今日は介護ホームにいる
叔母に会いに行ってきましたよ
会うのは
2年ぶりくらいだった
心理カウンセラーの
池田ちかです
数年前に倒れた叔母は
それ以来、介護ホームにいるのだけれど
久しぶりにあった叔母は
もう歩けなくなっていて
車椅子に乗っていた
この叔母の人生は
本当に人もうらやむような
富を手にするものだったけれど
反面、病気や人間関係での
いろんなトラブルに翻弄されて
ひとつも幸せそうではなかった
幸せを
「もの」を通して得ようとする人生で、
つねにギブ&テイクで成り立ってるような感じでね
私にとっては
もうひとりの母親みたいな人なので
いい意味でも悪い意味でも
彼女の価値観というものに
強く影響されてきた
母親二人分
自立するのに時間かかったなぁ(笑)
今だって、まだその影響がちょいちょいでる
叔母は倒れて
身体の自由を失ったと同時に
ある事情によって
物質的なものをすべて失った
それまでの
お金も家も
人間関係もすべてがなくなって
自分で頑張ることが
どうにもこうにもいかなくなって
人を頼るしかなくなった
最初は
人に頼らざるを得ない状況と
見栄をはろうにも
張れない状況に苛立って
鬼の形相になってたけどね(笑)
苛立って
怒ってばかりで
文句しかいわず
人を恨んで
自分を蔑んで
すさみまくっていた
ホント、まじで怖かった(笑)
あの頃は
「この人、強制終了来てるのに
はよ、あきらめて〜」って思って
なんとか「心のしくみ」を伝えようとしたものの
ボケた叔母とは
当たり前だけど会話さえ成り立たずで…
で、もういーやー
一生、怒って生きていくのも
叔母の人生だなぁと思ってあきらめたとき
叔母を介護していた母が倒れて
その母が通院中に
突然、ぢんさんの本を
勝手に買ってきて読み出した
その本が
また「好きなことだけして生きていく」でね〜(笑)
それがちょうど2年前の春先
いい出来事ではなかったけど
不思議に
「あ、流れが変わった」って思った
母もあれ以来
やれないことはやらないモードに変わった
そうしたら
叔母が鬼から人になった(笑)
顔つきが変わっていったんだよね
結局、私は
いい娘、いい姪をやりたかっただけ
家族ならこうあるべきという形への執着
実はその形って私がもっとも苦手とするものでね
それ故に
ずっとずっと家族の中で変人扱いされてきた
「わがまま」
「がんこ」
「自分勝手」
「みんなことも考えなさい」
「感謝しなさい」
まぁ、
よく言われましたわ
それが責められているようで
罪悪感だったんだよね(笑)
そこをあきらめて
介護というものに積極的に関わるのをやめた
「大変だ!」といちいち
騒がないで
「へー」「ふーん」って見てることだった
2年ぶりに
会った叔母は
身体の自由はきかなくなってしまったけれど
ずっと穏やかな顔になっていた
ニコニコしながら
車椅子のから手を降って
「またね」と別れた
ほんと、人の幸せって
わからないもの
何が起きたか?じゃない
そして
人を鬼にしてしまうのは
また人でもあるのだろうなと思う
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