放射能と便秘:放射線被曝と対処法
「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 東日本大震災によって福島原発の大事故が発生し、原子炉から膨大な量の放射性物質が日本中、世界中に飛び散り、今もなお、放射能汚染対策が続けられています。本年4月1日から、放射能に対する食の安全性の観点から、食品1キロあたり100ベクレルを基準とする規定が施行され、その基準値を超えた場合には出荷停止の措置が取られるようになりました。ところが、それが施行されてまだ1ヵ月が過ぎたところなのに、次々と、その基準値を超える食品が見つかり、出荷停止の状態となった食品が出てきました。お子様のおられるお母様方にとっては、非常に気になるのではないでしょうか。放射能対策に関しましては、自分の身は自分で守るしか、方策はないように感じています。便秘は、放射能の体内被曝を促進させてしまいます。そこで、今回は、放射能と便秘についてお話したいと思います。
2012年4月1日以降、基準値の放射能を超える食品が次々と見つかり、出荷停止となった食品が、県や国から発表されています。4月19日レンコン、4月20日シイタケ、5月5日タケノコ、5月7日コシアブラ、タラの芽、ゼンマイ、コゴミなどの山菜、さらに同日には、天然ウナギの初めての出荷停止措置がとられました。また、4月20日には、福島原発から20キロ圏内の海域で採取されたスズキ、カレイなど13種類の魚介類のうち、7種類の魚介類で基準値を超える放射能が検出されています。5月8日には、関東地域の河川でウグイ(川魚)にも、基準値を超える放射能が検出されました。原発事故の発生後、1年以上経ちますが、キノコ類、根菜類、山菜、河川および海洋の魚介類に放射能が検出されたことは、放射能汚染の広がりともに、その問題の深刻さと根深さが浮き彫りになっているように思われます。
さらに、2012年5月10日付の朝日新聞によれば、この7ヵ月間で東京湾の放射性セシウムが1.7倍に増加したとの記事が報道されました。東京湾の放射性セシウムは、関東平野や関東山地から、河川を経由して東京湾に流れ込んだものです。それらの河川は、東京をはじめ、千葉、埼玉、神奈川などの関東地域に居住する人々の水源となっています。水道水の放射能基準値は10ベクレルとなっていますが、東京湾の放射性セシウムが増加したということは、少量ながらも、その地域の住民は、毎日、放射能を摂取していることになります。また、お風呂やシャワーの水にも放射能が含まれていることになり、人々は、体外的にも放射能を浴びていることになります。
福島原発事故で検出された放射性物質は、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどの金属性の核物質です。また、放射能の健康に及ぼす影響については、放射能は細胞中の遺伝子を破壊してしまうため、それにより癌をはじめとしたさまざまな病気や症状を引き起こします。すなわち、原発事故による放射能汚染の健康への影響については、放射能それ自体の健康に及ぼす影響のみならず、放射性物質が金属成分であるという、2つの側面から考える必要があります。
かつて、私たちは、金属成分の摂取による重大な公害病を経験しました。1956年の有機水銀による熊本水俣病事件、1964年の有機水銀による新潟水俣病事件(第二水俣病事件)、1910年代から1970年代前半に富山県の神通川流域で発生したカドミウムによるイタイイタイ病事件です。熊本水俣病事件と新潟水俣病事件では、何れもメチル水銀などの水銀が河川や海洋に垂れ流しされ、それにより水質汚染や底質汚染(海、河川、水路、湖沼などの水底の土砂やヘドロなどの汚染)を原因として、魚類の食物連鎖(生物濃縮)を通じて、それを食べた人への健康被害が生じました。また、イタイイタイ病事件では、カドミウムが河川に流出し、それによる水質汚染を原因として、米などを通じて、人々の骨に対して被害を及ぼしました。
これら3つの事件に共通する点は、①水銀中毒やカドミウム中毒といった金属成分の体内蓄積によって健康が害されたこと、②原因物質の特定に時間がかかり、健康被害と原因物質との因果関係が容易に証明されなかったこと、③健康被害者は、中毒なる金属を、直接的には摂取していないのにも係わらず、健康被害が出たこと、④健康被害者は、生物濃縮によって中毒を起こす金属成分が高濃度になった魚類や米を食べることによって、間接的に問題となる金属成分を摂取したこと、⑤生物濃縮された食べ物を10年以上もの長期にわたって食べ続けて、はじめて健康被害が現れたこと、⑥金属成分は胎盤を通過し、胎児中にも蓄積され、奇形出生児もみられたが、出生後数年してから出生児に健康被害が現れたという第二世代にも健康被害が及んだこと、等です。つまり、極めて少ない量の金属が含まれる食物を、長年食べ続けた結果、人の体の中にも問題となる金属が徐々に蓄積され、金属中毒の症状が現れることになります。言い換えれば、金属による中毒は、直ちに症状は現れず、数十年後に症状が現れ、場合によっては、第二世代への健康にも影響を及ぼすことになります。
生物濃縮によらない金属中毒事件もございました。森永ヒ素ミルク中毒事件です。1955年、製造段階でヒ素が混入した粉ミルクを飲用した乳幼児12,000人以上がヒ素中毒となり、130名の死者を出した事件です。この事件では、岡山大学らによって、直ちに原因が特定されましたが、この粉ミルクの製造元企業が原因をヒ素化合物と認めたのは、発生から15年経過した後です。この間、さまざまな原因物質と健康被害との関係が推定され取り上げられていました。この事件では、後遺症に悩む健康被害者も多く、金属成分による中毒は、一旦、症状として現れると容易には完治しないところに、この種の問題の深刻さがあります。
しばしば、「放射能が体内に蓄積される」という表現が用いられますが、これは、放射性物質がさきの公害病でみられた水銀、カドミウム、ヒ素と同様に、金属成分が体内に蓄積されることを意味します。ただし、今回の原発事故による放射能汚染では、これらの公害病と異なり、その金属成分が放射能を帯びた物質となるのです。
私たちの体の中にある消化管は、大きく、胃、小腸、大腸の3つの部位から構成されています。食べ物の中に含まれる炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミンなどの一般的な栄養素は、主に小腸で吸収されます。一方、金属成分は金属イオンとなって、水分と同様に、大腸から吸収されます。ですので、便秘になりますと、放射性の金属イオンは、大腸内に長時間とどまることになり、それにより放射能の体内吸収量が増加します。
今日報道されている山菜や魚介類の放射能汚染による出荷停止は、言い換えれば、植物や魚類において、放射能の生物濃縮が始まり、進行していることを意味しています。放射性の金属成分は、私たち人間にとっても、水銀、カドミウム、ヒ素と同様に、生物濃縮の対象となる成分となります。したがいまして、摂取する放射能がたとえ少量であっても、それを毎日摂取しますと、金属成分の放射能は排泄されることなく、徐々に体内に蓄積されることになります。慢性的便秘は、その蓄積する速度を速めることになります。
古くから、食物繊維は金属イオンを吸着させ、その体内吸収を抑制することがよく知られています。動物を用いた実験で、これについての数多くの研究論文があり、またヒトにおいても食物繊維、特に水溶性の食物繊維は、金属の体内吸収を阻害することが証明されています。イヌリン食物繊維などの水溶性食物繊維は、金属イオンを吸着させた状態で便への排泄を促進させますので、今回のような原発事故に伴う放射能汚染による体内被曝の予防策として、とても有用となります。また、イヌリン食物繊維には、便秘解消効果がありますので、放射能の排泄促進作用と便秘解消効果のダブルの効果によって、総合的な放射能対策をとることができます。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。放射線被爆対策として、常に、このような有効成分を備蓄しておくことが大切です。積極的に活用したいものです。
今回の原発事故による放射能汚染は、単に住居地域のみならず関東山地などの森林地帯にも広く拡散しています。国土の約70%が山岳地帯であり、67%が森林地帯である日本において、放射能をヒトの手で除去する除染など、とても不可能なことです。とわいえ、起きてしまった放射能汚染ですので、これからは、いかに放射能とうまく付き合うのかを考えることがとても大切であるように思われます。私たちは、少量ながらも、毎日、放射能を摂取していると考えた方がよいでしょう。その上で、放射能との上手な付き合い方は、放射能を体内に吸収させずに、体外へ排泄させる手段を講じることにあると考えます。食物繊維は、安全であり、長い期間にわたって使うことができる、唯一の放射能防御方法です。
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