ミャンマーで起きた大地震は、ミャンマーだけでなく1000キロ以上離れたタイの首都バンコクでも大きな爪痕を残したようです。
日本の震度で言えば「震度3程度」のさほど大きな揺れではなかったものの、バンコク独特の地形などが影響して、揺れが増幅してしまったようですね。
多くのメディアやSNSが伝えた、建設中のビルの崩壊
ミャンマーから1000キロ離れた場所で起きているので、例えば能登半島地震で鹿児島のビルが倒れる位の事らしいのですが、地震の規模が大きいというより、バンコクはチャオプラヤ川下流の軟らかい地盤の三角州にあるので、ゼリーを揺らしたような揺れが続くそうです。(長周期地震動)
元々、地震など滅多に起こる地域ではないため、免震・耐震など当然していないし、想定外な事や、建物も鉄筋や鉄骨をがっちり入れるよりは、コンクリートで固める方式のため横揺れには弱い構造だったのかもしれません。
崩壊した建物は、中国のゼネコン「中鉄十局」がイタリア・タイとの合弁で建てていた33階建ての政府庁舎らしく、全体の30%ほどが完成していたらしいですね。
崩壊後、さすが中国企業と思ったのは、この会社のSNSから建設にかかわる書き込みが全て削除されたとかで、色々な憶測を呼んでいますね。マズいことがあったのかな?
道路の一部も砂煙を上げているので、車の往来に影響がなければ良いのですが。
コンドミニアムの渡り廊下崩壊?
SNSの中には気になる映像もありました。
崩壊こそ免れたものの、3つの棟を繋ぐ渡り廊下が破損して往来が出来なくなってしまったコンドミニアム。
人気のコンドミニアムのようで、住みたいと思っていた方のポストも。
実はここ、パークオリジン・トンローというコンドミニアムらしいのですが、野村不動産が手掛けたコンドミらしく、渡り廊下部分は片方が建物にくっつき、もう片方は可動式になっている為、地震など不測の事態には建物から離れ、お互いが個別の建物となるよう設計されているそうです。
日本っぽい考え方ですよね。
そして、免震設計ではないけど耐震であることを現地法人が発表したようです。
タワマンって本当にいいの?
タワマン神話はまだまだ健在なんですね。
タワマンにあこがれる人が多くて・・・
僕も以前はあこがれていました。あちこちのタワマンの見学に行った見たり、マレーシアのタワマンを見に行きたい!と思ったこともあります。
香港に住んでいる友達に会いに行ったら、タワマンじゃないけど高層住居に住んでいて、エレベーターが不具合になったらどうするんだろう?と思ったこともあります。
5年ほど前、武蔵小杉のタワマンが台風の影響で浸水しエレベーターが使えなくなったり、トイレ等の排水が逆流したり、水道が使えなくなったり…というニュースが流れタワーマンションの最大の問題点が露呈してから、僕のタワマン熱は一気に萎んでしまいましたが、「人のうわさはなんとか」という通り、人間は忘れっぽいのか?まだまだタワマン神話が続いているような気がしました。
更に、地震がないというものの、日本と同じ建築基準では建てられていないはずの、コンドミの上階に住む選択が良くできるなぁ~とある意味感心してしまいました。
日本で言えば、震度3ほどの軽い揺れらしく、タイ人はパニックになって建物の外に飛び出した一方で、オフィスに残ったのは日本人。食堂で最後までのんびりと食事をしていたのは日本人…「日本人ってスゴイ」という話まで飛び出しているようです。
今後、日本の技術を使って建てられた建築物の再評価が高まって、タイで事業展開を行う日本の建設会社に脚光が集まると良いなぁと秘かに思っています。
他にも多くの日系企業がタイで活躍していますよね。
週明け注目しておきたいと思います。