうね、本当に)Scrubsをみたからお医者さんになろうと思ったんだという。 Houseは1時間もののドラマ。主人公のお医者さんは中年のおじさんだけど、リュウザエモンに言わせると、今テレビで一番かっこいい人なんだそうだ。 ふーん。 


昨夜雨が降ったらしく、地面が濡れている。 花壇の菊が白、黄、赤と咲きそろい匂うようだ。 気温も一気に下がって、今朝は摂氏3度。 曇り空に冬物のオーバーに手が伸びる。 こんな日は日本にいたら、鍋物、おでんという気分だけど、ここアメリカでは、チリかな。 ひき肉をいためて、まめを入れ、トマト、ピーマン、たまねぎを小さく切って煮込む。 味付けはメキシカンである。辛くしたりは思いのまま、うちではご飯の上にかけるけど、そのままクラッカーと食べるのが定番。マカロニをゆでて、チリマックというのにする人もいる。 お肉を使わないベジタリアンチリ、 赤いチリペパーを使わないでお肉もチキンにするホワイトチリ、低脂肪でターキーのひき肉をつかう野菜一杯のへルシーチリ。 


付け合せた上にチーズを置いて、それがとろりとしたら、混ぜて食べる。 肌寒いときには温まる一皿。 


これが給食に出ると、決まってシナモンロールが一緒に出る。 そういうことになっているらしい。  


大学は先週の木曜、金曜と休みである。 というわけでサイノスケはよごれものバスケット一杯と一緒に帰宅。 今日は買い物。スニーカーに、セーター、ジーンズ、この機会を逃すものかと、リュウザエモンもお相伴にあずかって、こっちは2倍の物入り。 サイズがS(スモール)というのはこっちでは普通ではないので、デパートでもひとつの色で一枚あればいいほうだ。 たいていのものが、Mで始まって、L, XL, XXL, XXXL なんていうのもある。 かといって、小さければいいというわけでもない。 身長は185cm以上あるので、Sは短くて、ちんちくりんということになる。 探すのが大変。 


リュウザエモンは試着室で着てみたら、そのまま出てきて私に見せる。サイノスケはそういうことはしない。サイノスケはまず値段を見る。リュウザエモンは着てみるまで、私がいくらと訊くまで値段など気にしない。 どうしてこう違うのか。 


家の用事は何もせず、買い物だけで、一日つぶれて、すっかり疲れてしまった。 

本当にどんな人かは財産を一緒に分けないとわからない、という。 普段はきれいごとをいっている人でも、相続となると本性が現れるというわけ。 親の遺言状をめぐっての争いは醜い。 上訴して、もっともっと時間とお金をかけて、結局儲かっているのは弁護士だけというケースも多い、もうこうなるとお金でなく意地でやってるという感じ。 悲しいけどこういうのは万国共通らしい。


最近手がけた判例、父親が近所の人たち6人に財産を残した。不動産が主で一人当たり2000万相当になった。 実の娘には100万円ほどのみ。 娘は遺言状に異議は唱えず、(というより、その理由がなく)財産分けは終わり、隣人たちは写真や古い家具など、遺言状に反して娘に上げたそうな。 一年ほどして、その不動産をみんなが売り払ってお金を分配した。 そうして、娘が異議を申し立てた。 遺言状によると10年間は土地は売り払ってはいけないこととなっていた。 こうして遺言状に反したことをしたので、そのためにもらったものも放棄すべきだと。 うーん、どうかな。


不動産を遺言状で何年の間は売れないとか言い残しておくのは公共のポリシー、売買を促進してビジネスをはかるというのに、反するというわけで、無効なのだ。 めでたく、6人の隣人は土地を売り払いお金を山分け、娘は残念ながら敗訴。 家族だからといってそれに甘んじていては他人と一緒というか、それ以下。 ちゃんと法律に詳しい弁護士に遺言状は作ってもらいましょう。



たまには一応弁護士の資格もあるということで、そういう話。 遺言状の話を前に書いた。 私もツレアイも一応遺言状はある。 子供がいれば、書いておくのは当然。万が一、両親そろって死んだ場合の保護者の指名とか必要だから。 ま、クマゴローがもう23にもなったから、いまさら保護者もないだろうし、残すほどの財産があるわけでもなし。 お互いにまったく同文でこれでどちらがさきに死んでも残ったほうが全部もらうといういわば、定型のやつ。


特別にたくさん財産があるとか、法的相続人以外の人に残したいという人以外は、遺言状は簡単である。その州によって、必要な証人をそろえて公証人の前で署名すればよい。 ちょっとややこしくなると、惜しまず弁護士を頼んで、書き残しておくこと。 自分でやろうと思うと間違いが起きるというのは当然である。 開腹手術や、電気配線を自分でしようとは思わないように、こういう法律関係のことも自分でやろうと思わないこと。 変にケチっていると死んだ後ろくなことにはならない。


私の仕事は上訴された判例を取り扱うので、どんな書き方をしたら問題が起こるか思い知っている。 こればかりは本人が死んでその後起こるのでそれでは遅いというまったく皮肉な状況が起こる。 その実例はこの次。