秋華賞激走穴馬的中丸秘記録 -3ページ目

メイショウベルーガGI馬にひと泡 ローズS

 重賞で味わった悔しさは重賞で晴らすしかない。メイショウベルーガはこの夏、函館で1000万を勝って格上挑戦の前走・クイーンSが7着。着順は物足りない。ただ、力負けではないと断言できる。ゲートのタイミングが合わず道中は最後方から。直線は大外を回ってのコンマ5秒差だった。開幕週の馬場、前が残る展開と総てが裏目に出た形。古小路助手は巻き返しへの意気込みを伝える。


 「前走は仕方ないね。ゲートの出がもうひとつだったし、展開も向かなかった。それに函館でも勝っているけど本質的には広いコースの方がいい。札幌から阪神に替わるのは歓迎だよ」


 オークス馬トールポピーは休み明け、桜花賞馬レジネッタも夏場に1戦したとはいえ大目標はまだ先。実績馬に付け入るスキは十分ある。今月4日に栗東へ帰厩し、調整は順調。全休明けとなった17日朝は坂路で2本乗り、きょう18日の追い切りに備えた。


 「栗東に帰ってからはずっと坂路で2本乗って鍛えている。元気いいよ。大きいところを獲れる馬だと思っているし、秋華賞に向けていい結果を出したいね」


 期待の大きさがストレートに伝わる、古小路助手の熱い口調だった。


出典:スポーツニッポン大阪

ローズS 叩いて万全!ムードインディゴ

 クイーンS(8着)をひと叩きしてから参戦のムードインディゴ。使われた強みを生かして秋華賞出走権を狙う。「札幌で使った後は早めに栗東へ戻ってきた。輸送の影響もなく順調にきたし、万全の態勢になっている。前走は小回りで忙しい競馬になってしまったので、広いコースはプラス」と杉村調教助手。忘れな草賞を勝った阪神なら変わり身も十分ありそうだ。


出典:サンケイスポーツ

ポピー本番前にレジネッタ倒す/ローズS

<ローズS>


 阪神では秋華賞トライアルのローズS(G2、芝1800メートル、21日、3着まで優先出走権)が行われる。注目は桜花賞とオークスの女王決戦。オークス馬トールポピー(牝3、栗東・角居)は、桜花賞馬レジネッタとの直接対決で3戦2勝だが、クラシックに限れば1勝1敗。本番の前に最強ライバルを打ちのめしたいところだ。ノーザンファームから函館経由で4日に帰厩。15日にはDウッドで併せ馬を行い、6ハロン84秒6-12秒3を計時して首差先着した。前川助手は「馬なりでゆったり走らせたつもりだったが、思ったより速い時計」と出来の良さを認めており、18日の最終追い切りから目が離せない。


出典:日刊スポーツ

レジネッタ「3歳馬同士なら」/ローズS

<ローズS>


 クイーンSで2着だったレジネッタは、3日の帰厩後も元気いっぱいだ。15日には坂路で4ハロン54秒9-12秒4(馬なり)を計時。藤原助手は「しまいだけやった程度だけど、いい時計」と評価した。前走は道中で行きたがったオークスと違い、スローペースから大外を強襲。勝ち馬ヤマニンメルベイユに2馬身差をつけられたが、女王の貫禄(かんろく)を十分に示した。


 同助手は「(秋華賞へ)直行せずにここを使うのは、それだけ調子が万全だということ。前走は小牧騎手が先々を考えて内容重視の乗り方をしてくれた。3歳馬同士なら」と自信満々だ。


出典:日刊スポーツ

ローズS ブラックエンブレム、飛躍の秋だ

 「ローズS・G2」(21日、阪神)


 オークスで見せ場たっぷりの4着に好走した関東馬ブラックエンブレムが、秋の飛躍を誓って6日に栗東トレセンへ入厩。復帰戦に向けての乗り込みは入念で、軽めの調整で臨んだ春の桜花賞遠征時とはひと味もふた味も違う出来だ。秋華賞(10月19日・京都)制覇の悲願を胸に、まずは前哨戦で成長した姿を見せつける。


 秋も、その姿は栗東にあった。関東馬ブラックエンブレムは今月6日に入厩。桜花賞(10着)に備えた春もこの地で調整を続けた。当時はG1挑戦を控えながら、栗東での攻め時計は1本もなかった。しかし、今回は違う。熱のこもった調整内容で前哨戦に挑む。


 「使い詰めだったし、体に硬さがあった。だから(桜花賞の時は)気持ちの方を大事にした調整でした。そこで楽をさせた分、オークス(4着)では頑張れたのかな」と、鈴木助手は春のシーズンを振り返った。


 順調に夏を過ごした。「数字は変わっていないけど、体高は伸びましたね」と成長を感じ取る。「春に経験したので、もう環境には慣れているみたい。初日から落ち着いていましたよ」と、出張先でもリラックスしているのは心強い。


 ここまでの攻め過程も順調だ。11日には栗東芝で6F77秒1-36秒6-12秒9と一杯に追われた。僚馬ヘルバースト(4歳500万下)に0秒2遅れたが、15日の栗東坂路では4F55秒7-40秒0-12秒6と同馬に先行先着。「体は仕上がっているし、息も整っています。手前を上手に変えなかったけど、時計的には満足。ハミの取り方が良くなってきました。自分から走る気持ちも出てきていますよ」と調子は上向きだ。


 鈴木助手は栗東滞在の効果をこう語る。「水がおいしいですね。美浦に比べて倍は飲んでいますよ。また先生(小島茂師)とも話したんですけど、逍遥馬道(引き運動や乗り運動する道)は歩くだけですごくいい運動になります」。栗東ならではの利点をフルに生かして、臨戦態勢を着々と整えている。「いい状態で秋を迎えられます」との言葉からは、自信さえもうかがえる。名手・岩田を新コンビに迎えた関東の刺客が、春の勢力図を塗り替える。


出典:デイリースポーツ

マイネレーツェル、馬体充実 ローズS(G2)

 21日、阪神競馬場で行われる秋華賞トライアル「第26回ローズS」(G2、芝千八百メートル)。桜花賞馬レジネッタ、オークス馬トールポピーに注目が集まっているが、忘れてならないのが、抜群の破壊力で桜花賞トライアルを制し、不利を受けたオークスでもその片りんを見せたマイネレーツェルだ。春とは違い、この秋はカイ食いが旺盛。16日も、栗東トレセンは全休日で馬場入りはできないが、馬房の中で元気いっぱい。レースが待ち切れない様子だ。


 体重の変動に、神経を擦り減らし調整していた春から一変。心身とも、すっかり大人になったマイネレーツェルが、最高の状態で秋初戦を迎える。


 カイ食いが細く、調教でちょっと負荷をかけただけで体が減り、桜花賞トライアルのフィリーズレビューでは馬体重396キロ。大外一気で勝つには勝ったが、本番の桜花賞では上積みは薄く6着。勝ち馬のレジネッタから0秒3差の惜敗だっただけに、「もう少し、体に余裕があったら」と五十嵐調教師は唇をかんだ。


 ひと夏を越し、最大の課題だったカイ食いが良くなり、馬体が充実。「放牧先で乗り込んでたので、帰きゅうした時は、寂しかったんですが、よく食べてくれるんで、3日連続で坂路で2本乗れるほど。春とは違いますね」と、持ち乗りの田中助手は目を細める。


 調教量を増やしても、体重は減ることなく、先週の計量で420キロ。休養前のオークスが400キロだから、「ちょっと余裕はありますが、背丈も伸びて、幅も出てきて、かなり成長してます」と田中助手。そのオークスでは、致命的な不利を受けながらも、0秒6差の接戦。距離をクリアできたことで、秋へ視界は広がった。


 「秋華賞が大目標ですが、いい形でトライアルへ臨めそうです」と田中助手。朝日チャレンジCのドリームジャーニーに続き、今週もまたステイゴールド産駒の小さな切れ者が、仁川で主役を演じる。


出典:中日スポーツ

ファビラスボーイ 母譲りの成長力…セントライト記念

 賞金900万円の素質馬が、菊花賞(10月26日、京都)の出走権獲得へ、全力で挑む。ファビラスボーイは、96年の秋華賞を勝ったファビラスラフインの子供。夏場の休養を経てたくましさを増した。母同様、秋にブレークすることができるか、注目のトライアルだ。ダイバーシティは、デビューが5月と遅かったが、3戦2勝の好成績をマーク。“東の秘密兵器”になる資格は十分ある。


 夏場を休養に充てた素質馬が、パワーアップして戻って来た。「早くから、秋を見据えて乗り込んで来た。馬体がたくましくなった」と堀井調教師は目を細める。6月2日と“遅生まれ”のファビラスボーイが、飛躍の時を迎えようとしている。


 春は、デビュー2連勝を飾りながら、クラシック路線には乗れなかった。「遅生まれで弱いところがあったので、無理しなかった」と堀井師。5月の白百合Sで9着に敗れた後、すぐ宮城・山元トレセンで夏休みに入り、成長を促された。


 美浦に帰ったのは、8月29日。1週前追い切りを実施した10日は、ニューポリトラックコースの5ハロンから、併せ馬で63秒5の好時計を刻んだ。馬体重は520キロ(前走時506キロ)ぐらいまで増え、春先では考えられないぐらい、強い調教を消化できるようになった。


 成長力は、母ファビラスラフイン譲りだ。母も、春は素質を持て余していたが、秋に大ブレーク。5か月の休養明けだった第1回秋華賞を、現在もレースレコードとして残る快時計で優勝した。続くジャパンCでも、世界の強豪と互角に渡り合って、シングスピールから鼻差の2着に健闘。夏以降のパフォーマンスは衝撃的だった。


 偉大な母のDNAが覚せいすれば、春とは違う姿を見せられるはずだ。「春の2冠は出られなかったので、何とかここで権利を取って、最後の1冠に出したい」と堀井調教師は気合十分。秋初戦で、母同様のサプライズを見せるかもしれない。


 母ファビラスラフイン 96年2月にデビュー。新馬→さわらび賞→G2・ニュージーラントT4歳S(当時)と3連勝を果たした。G1のNHKマイルCは堂々の1番人気に。しかし、激しい先行争いに巻き込まれ、14着に惨敗してしまった。夏場は休養に充て、秋はぶっつけのローテーションで秋華賞に出走。好位から抜け出して、見事にG1タイトルをゲットした。ファビラスボーイも、秋に大変身した母を見習いたいところだ。


出典:スポーツ報知

オディール春の悔しさバネに…成長 ローズS

秋は譲らん!2強に挑戦状


 桜の女王レジネッタか、樫の女王トールポピーか。秋華賞トライアル・ローズSで早くも注目の頂上決戦。このGI馬2頭の対決に割って入るのなら、やはり実力馬オディール(橋口)をおいていない。サマースプリントシリーズをカノヤザクラで制した橋口厩舎の勢いは、秋もまだ続くはずだ。


好調、橋口厩舎の勢い乗る


 現時点の3歳牝馬戦線は衆目一致でレジネッタとトールポピーの2強といっていいだろう。オディールは2番手グループの1頭。ただ、2強に迫る位置まできているのはオークスのレースぶりが物語っている。


 「直線で不利があって残念でしたが…」


 柴田助手が振り返るように、いざ伸びようとする時に痛恨の進路カットをこうむった。悔やみきれない0秒4差の5着だが、不利がなければどうだったか。


 「結果はともかく、長い距離でも折り合って走れるメドも立って、収穫は大きかったと思います」


 気を取り直して柴田助手が言う。いずれにせよGI馬と互角の能力を秘めているのは確かなのだ。


 夏を大山ヒルズで過ごし8月28日に帰厩。オディールはしっかりと成長して帰ってきた。


 「ちょっとずつでも落ち着いてきてるのはいいことでしょう。追い切りをやり出してピリッとしていますが、以前よりずっと扱いやすい。体もふっくらしていますね」


 ここ2週間ほどの栗東トレセンでの調教において、すでに心身ともに進境を見せている。15日は坂路をスムーズに駆け上がって4F57秒2、ラスト13秒9。


 「あまりテンションが上がらないように乗ってもらいました。今週のひと追いで態勢は整いますね。頑張ってほしいです」


 桜花賞は原因不明の12着敗退、オークスは不利で5着と、春は不完全燃焼だっただけに、秋にかける思いは強い。まずこのトライアル・ローズSで2強へ挑戦状を叩きつける。


出典:スポーツニッポン大阪

ローズS 女王対決制す!レジネッタ万全

 今週の阪神メーンは秋華賞トライアルの第26回ローズS。注目はこの夏、クイーンS(2着)をひと叩きした桜花賞馬のレジネッタ。小牧太騎手とコンビを組んでからは末脚勝負に徹し、レーススタイルを確立したことで成績も安定感を増している。オークス馬トールポピーとの“女王対決”を制して、本番の秋華賞へ弾みをつける。


 充実の夏を過ごした桜の女王が、5カ月ぶりに思い出の阪神に帰ってくる。いまや押しも押されもせぬ3歳牝馬の主役となったレジネッタが、秋華賞の前哨戦へ万全の態勢で臨む。


 「特に春先から変わった感じはないし、馬場に出るとイライラしたところなんかは相変わらず。夏場は札幌でうまく調整できたし、栗東に帰ってきてからも順調。この馬なりに馬体もフックラとしていますからね」


 全休日の16日朝、担当の藤原調教助手がニッコリと微笑みながら近況を伝えた。


 鮮やかに3歳牝馬の頂点を極めた桜花賞までは伏兵(12番人気)の域を出なかった。だが、続く距離不安と言われたオークスでは直線で不利がありながら3着を確保。古馬と初対戦となった前走のクイーンSも2着。どんな舞台になっても確実に力を発揮できる。それこそが確かな成長の証しだろう。


 「オークスは少し行きたがる面を見せながら、ああいうレースができたのが大きかった。前走も折り合い重視だったし、内容は良かったと思う」と藤原助手。小牧太騎手とコンビを組み始めてからの4戦は末脚勝負に徹してきた。レーススタイルを確立したことが安定した成績にも表れている。


 前走後は札幌競馬場で調整を続け、3日に栗東へ帰厩した。10日に坂路で4ハロン58秒3(ラスト1ハロン13秒1)を馬なりでマークし、15日には同じく坂路で4ハロン54秒9。ラスト1ハロンは12秒4の好タイムを叩き出し、上昇ムードをアピールしている。


 「終いだけやったけど、いい動きでした。体調に関しては何の不安もありません」と藤原助手もデキの良さに胸を張る。もともと、クイーンSも、そして今回も先にレースを決めた訳ではなく、「状態面を見ながら」(同助手)の出走。だからこそ、“本気度”は伝わってくる。桜の女王がトライアルを制して、ラスト1冠奪取へ王手をかける。


出典:サンケイスポーツ

ローズS トラストパープル、気配上向き

 三面川特別3着後はここに照準を合わせて調整したきたトラストパープル。16日は美浦坂路→ウッドでキャンター調整、1度使って確実に気配が上向いてきた。「前走後は短期放牧。休み明けを1度使って具合は良くなってきた。上積みは見込めるし、秋華賞の権利を獲りたいですね」と高梨調教助手は好走を願う。


出典:サンケイスポーツ