ローズS 女王対決制す!レジネッタ万全 | 秋華賞激走穴馬的中丸秘記録

ローズS 女王対決制す!レジネッタ万全

 今週の阪神メーンは秋華賞トライアルの第26回ローズS。注目はこの夏、クイーンS(2着)をひと叩きした桜花賞馬のレジネッタ。小牧太騎手とコンビを組んでからは末脚勝負に徹し、レーススタイルを確立したことで成績も安定感を増している。オークス馬トールポピーとの“女王対決”を制して、本番の秋華賞へ弾みをつける。


 充実の夏を過ごした桜の女王が、5カ月ぶりに思い出の阪神に帰ってくる。いまや押しも押されもせぬ3歳牝馬の主役となったレジネッタが、秋華賞の前哨戦へ万全の態勢で臨む。


 「特に春先から変わった感じはないし、馬場に出るとイライラしたところなんかは相変わらず。夏場は札幌でうまく調整できたし、栗東に帰ってきてからも順調。この馬なりに馬体もフックラとしていますからね」


 全休日の16日朝、担当の藤原調教助手がニッコリと微笑みながら近況を伝えた。


 鮮やかに3歳牝馬の頂点を極めた桜花賞までは伏兵(12番人気)の域を出なかった。だが、続く距離不安と言われたオークスでは直線で不利がありながら3着を確保。古馬と初対戦となった前走のクイーンSも2着。どんな舞台になっても確実に力を発揮できる。それこそが確かな成長の証しだろう。


 「オークスは少し行きたがる面を見せながら、ああいうレースができたのが大きかった。前走も折り合い重視だったし、内容は良かったと思う」と藤原助手。小牧太騎手とコンビを組み始めてからの4戦は末脚勝負に徹してきた。レーススタイルを確立したことが安定した成績にも表れている。


 前走後は札幌競馬場で調整を続け、3日に栗東へ帰厩した。10日に坂路で4ハロン58秒3(ラスト1ハロン13秒1)を馬なりでマークし、15日には同じく坂路で4ハロン54秒9。ラスト1ハロンは12秒4の好タイムを叩き出し、上昇ムードをアピールしている。


 「終いだけやったけど、いい動きでした。体調に関しては何の不安もありません」と藤原助手もデキの良さに胸を張る。もともと、クイーンSも、そして今回も先にレースを決めた訳ではなく、「状態面を見ながら」(同助手)の出走。だからこそ、“本気度”は伝わってくる。桜の女王がトライアルを制して、ラスト1冠奪取へ王手をかける。


出典:サンケイスポーツ