ジャックオールロックのブログ -15ページ目

あけましたおめでとう( ̄ー☆

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12.囚われし過去と、解き放つ未来・・・。

274aa31e.JPG皆さまいかがお過ごしでしょうか?
連載小説「囚われし~」のブログ版は今回の掲げで終了といたします。

ご愛顧アリガト!(´▽`)ございました。
決して最終章ではありませんが、ブログとは別の形で皆様の元に発表できるようこれからも構成、編集を行って執筆を続けます。



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 僕らは、再びサカキさんの車に乗り襟裳岬へ続く道を走っている。

車窓から見える景色は、色合いを深めそして僕は、かたくなに信じた旅の行く末を睨んでいる。

燦然と輝く初秋の草原、北の大地に広がる青く輝く水平線。
照りつける太陽が、水面に乱反射してまぶしく輝いている。
荒れた水面とうねりが海岸に打ち寄せては大地を削り全てを沖へ運んでいく。

僕の思いはいつでも熱を帯びているわけではない。何かの拍子に瞬間冷凍され、そしてまた誰かの言葉で解凍されていく。
意志が強いとか弱いとかを対比するものではない。

想いはいつも裏腹で、儚いものだと自分に言い聞かせている。

波は寄せては引いていく。

その波は全てを未来という無限の彼方へ連れ去っていくのに、時々あのときの瞬間冷凍された想いが囚われた過去として海に浮かんでいる。

それでも漂流した流木は孤独に耐えて身を削り、いつかは僕を暖めてくれる火となった。


僕はいつだって、乱反射する光のようにゆれる想いを廻らせている。


影の長さをはかり、自分自身をセンチメンタルに陥れる。
自己催眠にかけて、妄想に心を浸し自慰的に気持ちに歯止めをかけてしまう。
その瞬間、紺碧の想い出も、自由の定義も、全て重石に縛り付けて水面下におとす。
もう二度と浮かんでこないように。


時として孤独は自分を成長させる事に役立つ。

僕は孤独が好きだ。


永遠と続かない孤独が…。



もし、神様が100年の孤独に耐えることができるなら、そのほかの全てを手に入れられる条件を突きつけてきても、
僕はその条件を選択しないだろう。



きっと生きることを…



放棄する。



あいかわらず榊さんはハンドルでリズムを取っている。
「サカキさんに自宅ってこの辺りなんですよね?」

「そうだよ。もう少し先になるけどね。静内ってところ」
彼はポケットから名刺を取り出して僕らに一枚ずつ渡してくれた。

「連絡先、書いてあるから旅の途中どうしても困ったら連絡してよ。もうすぐお別れだからね。」

僕はそんなやり取りが終わった後に再び窓の外をぼんやり眺めてた。




二十歳の僕らは、未知数である未来の可能性に期待してる。その反面、未来のビジョンが不明確が故に怯えてて、挫折の意味合いも知らないくせに軽々しく今を軽視していた。

喪失感を味わいたくないためには安牌を握り締めているのも悪くはない。
その間は気分も安らいでいるからね。


ただ、その安牌切らなきゃ上がれないんだよ。


そう、言ったね。





君と最後に交わした言葉だ。


なぁケイン、そこから僕はどうみえるんだ?


君がいなくなった世界は少しだけ色褪せて見えるんだ。


色褪せた風景がまた一つ僕を孤独にした。





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この物語は、列記としたフィクションです。
 事実を元に作成してますが、人物、名称はかなり異なります。
`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!

11、囚われし過去と、解き放つ未来・・・

そして今に至るってわけ・・・。


ガヤガヤとする店内の中で、サカキさんの低い声だけがしっかり耳に届いた。

そしてサカキさんが話した中で、旅では無く観光に言葉が変わったことを僕は聞き逃さなかった。

「・・・旅の目的地は、場所とか土地だけではないんですね。希望が出来たらそれが旅の終わり…てこともある…ってことですね。」

「そうだね。初めてだったんだ、明確な目標が自分の中で生まれたことが。」
サカキさんは瓶コーラを飲み干して、煙草に火をつけた。


吐き出された煙が回想の跡を包み込んでいるように見えた。



明確な目標・・・リアリティのある夢。


二十歳の僕には沢山の夢があって、いつも~がしたい~でありたいと思っていた。

ただそう思っては釈然としないしがらみの中でもがいているように見えて少し自分が情けなかったりも感じたんだ。

僕の周りには分厚い防音の壁があって、周りに一切届かない僕の声。
わめき散らしても誰も気づかないんだろうと諦めもあったし、ただ、そのしがらみの中を暴れてる一匹の猿のように独りよがりだったのかもしれない。


カウンターから店のご主人が顔を覗かせて微笑んでいる。
「先生は本当に立派になったよ。この辺りじゃ知らない人はいないくらいだからね。今じゃなく子も黙る名獣医って名わけだ。ははははっ。」

大きな声で笑うご主人をよそに僕とケインはすっかり神妙になってしまった。

僕はおもむろに席を立ち背伸びをした。

「サカキさん。ありがとうございます。なんか・・・僕らも前に進まなきゃいけない気がしてきました。」
そういうと、サカキさんはやさしい笑みを浮かべた。

 
「なぁ、前に進むのは、そのラーメンを食べ終えてからだぞ。」ケインが茶化すようにそういうとサカキさんとご主人が今度は声を上げて笑っていた。




なぁケイン。これだけ沢山の人がいて、僕らは出会った。
いつか言ったよな?

出会いは偶然なんかじゃない、きっと意味があるから出会うんだ。



だから、僕らの出会いというのは必然的だ。




つづく