京太郎 TKO負け!vsハウモノ OPBFヘビー級戦 | BOXING MASTER first 2006-2023

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輪島功一選手の試合に感動、16歳でプロボクサーを志し、ボクシング一筋45年。ボクシングマスター金元孝男が、最新情報から想い出の名勝負、名選手の軌跡、業界の歴史を伝える。

元K-1王者からプロボクシング転向。日本人ボクサーとして史上初めて世界ランキング入り(WBC14位)した藤本京太郎(角海老宝石)選手が、OPBF東洋・太平洋ヘビー級王座決定戦(昨年、大晦日)に出場。


6戦目にして、世界ヘビー級王座挑戦へのステップなるか。大いに期待された。


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対戦相手は、豪州ヘビー級王者でOPBF1位のソロモン・ハウモノ(豪)。


これまで19勝817KO)1敗2分の37歳。


「人生で一番追い込んだ練習ができている」という藤本選手は、昨年プロボクシングデビューを果たした大阪の地で王座獲得なるか。


いよいよ、試合開始ゴング。


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静かな立ち上がり。


スピードでは圧倒的勝っている藤本選手だが、ハウモノの強打を警戒してか手が出ない。


第2ラウンドには、早くも豪州人が試合のペースを握った。


角海老宝石陣営・萩森マネジャー(左)、鈴木後援会長(中央)。

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スピードには欠けるが、いかにも重そうなパンチの持ち主ハウモノ。


慎重になった藤本選手は後手に回る。


第3ラウンドも、ジャッジ3者がハウモノにポイントを与えた。


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前戦では見事なスピードボクシングで世界15位チャウンシー・ウェリバー(米)を破った藤本選手だが、この試合では手が出ない。


そして試合は、第5ラウンドに決着を迎える。


ロープに詰まった藤本選手は、ハウモノの連打を浴びダウンを取られる(やや不運な場面ではあった)。


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立ち上がった藤本選手だったが、試合が再開されると強烈な右フックで再びキャンバスへ落下。


ハウモノ改心の一撃。

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原田主審は即座に試合をストップ。


強打のハウモノが新OPBF王者(2度目の獲得)となった。


下はこの試合の立会人を務めた、関西コミッション岡根英信氏。

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ショックをかくしきれない藤本選手。


「人生、こんなもん。今までで一番練習をしたら、一番強い相手だった。これから、やっていく自信はない。悔しさもない」


「一番足りないのは気持ち」と付け加えた藤本選手に、陣営も失望をかくせなかった。


悪夢の年越しとなってしまった藤本選手には、捲土重来を期してほしいと願う。


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