自閉症の小4、担任がひもで縛り「たいほした」
(2013年1月23日22時22分 読売新聞)
愛知県東部にある市立小学校の教室で、特別支援学級の担任男性教諭(58)が、指導した通りに行動しなかった4年男児(10)の両手をビニールひもで縛り、保護者への連絡帳にも「たいほしました」などと状況を報告していたことが23日、分かった。
市教委は「不適切な指導だった」として小中学校の校長会を21日に開き、体罰防止などの注意を促した。
市教委などによると、男児は重度の知的障害を伴う自閉症で、言葉をよく理解できないという。今月10日の2限目終了後、教諭が「次の授業の準備を」と求めたが、男児が聞かなかったため両手首をひもで1分程縛った。教諭はこの時の男児の行動や、ひもで縛ったことを連絡帳に書き、それを読んだ母親が抗議していた。教諭は謝罪し、男児の心身への影響は特に出ていないという。
おやじが函館の小学校に通学していたとき、その小学校には当時、「特殊学級」と言われた現在で言う「特別支援学級」という「知的障害」や「肢体不自由」の児童が在籍するクラスがあった。
このニュースを見て、気になったのでちょっと調べてみた。
「特殊学級」の歴史は、1890年の長野・松本尋常小学校の「落第生学級」からはじまったそうだ。
この学級は、障害児だけでなく学業不振児を主な対象としたクラスであった。
2006年6月に学校教育法が改正され、 これまでの「特殊学級」に代わって、「特別支援学級」という名称になった。
明治末期には学業成績の低い児童を「劣等児」と呼び、知能の低い児童を「低能児」と呼んでいたそうだ。
そう言えば、おやじは昭和生まれだけど、「低能児」という言葉も特殊学級の児童に対して使われていたように記憶している。
現在だったら、とんでもない差別用語として問題になっていただろう。
おやじが子供の頃は、現代では差別用語として使用禁止となっている言葉(くろんぼ、あいのこ等)を平気で使っていた時代だった。
この小学校教諭の行為も、「虐待」やら「体罰」として受け取られるのだろうか。
ちょっとふざけたギャグのつもりだったのだろうが、大きな問題になってしまった。
58歳というベテランの教諭がちょっと思慮のない行動をとってしまいました。
反省して、定年まで無事に勤め上げてほしいものです。
それじゃ、明日もみなさんにとって良い日になりますように
Good Day