これまで。

その1:20年使った小径車

その2:そしてレストアの準備

その3:分解とそれに伴う数々の専用工具

その4:復活へ向けて玉を押す

その5:ネジ穴をめぐる喜怒哀楽

その6:そして全部くっついた

 

今回で完結編となるので、結構長いです。
ご容赦ください。

 

前回までの紆余曲折を経て、仮組み状態ではありますが、ひとまず全部くっつきました。

 

で、次はVブレーキの調整です。

ここが難所の一つで、いくつも問題を抱えてました。

まず、ブレーキシューの取り付け角。あれ、前が少し先に当たるように設置しなきゃいけないんですけど、そんな熟練の技いきなり出せないじゃないですか。

 

そんな方にはこんなツール。リムとブレーキシューの間に挟んで使います。

リムに押し付けた状態でブレーキのネジ締めて固定します。

 

次は、リム系のブレーキあるあるの片当たり調整。

Vブレーキの場合左右にバネがあって少しずつバランスを取って行くのですが、これが激ムズなんです。動画見つつ何度も試みるのですがうまくいかない。他の動画やブログ漁ってまた試すの繰り返しです。最終的にはうまくいったのですが、たぶん、もう一回同じことしろといっても出来ません。

 

そして、最後はロード系ブレーキレバーとVブレーキの相性問題。

ざっくりいってしまえば、

 

デュアルコントロールレバーはVブレーキの動作をサポートしていない

 

んです。もう少し具体的に説明すると、そもそもVブレーキってMTB系のパーツで、ブレーキを動かすときに引っ張らなければいけないワイヤーの長さ(引き量)が、ロード系で使われているキャリパーブレーキよりも長いんです。なので、ロード系のブレーキレバーで最後まで握り込んでもブレーキシューがリムに当たらない、つまり、ブレーキが全く効かないということが起こるわけです。

 

実は、この問題パーツ選定時からの悩みの種でした。そりゃそうですよね。

これについてもネットの情報を読み漁って、こんな選択肢を得ました

  1. SENSAHのグラベル用レバー使用

    要は、オフロード向けコンポでVブレーキが使えるということです。
    ただし、11速と12速しかないのでボツ。

     

  2. ショートアームタイプの引き量の短いVブレーキ使用
    これ、とても魅力的だったんですが、前後で16,000円くらいしたのでボツ。
    ただ、今アマゾンで見たら安いのもあるんですよね。あのときあれば。
     
  3. 引き量調整アダプター使用
    ワイヤーとブレーキの間に偏心滑車みたいなアダプター噛ませて引き量を調整すると言うアダプターです。レビュー見ても効くのか効かないのかよくわからない。
     
  4. フツーのVブレーキそのまま使う
    一部、「実際やったらつかえる」と言う人もいらっしゃいました。
ほんと悩ましくてどうしようかと...
 
で、結局シマノのフツーのVブレーキ買いました。
 
迷いすぎての見切り発車です

 

で、実際の調整ですが、ブレーキシューをギリギリまでリムに近づけて、引っ張るワイヤーの長さを短くしました。そうすると片当たりとかリムの振れとか調整が全部シビアになるのですが、最終的には動くようになりました。

但し、これは正式にサポートされているわけではないので、くれぐれも個々の責任になります

 

余談ですが、引き量調整アダプター試してみたのですが、私の場合は全く役に立ちませんでした。

 

ブレーキとの格闘がやっと終わったのですが、

さらなる難問ディレーラー調整が残ってました。

 

基本的には

  1. トップ側に合わせてワイヤーを固定
  2. 調整ネジでトップ側のエンドをダイヤルで微調整
  3. セカンドへ変速する位置をボルトで調整
  4. ロー側のエンドをボルトで調整

的な感じだったと思います。一部違ってるかもしれません。

これはもうホントにホントに苦労しました。何度も何度もやり直しました。正直言うとまだまだ完璧ではありません。トップとエンドはちゃんとしてるのですが、途中がちょっと怪しいかなと。

 

まぁ、それでも実用上はどうにかなるレベルです

 

エンド側の調整出来てないと毎回チェーン外れますから。

泣きそうになるくらい経験しましたから。

 

最終的にはこの動画に救われました。

ついでに、ここのWeb。

 

 

そうして、数々の泥のような作業の末、念願の試乗までこぎつけることが出来ました。

 

これです。泣きそうなくらい嬉しかったです。

達成感がほんとハンパない。

 

 

 

ただ、これも色々問題を抱えていました。

  • ハンドル位置がとっても低い
  • サドルからハンドルまでが遠い
  • それを緩和しようとサドルを少し下げたら、ペダリングが窮屈になった

あと、タイヤ・チューブは何年か前に交換したものを流用したので太いままで、チューブのバルブは英式でした。

 

そうして、こうなりました。

 

 

具体的にはこんな変更が加えられました。

  • ステムをBMX用の短いものに交換
    入手できるもので選んだんですが、悪くはないかなと思います。
     
  • サドル高を上げる
    リーチ部分が改善されたので、高めのポジション設定が可能になった
     
  • サドルを少し後ろに動かす。
    サドル高調整と共にペダリングの窮屈さを解消
     
  • タイヤをBMX用の軽量センタースリックのものに交換

    これに替えました。元のタイヤは相当重くてゴツかったので、

    両輪合わせて 500g 以上軽くなりました

    ロゴがバルブの位置にないのはご容赦。

     

  • チューブは仏式に変更(ホイルにアダプタ装着)
    英式だとタイヤ圧測れないので。
ほぼ完成形に近いのですが、ひとつ、致命的なところが残っていました。
 
とてつもなく前傾ポジションが低い
 
ということです。
ミニベロってそもそもタイヤが小さいので、ドロップハンドル機の場合、ヘッドチューブが長くなったりします。こんな感じで。
 
ところが我が愛車の場合元々はこうなっていて、スレッド部分で高さを稼いだたいたわけです。
 
 
 
なので、ハンドルの位置が元の状態より十数センチほど低くなっています。
見た目は悪くないんですが、乗ると目線がめちゃくちゃ低いです。
 
解決策としては
  • 長いスレッドステムに変更
  • 長いステムアダプタに変更
ということなんですが、元々こういったアダプター的な商品って、タイヤの大きい自転車向けであることが多く、長い製品自体がとてもニッチだったり入手性が悪かったりするわけです。
 
その中で唯一、ちゃんとした製品を出しているメーカーがありました。
あの日東さんです。さすがです。但し高いです。今調べたら¥7,337でした。
で、結論としては諦めてました。あくまでも素人が組み上げた自転車なので用途も近所の買い物等に限定していました。遠出にはKHSありましたし。
 
で、しばらくはこのまま使っていました。
ゆるゆる走りたいのにバッチバチの前傾姿勢で。
 
最後に、こちらが現在の姿です。
いつの間にかヘッド部分長くなってますね。
実は、日東のステムアダプタ、 Yahooショッピングで期間限定クーポン等々を駆使して安く買えるショップ見つけたんです。これで、ポジションも相当楽になりました。
 
いまは、復活した愛車で近所をチャリチャリしています
 
あと、プロの点検を受けたほうがいいと言われたことがあります。
どこかやってくれるところがあれば、お願いしようかなとは思っています。
 
<おわり>
 
(なお、ブログに書いてあることは、個人が自己の責任・リスクのもと行っています。記載事項に関して保証・責任は持てませんのでその点、ご了承ください)