便秘と肌荒れ
便秘の解消法：女性の便秘解消対策！ 今回は、便秘と肌荒れとの関係についてお話します。便秘の時、お肌が荒れるという経験をお持ちの女性も多いのではないでしょうか。どうして便秘の時、お肌が荒れるのでしょうか？ では、詳しくみていきましょう。
誰もが幼い頃持っていたハリがあり、ツヤがあり、みずみずしく、弾力性のある赤ちゃん肌。大人になってから、それを手に入れるのは、容易ではありませんよね。
肌荒れと一口にいってもいろいろな症状があります。乾燥肌、ニキビ、湿疹、吹き出物なども一種の肌荒れと考えることができます。これらの肌荒れの最初に起こるのが肌のくすみやざらつき感ですね。これは、毎日洗顔をしていると、何となく気付く方も多いことでしょう。女性ですと、今日は化粧のノリが悪いなって感じたら、肌荒れきざしです。洗顔をしてもスッキリしない、触ると肌がざらざらしている場合は、肌荒れの初期症状だと考えておきましょう。
肌荒れの原因には、便秘、食習慣、睡眠時間、紫外線、ストレス、飲酒および喫煙などの生活習慣が大きく影響してきます。また、化粧品や生理によるホルモンバランスの変化によっても肌荒れは起こります。
この中で、肌荒れの原因の多くは、便秘と食習慣によるものがほとんどを占めています。食習慣では、朝食を抜くとか、外食、肉類、乳製品、卵、インスタント食品、菓子・ケーキ類を多く摂るとか、栄養バランスが崩れた食習慣ですと肌荒れにもなりますし、また便秘にもなります。
では、便秘になるとなぜ肌荒れが起こるのでしょうか？
便秘による肌荒れには、大きく3つの原因が考えられています。
第一の原因は、便秘になると腸内の大腸菌、クロストリジウム菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が増加して腸内環境が悪化し、これにより悪玉菌の腐敗発酵によって悪臭のある有害物質が生成します。有害物質は、腸壁から血液中に吸収され、それが皮膚に到達すると皮膚細胞の機能が低下して肌荒れを起こします。
第二の原因は、便秘によって悪玉菌が増え、一方、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が減少しますと、皮膚細胞の活性化と再生、および皮膚細胞の新陳代謝に重要な働きを持つビオチンというビタミンB7 （ビタミンＨと呼ばれた時期もあります）の善玉菌による生成が低下し、その結果、肌荒れを起こします。
第三の原因は、便秘で自律神経機能が低下することによって、皮膚組織の血行動態が悪化し、それにより、肌荒れが起こります。
このように、便秘による肌荒れの原因は、複数の要因が絡み合ったものなので、肌荒れを深刻化しやすいといわれています。
若々しいきれいなお肌を保つためにも、腸内環境を改善し、便秘を解消することが大切です。便秘を解消して、みずみずしい赤ちゃん肌に近づけましょう。ちなみに、赤ちゃんの腸内では、善玉菌で占められていて、悪玉菌はほとんど生息していないっていうこと、ご存知でしたか？ 赤ちゃんのお肌がみずみずしいのは、腸内の善玉菌によるものと考えられています。成人になりますと、加齢とともに、善玉菌が減り、悪玉菌の占有率が上昇することもよく知られています。
便秘や便秘を原因とする肌荒れの予防や解消には、普段から栄養バランスを心掛けた食生活が大切です。野菜、根菜類、海藻類を取り入れた食習慣に心掛け、癌、生活習慣病などの他の病気の予防のためにも、日常的に食物繊維、特にプレバイオティクな水溶性食物繊維を多く摂り、メイクアップに頼らない真のモデル肌を目指しましょう。
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