Dancing Spud - バレエ男子の成長記録 -

ご報告とブログ終了のお知らせ

お久しぶりです。気がつけば前のブログからずいぶん経ってしまいました。息子の就職は春には決まっていたものの、パンデミックのせいでバレエ団のシーズン開始が遅れ、新入団者に関する公式発表もされていなかったため、ここには書けずにいました。が、今週に入ってやっとバレエ団のウェブサイトに新入団員のプロフィールが掲載されたのでお知らせします。息子はヒューストン・バレエ団にアプレンティスとして入団しました長い実家暮らしですっかりだらけてしまっていましたが、バレエ団の要請でヒューストンに戻ることが決まった途端にやる気が復活し、気合いを入れて自主トレするようになりました。今月半ばにヒューストンに戻り、自粛期間を経てPCR検査で陰性が確認されたため、昨日からスタジオでクラスを受けるようになりました。久しぶりのクラスはとても良かったそうですアメリカの他のバレエ団同様、ヒューストン・バレエ団も今年はくるみ割り人形公演を行いません。年明け以降の公演の予定もまだ決まっていませんし、コロナウイルス感染防止のためにクラスは少人数のグループに分割して行っている状態です。それでもダンサーにとっては踊れる環境にいられることが一番幸せですよねシーズンのスタートを機にバレエ団の先輩2人が住む家に引っ越し、バレエ以外の生活も変わりました。とても優しい方々らしいので、親としては安心しています。さて、このブログは『アメリカの田舎町でバレエを始めた息子が、プロのダンサーになるまでの道のりを綴る』ことを目的に始めたものなので、息子がプロになった時点でやめようと思っていました。このたび晴れてプロになったため、予定通りブログはこれで終わりにします。ただ、今まで書いたものは私にとって大切な記録ですし、もしかするとどなたかのお役に立つことがあるかもしれないので、このまま残しておきます。これまでの5年間、お読みくださって本当にありがとうございました！また、たくさんのコメントやメッセージもありがとうございました！ブログを通じて知り合えた方々とは、今後も仲良くお付き合いできれば嬉しいです。皆様、どうぞお元気で

だらだら

皆さん、お久しぶりです。アメリカはマスクをしない人が多すぎるせいか、感染者が増えまくりです。ヒューストンのあるテキサス州なんて、１日の新規感染者が8000人を超える日もあります。毎日すごい数字を目にし続けているせいで、あまり驚かなくなりましたそんなわけで私たち家族は週一回の買い出し以外は家にこもっているのですが、息子はモチベーションが下がりまくりです。最近はコロナ感染が怖いからという理由でスタジオにも行かなくなり、バレエに関しては家でバーレッスンを週に1回やる程度。ワークアウトだけは自主的に週に3、4回やっていますが、それ以外の時間はゲームやアニメ＆映画鑑賞ばかり。こんなにだらだらしていて大丈夫なのでしょうか……いや、大丈夫なわけがないですよね　もうすぐプロになるのですから、もう少ししっかりして欲しいです。ところで昨日、定期購読しているバレエ雑誌が届きました。郵便受けから取り出した瞬間「あれ？　息子が載っているような気がする……」と思ってパラパラめくり始めると、予感的中！　なんとヒューストン・バレエⅡに関する4ページ分の記事が載っていました　息子の写真はすごく小さいのですが、それでも嬉しかったです。息子に見せたら「へー」と言っただけで読みもせず、オンラインゲームの世界に戻っていきました

久しぶりのスタジオ練習

私の住む地域でも経済活動の完全再開を目指して、段階的な規制緩和が始まりました。そして5月18日、ついに地元のバレエ教室がクラスを再開することになり、息子も声をかけてもらいました。上級の生徒を対象としたクラスが平日の午後2時から1時間15分にあるのですが、州のガイドラインを満たすよう、以下のような条件下で行われています。・参加人数は9人まで・入口と出口を別にして、建物内部の通路をすべて一方通行にする・入口で生徒の手指消毒と検温を行う・更衣室は使用禁止・スタジオ内ではマスクを着用し、社会的距離を保つ建物内は毎日消毒をしているそうですが、窓を開けての換気は行なっていないので、そこがちょっと心配　でも新規感染者は少なくなってきているので、参加者にはウイルス保有者がいないと信じるしかありませんね先週は初日の18日に7人の女子達とクラスに参加し、26日には先生に「別のスタジオで自主練習をしてもいいよ」と言われたので、そのようにさせてもらいました。そしてその日の帰り際、先生から「午前中であれば好きな時にスタジオを使っていいわよ」と建物の入口ドアの合鍵を渡されましたああ〜、なんとありがたいことでしょう息子が在籍していた頃から教室にはちょこちょこ寄付をしているのですが、今回このように使わせていただくことになったので、あらためてお礼をしたいと考えています。スタジオで練習ができるようになって、息子のテンションが少し上がったみたいです。↓久しぶりのスタジオでくるくる〜。

14日が経過

息子がヒューストンから戻って14日経ちました。ずーっと元気いっぱいで、食べまくり＆ゲームしまくりの日々……どうやら新型コロナウイルスには感染していないようです。もし無症状病原体保有者だったとしても、人に感染させる可能性はほぼなくなっているはず。というわけで、今日やっと息子をハグできました　今までは食事も隔離部屋でさせていましたが、これからは一緒のテーブルで食べられます息子はここ最近、狭い部屋でバーチャルクラスを受けることにストレスを感じ始めています。プロのダンサーたちが独自に公開しているクラスは受けず、ヒューストン・バレエ・アカデミーのクラスだけを受けているのですが、1時間半みっちりバーだけを教える先生もいらっしゃれば、生徒の自宅の環境をあまり考えずに大胆なセンターレッスンをされる先生もいらっしゃって、どちらにしてもやりにくいそうです。先生方も慣れないバーチャル指導で大変ですし、仕方がないですよねまた、うちはどの部屋も絨毯を敷いているので、摩擦によりバレエシューズや靴下に穴が開いてしまいました💦フローリングだったらバレエ用のシートを敷けるのになぁ。自宅でのトレーニングが今後数ヶ月続くかもしれないことを考えると、環境をもう少し良くしないとまずい気がしています。↓筋トレ直後なので普段よりムキムキに見える。

自主隔離生活

息子が14日にヒューストンから無事帰宅し、自主隔離生活が始まって丸4日が経ちました。今のところ元気いっぱいです。マットレスを入れて隔離用にした部屋でほぼ1日過ごしていますが、テレビとPS4とパソコンがあるので、退屈せずに過ごしているようです。隔離部屋を出る時にはマスクをつけるように言ってあります。食事は隔離部屋でしてもらい、すぐそばにあるバスルームは息子専用になりました。Zoomを使ってオンラインクラスを受けています。7年前に買ってほとんど使っていなかったポータブルのバーが、初めて役に立っていて嬉しいです今日はヒューストン・バレエ団の男性プリンシパルダンサーによるオンラインクラスがあり、とても喜んでいました。10年前だったらオンラインクラスだなんて無理でしたよね。テクノロジーに感謝です↓マスクをつけてからそっとドアを開け、クラス受講中の様子を盗撮……↓ヒューストン・バレエ団の某ダンサーからいただいたお下がりのダンス用ショーツを見せびらかしに来た。

シーズン終了

皆さんもご存知の通り、アメリカでの新型コロナウイルス感染拡大がとんでもないことになっています。感染者数はもうすぐ53万人を超えそうですし、死者数は世界最多になってしまいました。人口が多い国なので単純に他国と比較はできないものの、あまりにもすごい数字で現実のこととは思えないほどです。当然ながら、ヒューストン・バレエ団も他のバレエ団同様、当分の間は活動ができません。数日前には今シーズンの残りの公演をすべて中止することが発表され、セカンドカンパニーも含めてダンサーたちはヒューストンを離れても良いことになりました。そんなわけで、息子も来週初めに実家に戻ってきます。また一緒に暮らせるのはとても嬉しいのですが、帰ってくる途中でウイルスに感染するかもしれないので心配です帰宅後は念のために2週間はなるべく自室にこもってもらい、家族同士での接触も避けます。ハグとチューができないのは寂しいですけれど、仕方がないですねそれと、ここまで感染が拡大する前に、息子は某バレエ団と来シーズンの契約を交わしました。これから世界がどうなるのかがまったく分からない状況なので、予定通りに入団できるとは思えませんがでも健康であればまた踊れる日が来るはずだと信じて、身体がなまらないように自主練習をするしかないですね。皆さんもくれぐれもご自愛ください3日前にヒューストン・バレエ団がYouTubeに載せた来シーズンの宣伝動画。未来への希望を感じます。

外出禁止令

新型コロナウイルスで世界中が大変なことになっていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。アメリカでは感染者が16万人を超えてしまいました。この勢いはまだまだ止まりそうにありません私の住んでいる州では、3月25日に外出禁止令（Stay-at-home order）が発表されました。日本の「外出自粛」より厳しいものです。以下が概要。・州民は任意での旅行は制限し、可能な限り自宅で待機する。・やむを得ず外出する際、ジョギング等で近所に出かける際は、家族以外の者と６フィート（2メートル弱）の間隔を確保する。・日用品店、病院及び薬局ほか必須事業を除き、テレワークを導入する。・レストランやフードコートなどは、テイクアウト及び配達を行う場合に限り操業可とする。・この命令は3月25日から21日間継続され、知事及び州政府は状況を見て延長を判断する。数日前に知り合いの知り合いがどこかに行こうとして車を運転していたら、警察に止められて罰金100ドルを課されたと聞きました。すべての車を止めているわけではありませんので、その人は運が悪かったということなのでしょうが、気をつけなければなりません。3月25日の時点では州内の感染者は123名、死者は0名でしたが、3月31日現在は感染者が433名、死者が8名となっていますあちこちの病院で検査用の検体採取を行っていますが、検査は州外で行っているため、結果が出るまで10日ほどかかるそうです。今、結果待ちの人もたくさんいるので、感染者数はどんどん増えていくことでしょう。家からそれほど遠くない所にあるカフェ、娘が通う大学（数週間前からオンラインクラスのみ）、夫の勤める会社（数週間前から多くの社員が在宅勤務）からも感染者が出ていて、このウイルスが自分の生活圏内に確実に存在しているのだという実感があります。ですので、私は外出禁止令が出て以来……というか、実際はその1週間ほど前からず〜っと引きこもっています。幸い、普段から食料品や日用品をある程度備蓄していたため、今のところ問題なく暮らせています息子のいるヒューストンでも同じように外出禁止となっていて、息子もちゃんと家にいるようです。1日に1度は近所に散歩に出かけているとのこと。数日前にはアカデミーのスタッフが車を出してくださり、スーパーで買い物をしてきたと言っていました。セカンドカンパニーのメンバーは、生活費として2週間に一度ちょっとした補助をいただいていましたが、4月からはそれがなくなるかもしれないとのこと。そんなわけで、また仕送りをしなくてはいけなくなってしまいました他のバレエ団同様、ヒューストン・バレエ団も一体いつになったら公演が再開できるのか分かりませんので、もしかしたらある日突然セカンドカンパニーのメンバーも実家に戻るように言われるのかもしれませんが、どのような展開になってもポジティブに受け止められるよう、心構えだけはしておきたいと思っています。私は家にいるのが大好きなので、外出禁止になっても平気平気〜！と思っていましたが、友達とのたまのランチやお茶、ジム、ボランティア活動などがまったくないと、生活にメリハリがなくなってめちゃくちゃつまらないということが分かりました。今日も朝からなんとなーく家事をして、テレビを観て、気付いたら夜になっていました　明日からは毎日何かひとつでも「頑張ったぞ！」と思えることをしたいです。↓息子が先週、散歩に出かけた時に撮影したという写真を送ってくれました。ヒューストンはすでに最高気温が30℃前後です。羨ましい〜！

突然の出来事

バレエとは関係ない話ですが……17日（火）の午前3時半頃、庭で飼っている鶏の叫び声が聞こえてきました。もしや猫に襲われたのか！？と思って飛び起き、庭の照明をつけてガラス戸を開け、鶏小屋の方を見ていたら……何かの動物がガサガサッと小屋の方から飛び出してきました。そして私に気付いた途端、太い縞模様の尻尾を揺らしながら塀を駆け上がって逃げていってしまいました。どうやらアライグマのようです。鶏係である夫はぐっすり眠っていましたが、「鶏たちがアライグマに襲われたらしい」と言って起こし、2人で庭に出てみたところ、そこらじゅうに白い羽根がいっぱい散らばっていました。まさか……まさか……と信じたくない気持ちでしたが、息絶えた白い鶏を芝生の真ん中で発見うちにはアイボリーとチョコボという名の白い鶏と、キャラメルという名の茶色い鶏、オニキスという名の黒い鶏の計4羽がいるのですが、小屋は空っぽで、ほかの3羽が見当たりません。夫と2人でスマホのライトを使い、小雨の降る中を泣きそうになりながら庭じゅうを探しました。しばらくして、キャラメルが小屋から遠く離れた倉庫と塀の隙間でじっとしているのを見つけました。首のあたりの毛が抜けているので、噛まれたのかもしれません。でも、とりあえず生きていたのでホッとしました。それから少しして、鶏小屋近くの土の上で死んでいるオニキスを発見結局、もう1羽の白い鶏は見つからなかったので、アライグマが連れて行ってしまったのかも……芝生の真ん中で死んでいた子はなんと頭部がなくなっていたので、アイボリーなのかチョコボなのかは判別できませんでした。鶏小屋はしっかりした木造で、細いワイヤーネットで上下左右を囲んでいるため、今まで猫や鳥が入って来たことはありませんでした。しかしネットがあることで安心してしまい、夫が夜も鶏小屋の扉を開けっぱなしにしていたのが良くなかったのです。アライグマはネットを押し破って中に入り込み、開けっぱなしの鶏小屋に入ったのでした。発見した2羽の遺体をとりあえず庭の隅に移動し、4時過ぎには家の中に入りましたが、ショックで明け方まで眠れませんでした。生き延びたキャラメルは一日中小屋に閉じ込めておきました。首はやはり怪我をしているのか、声が出なくなっています。快復してくれれば良いですが、もしかしたらこの子もダメなのかも……鶏は1羽だけだと鬱になって死んでしまうことがあるそうですし、これからしばらくは毎日しっかり様子を見ようと思います。今まで当たり前に庭にいた子たちがいなくなるというのは、本当に寂しいものです。まさかこんな形で突然別れが来るなんて予想もしていませんでしたしね。安全なはずの小屋に突然アライグマが入って来て、どれほど怖かったか、そしてどれほど痛かったか……想像するとかわいそうでたまりません。ネットがもっと丈夫だったら良かったのに。心配性の私と正反対で楽天的な夫が、毎日きちんと小屋の扉を閉めていれば良かったのに。そんなことばかり考えて、今日は一日中暗い気持ちで過ごしました。偶然にも今はヒヨコ販売の季節。うちの鶏たちを買った店で、明日からヒヨコが10％割引で買えるそうです。生き残ったキャラメルの具合が良くなったら新しく2羽買い足すかも、と夫は言っています。でも、もしキャラメルが死んでしまったら、もう鶏は飼わないかもしれないそうです。今まで育てた5羽のうち4羽が死んでしまったことは、夫にとって「もう鶏を飼いたくない」と思ってしまうほどのショックみたいです。今はコロナパニックで何もかもが品薄だけれど、うちには鶏がいるからとりあえず卵はいつでも食べられるね！なんて夫と前夜に話していたところでこんなことになり、その点についても残念でなりません。死んだ鶏たちが、天国で大好きなミミズをいっぱい食べて幸せに過ごしているといいな……↓懐かしい写真　守ってあげられなくて本当にごめんなさい。

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、全米各地でイベントの中止や延期、学校の休校が決まっていますが、ヒューストン・バレエ団の今月の公演も延期になりました。また、数日前まではアカデミーだけが月末までお休みだと言われていたのが、昨日になってメインカンパニーとセカンドカンパニーも2週間休みになることが決まりました。休みの間なるべく外に出なくて済むように、息子は食料をたくさん買い込んだと言っていました。ただ、除菌・抗菌グッズだけは本当にどこに行っても品切れ、または通常価格の数倍〜数十倍の高値で販売されていて、息子も携帯できるタイプの除菌ジェルを持っていないそうです。バレエがある間は、ヒューストン・バレエ団の建物内のあちこちに除菌ジェル等が置かれていたようなので大丈夫でしたが……買えないなら自分で作ろう！ということで、ネットでは除菌ジェルの作り方が公開されていますが、今はその材料となるイソプロピル・アルコールすら手に入らない状況です。とほほ……↓こういうバカのせいで皆が困っているのですよね。転売目的で買い占めた17,700点の除菌グッズを売ることができない人（英語）要約すると、この人はトラックを借りて複数の州のスーパーや薬局で除菌グッズを買い漁り、ネットで高額販売して儲けていたのですが、AmazonやeBayなどがそういった販売者を規制し始めたため、売ることができなくなったのだそうです。記事の最後には「これらの除菌グッズはどこかに寄付するつもりだ」と書かれてありますが、寄付したとしても彼の転売行為は許されるものではありません（実名と顔を出して取材に応じたことは勇気のある行為だと思いますが……）。記事中にもありますが、彼と同じように儲けた人達は何千といて、その人達の手元に今こうしてたくさんの除菌グッズがあるのかと思うと腹が立ちます。今は世界的にいろいろなものが品薄で、どこにお住まいの方も大変だと思いますが、免疫力を高め、しっかり手洗いをして頑張っていきましょう↓先日の『眠れる森の美女』より、マズルカの衣装で。

ストーカーとは呼ばないで

息子が舞台にいる姿を見たくて、ヒューストン・バレエ団の宣伝動画を一時停止＆拡大して息子を探す私を、夫が「まるでストーカーみたい」と言って笑います。ヒューストンまで公演を観に行けないんだもん、そのくらいやったっていいじゃーんで、見つけるととても幸せな気持ちになります。↓こちらが昨日の収穫。↓上の写真を息子に見せたら、楽屋でこの衣装を着ている時の画像を送ってくれました。左が息子。豪華な衣装だなぁ↓フラワーボーイもやったそうです。偶然ですが、昨日は地元のユースカンパニーも春公演で短縮版の『眠れる森の美女』を上演しました。王様も王子様もいない、女性のみ出演する物語でしたが、なかなか良い感じにまとまっていました。いつかヒューストンの豪華な『眠れる森の美女』も観てみたいなぁ。

カンパニークラス

ヒューストン・バレエ団は2月27日から3月8日まで『眠れる森の美女』を上演しています。公演期間中の日曜日は、セカンドカンパニーの子達はメインカンパニーのクラスに参加することになっていて、息子はいつもそれが楽しみなのだそうです。芸術監督のスタントン・ウェルチさんがいらっしゃることももちろん嬉しいのだそうですが、一番嬉しいのは憧れのダンサーの皆さんと同じスタジオで稽古が受けられること。リハーサルとは違うワクワク感があるみたいです。↓リハーサルの時の写真。今回息子は、衛兵の役に加えてマズルカで踊る役をいただいただそうです。実は公演初日、ヒューストンで巨大な水道管が破裂して市内の一部が冠水しました。車は水没するわ、病院や学校が閉鎖になるわで大変だったようです。水道はほとんど使えず、蛇口から水が出るとしてもそのまま歯磨きなどに使うと危険だということで、知事から水道水の煮沸勧告が出ていました。29日にはそれも解除されたようですが、ヒューストンは水に関してはいろいろありますね↓水道管が破裂した日はこんな様子でした大きな都市なので、コロナウイルスのことも心配。息子は備蓄はほとんどしていないと思うのですが、大丈夫かな……アメリカでもあちこちでトイレットペーパーやパスタ類、スープの缶詰などが品薄になっているそうです。マスクもほとんど手に入らないみたい。少しずつ感染が拡大しているので怖いです。皆さんもどうぞお気をつけください。

ヒューストン・バレエ団のオープンオーディション

昨日16日にヒューストン・バレエ団がオープンオーディションを行いました。自分の子供が採用されるかどうかがまだ分からない状況で、オープンオーディションが開催されるというのはとても不安です。息子が入団する可能性が低くなるんじゃないかな……と。去年は1月の最終週にアカデミーからの新規採用が発表されたのですが、今年はまだ発表がありません26日には2回目のオープンオーディションが行われるそうですところで昨日のオーディションに、息子がスクール・オブ・アメリカン・バレエのサマーコースで仲良くしていた2人の男子が参加していたそうです。どうやら息子は彼らが来ることを前から知っていたようで、オーディション終了後に2人をアパートに招いてお喋りしたと言っていました。どんなことを話したのかは聞いていませんが、彼らはこれからサンフランシスコ・バレエ団のオーディションを受けるそうです。皆さん、ガンガン就職活動中ですね……息子は相変わらず「ヒューストンの結果が出てから就職活動しても十分間に合う」と言っていますが、周りの子たちは皆あちこちでオーディションを受けているので、「本当にそれで大丈夫なの？！」と心配でたまりません。オンラインで応募したバレエ団については、ある所からは「まずはサマーコースに参加してください。カンパニーオーディションの話はそれからです。」という返事が来て、「セカンドカンパニー2年目でもうすぐ20歳になる俺が、なんで今さらサマーコースに参加しなくちゃいけないんだ？」と笑っていました。別のバレエ団からは「今年は採用予定がありませんが、3月初めに空きが出る可能性があるので、一度カンパニークラスを受けに来てください」という返事が来ましたが、息子は「たぶん空きは出ないだろう」と言っています。3週間くらい前からヒューストンの結果を今か今かと待ち続けているので、精神的に疲れてきました（たぶん私だけ）。2月の第3月曜日である今日はワシントン誕生日という祝日なので、息子はきっと友達と楽しく過ごしていることでしょう。↓最近息子に頼まれて注文してあげた『Catan Histories: Settlers of America』というボードゲーム。面白いらしいです。

振付って大事

5月に行われるヒューストン・バレエⅡの卒業公演で、息子がスタントン・ウェルチ振付の『Clear』という作品のリードに決まったそうです。連続ダブルトゥールがすごいんですが、これをやるのかしら今週いっぱいはスタジオシリーズという公演を毎日こなしながら、メインカンパニーの『眠れる森の美女』のリハに参加し、さらにこちらのリハも行っているそうです。現在のリハはプライベート形式で、指導してくださっているのはプリンシパルのコナー・ウォルシュさん。息子が憧れるダンサーの1人なので、直接指導が受けられて嬉しそうです。ところでこの間の日曜日に、うちの地元で唯一のプロバレエ団がリハ用の小さなスペースで公演を行いました。このバレエ団は息子が小さかった頃に何度か公演を観ましたが、ダンサー（特に男性）の技術レベルがイマイチなので行く気が失せていました。が！　去年の秋に入団した若い日本人女性ダンサーがとても素敵なので、今シーズンは彼女目当てで観に行っています今回の公演は所属ダンサーの何人かがそれぞれ振り付けた作品を発表するというものでした。もちろんお目当ての日本人ダンサーはとても良かったのですが、作品のほとんどはあまり印象に残りませんでした1つ、悪い意味で印象に残った作品はありました。筋肉ムキムキの大柄な男性ダンサーが、上半身裸にグレーのタイツという格好で、背もたれのついた椅子に絡むように踊り続けるというものです。ダンスというよりは太極拳のような動きが多く、椅子とのラブシーンを見せられている気分になりました息子が14歳の時、このプロバレエ団付属のユースバレエ団と息子が所属していたユースバレエ団が、地元のダンスフェスティバルに一緒に参加したことがあります。その時に息子たちが踊った作品を振り付けた方は、ジュリアードで学んだ後にトレイ・マッキンタイヤ・プロジェクトなどでダンサーとして活躍した後、振付でさまざまな賞を獲得した振付家。その時の作品も、バレエで培った技術を活かしつつ印象的な動きを取り入れており、音楽と動きが絶妙にマッチしたとても印象的なものでした。息子のディレクターが「うちは振付にお金をかけているの。それから、生徒の能力が試されるような振付にしているのよ」とおっしゃっていましたが、なるほどと思いました。一方、プロバレエ団付属のユースバレエ団が踊った作品は、数人のダンサーたちがゾンビのようなメイクに白っぽいボロボロのドレスで暗〜い舞台に登場し、あまりダンスらしい動きがなくヨロヨロふらふらしていて、素人の私が見ても「これはダンス経験がなくてもできるんじゃないの？」と思えるようなものでした。もちろん振付には好みがありますし、こういうダンスが好きな人もいると思います。でも、毎日一生懸命バレエのトレーニングを受けている中高生たちが、学んだ技術があまり活かされていない作品を踊っているのを見て、ちょっとかわいそうになりました。そのフェスティバルの他の出演グループはすべてプロ（一応）だったのですが、最初から最後までヘッドバンギングしながらハカみたいに足を踏みならすものや、やたらと床をゴロゴロ転がるものなど、個人的には感動しませんでしたダンスの経験がないので細かい技術のことは分からないのですが、作品によってワクワクしたり、泣きそうになったり、背筋がゾクッとしたりする一方、なーんにも感じない、あるいは見ているのが苦痛になる時があるので、そこには確実に『振付（＋音楽）』と『ダンサー』それぞれに関する良し悪しがあり、自分は素人ながらにそれを感じ取っているのだと思います。いくら振付が良くても、ダンサーにそれを活かせる魅力がなければ感動させられませんし、逆にいくらダンサーが良くても振付が悪ければ、感動は弱いと思うんですよね。ユースバレエ団の場合はプロに比べて技術的な制約がありますが、若いダンサーたちのその時点での能力を最大限に活かしながら、無理のない程度に難易度の高い動きも入れて、学びと成長の機会にして欲しいなーと思います。息子がHBⅡで経験している振付はまさに、彼の今の能力以上に頑張らないとできないようなことを含んでいるのだと思います。そして、スタントン・ウェルチさんをはじめとする素晴らしい振付家の作品を踊る機会をいただき、文字通り、日々成長しているようです。ヒューストンに行かせて本当に良かったなぁ……と実感しています。

アメンバー限定記事嬉しい画像2点（追記あり）

就職活動

息子がいくつかのバレエ団に履歴書を送りました。といっても第一志望はヒューストン・バレエ団で、そちらに入れるかどうかがまだ分からないため、まだ本気度の低い就職活動です。ヒューストンがダメだったら本腰を入れるそうなのですが、周りの仲間たちはアメリカ国内はもちろんのこと、海外にまで積極的にオーディションを受けに行っているのに……息子は「本格的なオーディションシーズンは今からなんだから、ヒューストンの結果が分かってからでも間に合うよ〜」と言っていて、私と夫はその呑気さに苛ついています。我が子の就職活動用ウェブサイトを作ってあげている親御さんもいらっしゃいますが、うちは本人に任せたいと思っています。でも……でも……イライラする〜〜〜！　手を出さずに見守るというのは難しいことですね↓先日息子が人生で初めて作ったトンカツ。見た目はイマイチだけれどおいしかったそうです。

コンクールのこと＆彼女の誕生日

ローザンヌ国際バレエコンクール初日の動画を見ています。レッスンを見るのが大好きなので楽しい〜頑張っている皆さんをついつい親目線で見てしまいますが……ここまでのレベルに到達するまでの努力を考えると、全員を応援したくなります。女子のレオタード姿は華やかで良いですね〜。YUMIKO率が高くてびっくりしました。一方の男子は、白または黒のシャツと黒いタイツ男子も背中が大胆に開いたシャツとか、一部がシースルーになっているタイツだったら面白いのにね〜以前はよく「息子さんはローザンヌを目指さないの？」など言われて「はぁ？？？」と思うことが多かったのですが、幸い最近は誰にも言われていません。その代わり親戚に「当然大学には行くんでしょ？　え、行かないの？　でもバレエならダンス部で続ければいいんじゃない？」と言われたり、知り合いに「もしかしてプロになることを考えているの？」と言われたりして「はぁ？？？」って感じです　バレエ学校で朝から晩まで踊っているのはプロになるためなんだけれど、どうも伝わっていないようですね。さて、今日は息子のガールフレンドJちゃんの誕生日でした。息子が「プレゼントは何がいいと思う？」と相談してきたのは先週末。もっと早く言ってくれればオンラインで何か注文できたのに……確か去年もギリギリに用意したような記憶があります私はバレエ女子の好みが分からないので、バレエ女子のお母さんであるブロ友さんに相談したところ、「ティファニーのペンダントなんかどう？」と案をいただきました。なるほど、意外とお手頃価格の商品もあるし、ティファニーなら間違いがない！息子と相談して、150ドルの小さな銀製ペンダントを買うことになりました。先日サンディエゴのJちゃんの実家に滞在してお世話になったので、そのお礼を兼ねて私たち夫婦が100ドル分出し、息子が残りを支払うことに決定しました。土曜日の午後、息子はJちゃんと数人の友達と一緒に大きなショッピングモールに行き、うまいこと理由を付けてJちゃんと別行動になり、コソコソとティファニーに行って目当ての商品を購入その後、別の店でキャンドルなどの買い物をして、そこでもらった紙袋の中にティファニーの紙袋をすっぽり入れて、バレないようにアパートに持って帰ったらしいですそして今日、バレエが終わった後に渡したら、とても喜んでくれたそうです実はティファニーのお店で目当ての商品を買おうとした時、店員さんに「ローズゴールドのものや、チェーンがダブルになったものもございますよ」とほかの商品も並べて見せられたのだそうです。息子は予定通り銀製のものを買ったのですが、後で私に「とりあえず銀色のにしたけど、もしJが気に入らなかったら後からローズゴールドに変えてもいいしね」なんてメッセージを送ってきたのです。ローズゴールドのものは18金なので、価格は600ドル。素材が違うことを説明したら、「えー、色が違うだけだと思った」と返事がきました。やっぱりうちの子って特別にア○なのかしら……それとも19歳の男子ってこんなもん？　いや、違いますよね？↓昨日私が「今ジムにいるよー」とメッセージを送ったら、「偶然だけど、俺も今ジムにいるよ！」と画像を送ってくれました♫

スタジオシリーズ初日

今日はヒューストン・バレエ・アカデミーによる『スタジオシリーズ』の初日でした。地元の子供たちにバレエを体験させるのが目的の公演で、2週間毎日続きます。↓さて、息子はどこにいるでしょう？今日息子が踊ったのは『Brigade』と『A Dance in Garden of Mirth』という作品だそうです。↓A Dance in the Garden of Mirth (1)※2012年のヒューストン・バレエⅡの動画。男性のうち右から2番目にいるのが現在ヒューストンのプリンシパルのチュン・ウェイ・チャンさん。きゃ〜　ほんの8年前にはHBII のメンバーだったというのが驚きです……↓A Dance in the Garden of Mirth (2)ちなみに、息子たちが踊った部分はこれらの動画に含まれていない箇所だそうですが、なんとなく雰囲気は分かりました。やっぱりスタントン・ウェルチさんの振付はかっこいいなぁ……

サンディエゴでの楽しい時間

実家で1週間を過ごした後、息子はサンディエゴに里帰り中のガールフレンドJちゃんに会いに行きました。息子とJちゃんは付き合い始めて1年ちょっと。婚約者でもないのにあちらのご実家にお邪魔するのはどうかな〜とも思ったのですが、アメリカではこういうことを日本ほど堅苦しく考えないみたいですし、以前からずっとお誘いを受けていたし、今年の夏以降も一緒にヒューストンにいられるかどうか分からないので、私も夫も「これが最初で最後のチャンスかもしれないから」と、遊びに行くことを許可したのです。今回サンディエゴに行くことが決まった時、Jちゃんにものすごく驚かれたことがありました。それは、息子がビーチに行ったことがないことと、ディズニーリゾートに行ったことがないこと。それを知ったJちゃんのご両親が「それなら今回はぜひその2つを体験させなくちゃ！」と張り切って、素敵な思い出を作ってくださいました海なし州の平凡なサラリーマン家庭で育ち、バレエ学校のオーディション目的以外でほとんど旅行をしたことがなかった息子にとっては、夢のような数日間だったと思います（特にディズニーリゾートは、ディズニー映画やかわいいものが大好きな子なのでめちゃくちゃ楽しかったはず！）。Jちゃんとご両親に感謝します

アメンバー限定記事北米における男性ダンサーの就職状況

息子と過ごした年末年始

あけましておめでとうございます（今頃！）年末年始、忙しかったり風邪を引いたりでブログが書けず、気がついたら1月後半に入っていました。恐ろしいなー、この調子でいくとあっという間に年末になりそうだなー。息子は12月30日に予定通りうちに戻って来ました。今回の滞在期間はたったの1週間でしたが、割と中身の濃い、忙しい1週間でした。↓大晦日に地元の教室でクラスを受けました。今回は1回しか行けなくて残念でしたが、ディレクター夫妻とたっぷりお話もできました。↓恒例のホームパーティーの準備を手伝ってくれました。プチトマトとモッツァレラチーズを串に刺す作業中。↓元日に地元デパートの初売りへ。うちは男2人が買い物大好きで、この日は6時間もうろうろしました。なんと親子でお揃いのジャケットを購入しました　同じ服でも引き締まった10代とお腹の出た50代では印象がずいぶん違いますね……ほかには、日本人会の新年会に行ったり、ステーキ屋に行ったり、夜中までボードゲームをやったり、一緒にジムに行ったりして、なかなか楽しかったです。そして7日の早朝、息子はサンディエゴに向けて元気に出発しました。今回は休みの最後の4日間をガールフレンドの実家で過ごすことになっていたのです。私としては最後の日までうちにいて欲しかったのですが、息子ももう大人ですしね……次に会えるのはたぶん5月。待ち遠しいです。