ジャックオールロックのブログ -19ページ目

8、囚われし過去と、解き放つ未来…。

あの日あの時あの場所に居たから出会えた。これは、偶然的って言うより必然的って言葉の方がよく似合うよな。

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「ほら、ここの店だよ。」

サカキさんはコツコツと運転席側の窓を叩いて言った。
年期の入ったノレンが風で揺れている。


車内のデシタル時計は13:18と表示されてる。

もう、かれこれ30分以上移動している。

「お腹減ったでしょ?まだ昼時だから混んでると思うけどね。」

サカキさんは広い駐車場に素早く駐車をしながら僕らを気遣うように言った。


辺りを見渡すと、いくつか建物が見えるがそれらは牧場の納屋や牛舎ばかりだった。

町から町のパイプラインなのにいわゆる飲食店が極端に少ない。

海岸線から離れたせいか、潮風の匂いはしない。

代わりに牧草の甘い匂いが風に混じっている。


「味は保証するよ。大丈夫!さぁ、入って。」

僕らは空かしたお腹を撫でながらいい匂いに誘われノレンをくぐった。

店内はまだランチタイムの活気が残っていて沢山の客がくつろいでいる。

カウンター席の端に三人並んで腰を下ろした。

「さぁ、好きなものたのんでいいよ。ご馳走するから。」

「ホントですか?すみません、何からなにまで…」

ケインは恐縮しながらもメニューに目を通し、嬉しそうに応えた。

店内の壁にはいくつかの著名人のサインが置かれている。
「有名なお店なんですね。」

「そう、いわずと知れた行列の出来るお店だよ。ちょうど10年前、初めて食べた北海道のラーメンがこの店なんだ。」

「はは、サカキさんと同じ経路を辿ってますね、僕ら。」

「うん、そうだね。」

「そのときは何を食べたんですか?」

「…たしかネギミソチャーシューだったね。」

「じゃあ、それをお願いします!」


僕らは10年前のサカキさんを想像している。

出会って間もない人だったけど、その雰囲気と人柄にいつの間にか引き込まれていた。

「はは、了解!オススメだよ。」

短い時間だったけど、自然と打ち解けられた。

歳が離れていてもなんとなく波長の合う人がいること自体嬉しかった。


境遇は違っててはいてもなにかに行き詰まり、旅にでたサカキさん。
僕らは浪人してるわけでもない。

ただ今の現状に風穴を開けたかったし、時間ももて余してたし、僕の思い出のメモリー容量も充分過ぎる程あった。


まぁ良く言えば自分探しの旅みたいなやつ。

大袈裟かもしれないけど、自分に出来ること、この手で何を救えるかとか、自分の限界ってやつを知りたかった。

そして確かめる必要がある旅。
そんな年頃の僕ら。


なぁケイン…そもそも、たかが知れてると思わないか?人、一人の力って。


でも解るときがあるんだ。

手を伸ばしてグルッと一周すると僕には自分の手に出来るものが感じれた。

たいして広くない僕の世界。

でも僕の領域は、可能性という不思議な未知の力をグルッと回した円周率と掛け算すると答えは無限にもなると信じたくなる。


そうやって未来を明るく見据えてそれで、現在を睨みつけることって悪いことじゃないはずだよな。





つづく

ツイテねぇわ(つд;*)

ワシのベンツ君ついに壊れました… 夜勤に向かう途中、アクセルがスカスカになって全く進まねぇ(-_ゞ

とりあえず路肩に停車。

ヾ(・・;)仕事遅れちまうよ…アセアセして
とりあえず会社に事情を話し、そしてJAFにも連絡…
関係者の方々ほんと申し訳なかったです( ;∀;)
特にカネさんごめんなさいm(__)m

でもなんでや!!

もうあと一週間くらいしか乗らないのに… もうちょい頑張ってくれてもいいやんけ!
さらにはJAFの更新もしてなかったので締めて二万円弱の無駄な出費がかかってしまった…


はぁ~どうしょ…
下取に出す車が走らないなんて…
買い取ってくれないよね?
マイッチングマチコだよノ(´д`*)

なんかツイテねぇなぁ:-O

てかこれからどうしょ…

7、囚われし過去と、解き放つ未来…

そして、意外にも早く一台目が僕らを拾ってくれた。



30メートルほど先の少し広くなった路肩部分に白いバンがハザードを焚いて停車している。
運転席から一人の男性が降りてこちらに向かって手を振っている。


ケイン「…これ、ヒッチハイク成功てやつか?」
僕らは確信した。
顔を見合わせて、ニッと笑った。
僕はすぐにその男性の所へ走っていき、
「襟裳岬まで大丈夫ですか?」
と嬉しそうに尋ねた。


30代後半に見えるその男性はサカキさんと名乗った。スラリとした体型で背が高く、ネクタイをきっちり絞めている。白髪混じの髪は清潔にセットされていて印象はとてもよかった。
「適当に荷物トランクに入れていいよ、岬までは行かないけど静内までいくから。」
声のトーンは落ち着いていて歯切れのいい喋りかただった。
僕「…静内?」
ケインはそれを聞いて地図を拡げると、サカキさんは横にあった自動車販売機からコーヒーを取りだし僕らに渡した。
「ほら、どうぞ。ちなみに静内はここから1時間ほど走った所にある街でね、襟裳岬に行くなら静内も通るし、近くまで移動できたほうがいいでしょ。」
広げた地図を指差して丁寧に説明してくれた。

早速僕らはサカキさんの白いバンに乗りこんだ。


カーステレオからは僕らが子供の頃に聞いた懐かしいヒットソングが流れている。
そして車内には医療について関する書籍がいくつか置かれている。

「すみません、コーヒーまで頂いちゃって…」
「あーいいよ、気にしなくて。…君達は道内の人じゃ無いね?」
「えぇ、わかりますか?東京のほうから来ました。」
「うん、しゃべり方とかね。何と無くわかるよ。ヒッチハイクでここまで?」
「いやぁ、まさか…」一通りここまでの経緯と自己紹介をおえると、車内は緩やかな空気に包まれた。


サカキさんはハンドルを握った手でリズムをとっている。
「…僕も学生時代にヒッチハイクしたことがあってね。」
「そうなんですか?」
「うん、もう10年以上も前のことだよ。」
「10年…ですか。」
「元々、僕は秋田の生まれでね、大学に受からなくて2年浪人してその時北海道に来たんだ。…ヒッチハイクでね。」
「へー。今お仕事は北海道で?」
「そう、いまはもう永住する気でいるんだけどね。仕事は獣医をやってるんだ。」
「なるほど、難しそうな本が沢山あったんで。やっぱりそうだったんですね。」
「あぁ、後ろ散らかってるね、ごめんね。」
「いえいえ、大丈夫です。で、浪人中に北海道へ旅行ですか?」
「うん、…浪人時代にね適当に名のある大学に進学しようと思って、目的が定まらず、まぁよくあるパターンだね。それでカリカリ勉強してたけど息詰まって気分転換に北海道に行こうかなって。…その旅がキッカケで今の仕事をしようと決意したんだ。」

僕らは真剣にサカキさんの話に聞き入ってる。

「…はは、ちょっと話長すぎちゃったな。なんか君達を見てると懐かしくてね。」
ケインは「その話の続き聞かして下さいよ、そのキッカケの話。」と前かがみになって言った。
サカキさんはサイドミラーを確認して車線変更をした後、
「お腹減ってるでしょ?話の前に旨いラーメンでも食べようか。」
と嬉しそうにいった。

サカキさんはとても素朴な人柄で話方や身ぶりから優しさが伝わってきた。


なぁケイン、人との出会いって必然的だと思わないか?

あの日あの時あの場所に居たから出会えた。これは、偶然的って言うより必然的って言葉の方がよく似合うよな。

つづけていい?