便秘と排便
便秘の解消法:女性の便秘解消対策! ここでは、排便の仕組みと便秘についてお話します。便秘になるのは、食物の消化、吸収および排泄のメカニズムが正しく働いていないのが原因となります。便秘を正しく理解するためには、先ずは排便のしくみについて知ることが大切です。最初に、排便のしくみについてみていきます。
食べた物のゆくえ
口から食べた物は、肛門から排泄されるまでの間、全長9メートルの長い消化管の中を移動します。消化管の中での滞留時間は人によって異なりますが、2日から5日といわれています。通常は2日から3日間、消化管の中での滞留時間が4日あるいは5日間は、やはりちょっと長く、どこか排便に問題があると考えた方がよいです。
食べた物は、口→食道→胃→小腸(十二指腸、空腸、回腸)→大腸(結腸)→大腸(直腸)→肛門
へと移動し排泄されます。口の中で食べ物を噛み砕き・咀嚼して飲み込んだ食べ物は、食道を経由して胃に運ばれます。食道での通過時間は固形物で1分以内、液体で6秒以内です。
胃に運ばれた食べ物は、胃の中でかき混ぜられ、胃液でたんぱく質の一部が消化され粥状になって十二指腸に移動します。胃の中の食べ物の滞留時間は約4時間程度です。ちょうど、朝食で食べた物が、お昼頃には十二指腸へ移動します。
十二指腸では胆汁や膵液に含まれる消化酵素で、食物中のたんぱく質、炭水化物、脂質などが吸収されやすい形に分解され、空腸さらには回腸へと移動します。小腸では、本格的に食べ物が消化され、ほとんどの栄養素が体内に吸収されます。小腸で吸収されなかった食物繊維、ミネラル、水分などは結腸(大腸)に移動します。小腸内における食べ物の滞留時間は約8時間で、ちょうど朝食で食べた物が当日の夕方には大腸へ移動することになります。
大腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸の各部位に分かれていて、食べた物は、この順に大腸を移動します。この移動の過程で水分が少しずつ体内に吸収され、さらに腸内細菌によって、食物繊維などが発酵分解されます。
大腸は蠕動運動、分節運動、振り子運動などの運動を行うことにより、大腸内の内容物を直腸部位へ移動させます。この移動の過程で、古くなった腸の粘膜細胞や腸内細菌の残骸などが混じり合って固まり、排泄される便が形成されます。直腸部にある程度の量の便が溜まると肛門から排泄されるしくみになっています。
大腸における食べた物の滞留時間は約1日から1日半程度です。ですので、朝食で食べた物は、翌日の夜か翌々日の早朝には直腸に到達することになります。
排便のメカニズム
排便には自律神経が深く係わっています。胃・大腸反射、直腸・結腸反射とよばれる神経伝達によって排便がコントロールされています。排便のメカニズムは、以下のようになっています。
★胃・大腸反射
食べ物が胃に入ると、胃がふくらみ、これにより胃から大腸に神経伝達が行われます。この神経のシグナルによって、大腸が反射的に収縮し、便を大腸の直腸に送り出そうとします。胃に食物がなにもない空の状態で食べ物が胃に入りますと、より強い刺激が大腸にシグナルとして伝達されますので、特に朝食後の便意は強く現れます。
毎日1回トイレに行かれる方は、そのほとんどが朝だと思いますが、これはこの胃・大腸反射によるものです。また、便秘予防のために朝食はきちんと摂るということがよく言われていますが、これもこの胃・大腸反射によるメカニズムを背景としています。
★直腸・結腸反射
胃・大腸反射によって便が直腸に到達すると、直腸から結腸に神経シグナルが送られ、これにより、結腸は活発な運動を開始して、便をさらに直腸へ送り込もうとします。これを、直腸・大腸反射といいます。
また、便が直腸に到達しますと直腸の壁が刺激されて、便が直腸に到達したという神経シグナルが大脳に送られます。その後、大脳は下腹部に、いきむように指令を出します。その結果、直腸が収縮して肛門括約筋がゆるみ、便が体外へ排泄されます。さらに、お腹に力を入れていきむことで腹圧が高まり、便の排出がスムーズになります。
便秘予防のため、野菜類、根菜類、海藻類を取り入れた食生活に心掛け、また癌、生活習慣病などの他の病気の予防のためにも、日常的に食物繊維、特に、イヌリン食物繊維のような水溶性食物繊維を多く摂りましょう。
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