元K-1王者からプロボクシング転向。日本人ボクサーとして史上初めて世界ランキング入り(WBC14位)した藤本京太郎(角海老宝石)選手が、OPBF東洋・太平洋ヘビー級王座決定戦(昨年、大晦日)に出場。
6戦目にして、世界ヘビー級王座挑戦へのステップなるか。大いに期待された。
対戦相手は、豪州ヘビー級王者でOPBF1位のソロモン・ハウモノ(豪)。
これまで19勝817KO)1敗2分の37歳。
「人生で一番追い込んだ練習ができている」という藤本選手は、昨年プロボクシングデビューを果たした大阪の地で王座獲得なるか。
いよいよ、試合開始ゴング。
静かな立ち上がり。
スピードでは圧倒的勝っている藤本選手だが、ハウモノの強打を警戒してか手が出ない。
第2ラウンドには、早くも豪州人が試合のペースを握った。
角海老宝石陣営・萩森マネジャー(左)、鈴木後援会長(中央)。
スピードには欠けるが、いかにも重そうなパンチの持ち主ハウモノ。
慎重になった藤本選手は後手に回る。
第3ラウンドも、ジャッジ3者がハウモノにポイントを与えた。
前戦では見事なスピードボクシングで世界15位チャウンシー・ウェリバー(米)を破った藤本選手だが、この試合では手が出ない。
そして試合は、第5ラウンドに決着を迎える。
ロープに詰まった藤本選手は、ハウモノの連打を浴びダウンを取られる(やや不運な場面ではあった)。
立ち上がった藤本選手だったが、試合が再開されると強烈な右フックで再びキャンバスへ落下。
原田主審は即座に試合をストップ。
強打のハウモノが新OPBF王者(2度目の獲得)となった。
ショックをかくしきれない藤本選手。
「人生、こんなもん。今までで一番練習をしたら、一番強い相手だった。これから、やっていく自信はない。悔しさもない」
「一番足りないのは気持ち」と付け加えた藤本選手に、陣営も失望をかくせなかった。
悪夢の年越しとなってしまった藤本選手には、捲土重来を期してほしいと願う。
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