居宅介護に至る経緯-脳出血の発症と救急・急性期治療-
祖母が脳出血で倒れ、左側半身麻痺となりました。回復期リハビリ病棟でリハビリ治療を受けた後、老人ホームではなく、居宅介護の道を選択しました。救急救命病院から居宅介護まで、介護保険・医療保険制度の複雑さや、実際の介護の難しさを知りました。
2018年6月初旬の午前6時30分頃、いつも元気で動きまわっていた祖母が、起床し、トイレを済まして着替えのために、自身の寝ていた和式の部屋に戻ったとき、急に倒れました。立つことができなくなったのです。直ぐに、祖母の急変に気付き、救急車を手配しました。倒れた直後には意識はあり、会話をすることができました。しかし、手足を動かすことができず、身動きがとれないこと、また頭痛があることを訴えていました。もともと高血圧の持病があり、すぐに脳血管障害(脳梗塞や脳出血などの脳卒中)であることに気付きました。病院の搬送先も、脳血管障害に対応することのできる脳神経外科を専門とする病院でした。搬送後、CTとMRIによる頭部の画像診断が行われ、脳出血であると診断されました。脳の右側に出血を起こしましたので、それと逆の左側の手と足が麻痺を起こし、動かすことができませんでした。認知能力に問題はなく、言語障害もございませんでした。止血剤の投与による治療が行われ、処置後脳内の出血を抑えることができました。脳出血の発見が早く、その後の処置も速やかであったので、大事には至らず、一命を取り留めることができました。
脳出血発症後3日目には、出血部位の血腫を取り除くために、脳神経外科による手術が行われました。血腫とは、血の塊のことをいいます。通常、脳内に生じた血腫は、止血後3週間ほどで、自然に体内に吸収され消失します。主治医によれば、血腫を取り除く外科手術の目的は、脳内出血で麻痺した左側手足の運動機能の回復を速めるためのものである、とのことでした。手術では、一部の頭蓋骨を外し、出血部位の血液を洗浄液で洗浄するというものです。手術時間は6時間ほどで、とても長く感じました。手術は脳出血発症後3日目に行われましたが、出血した血液の塊の一部が、すでに凝固してかなり硬くなっていたため、洗浄による除去は困難とのことで、血腫の3分の1は除去することができずに手術は終了しました。硬く凝固した血液は、正常な脳組織に強固に接着していますので、それを無理に剥がそうとすると正常な脳組織までもが傷つくために、そのような血腫は取り除くことができないのです。手術後は、退院するまでの間、特別な処置はなく経過観察となりました。この救急・急性期治療による病院での入院期間は、2ヶ月半に及びました。入院後2週間は、集中治療室に準じた重点看護の部屋で治療が行われ、その後は、4~6人部屋の一般病棟に移り治療が継続されました。
脳出血の発症後1ヶ月が経った時点でのCT画像診断で、脳内の血腫がすべて消失したことが確認されました。しかし、入院して1ヶ月間は、股静脈への栄養輸液の点滴を行いながら、ほぼベッドに寝たきりの状態が続きました。普通に動かすことができる右側の手と足も、動かすことができない状態で、ベッドで過ごすこととなります。右側の手にはグローブがはめられ、しかもベッドの柵に括り付けられていました。右側の足についても、足首とベッドの柵とで括り付けられていました。左側の手足は動かすことができませんので、結局のところ、入院の2ヶ月間は、ベッドに張り付けされたような形で過ごすこととなるのです。これは、股静脈に挿入された点滴輸液のチューブを外すことへの予防、あるいは麻痺のない右側半身が動き回ることで、麻痺した左側手足への体重負荷による骨折等の予防のために行われます。また、点滴輸液は、水分と栄養の補給のために行われるのですが、口から食べ物を摂取することができませんので、糞便の排泄量が極端に少なくなり、そのため便秘状態となります。そのため、患者さんの中には、動かすことのできる片側の手指を肛門の中に入れるという行動を起こし、不衛生な状況が生じることを未然に防ぐ目的もあります。入院中は、おむつをしていますが、どうしても排尿のため下腹部に不快感を感じてしまい、動くことのできる手指で、下腹部を触る人が多いようです。とはいえ、やはりベッドに拘束された状態を見ますと、とても悲しい気持ちでいっぱいになります。
入院後1ヶ月間は、家族ができることは、その顔を見せること、せいぜい濡れタオルを持参して、顔や手足を拭いてあげることしかできません。股に輸液装具が挿入されていますので、病院が提供する検査着となり、パジャマの持参はできません。ただし、1日中点滴輸液をしていますので、それによる体温の低下で、寒さをよく訴えます。そこで、靴下と肌着、毛布等は、持参し頻回に洗濯したものと交換しました。
入院後1ヶ月目から2ヶ月目は、簡単なリハビリと口からの食物摂取が点滴輸液と併用して行われます。入院後1ヶ月間は、ほぼ1日中ベッドで拘束されていた状態でしたので、動かすことのできる右側の手足についても運動機能が低下しています。そこで、脳出血という原疾患の病状が安定した1ヶ月後頃から、体全体を動かすリハビリが開始されます。最初は、ベッドで手足を動かすリハビリが行われ、1ヶ月半後頃には、2本脚で立つ練習や車椅子に乗ったリハビリが行われます。半身麻痺の状態ですと、体のバランスをとることができず、車椅子に乗るにしても、体が前に倒れたり、横に倒れたりで、最初のうちは、車椅子に乗ることもできませんでした。当然のことながら、自力で2本脚で立つことはできません。救急・急性期治療のための病院でのリハビリは、本格的な運動機能の回復を目的としたものではございません。脳血管障害で低下した運動機能の回復には、長い時間がかかります。まずは、脳出血治療のために動かすことができなかった体の運動機能を刺激することから開始されます。それと同時に、脳の障害による認知度の低下に対する処置として、運動リハビリとともに言語障害や記憶障害に対するリハビリも併せて開始されます。また、ゼラチンを含む飲料、ドロドロとしたミキサー食、プリン、果物ゼリー等の口からの食物摂取が、点滴輸液と併用して開始されます。入院後1ヶ月半頃には、点滴輸液も外され、このような非固形の食べ物だけの食事となります。このころには、右側手足の拘束も解除され、やっと体が自由になります。
脳出血の発症から2ヶ月、いよいよ救急・急性期治療も終了し、以後、麻痺した左側の手足の本格的なリハビリ治療を目指していた矢先、突然のアクシデントが生じました。この続きは、次回のブログでお話します。
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