ファビラスボーイ 母譲りの成長力…セントライト記念
賞金900万円の素質馬が、菊花賞(10月26日、京都)の出走権獲得へ、全力で挑む。ファビラスボーイは、96年の秋華賞を勝ったファビラスラフインの子供。夏場の休養を経てたくましさを増した。母同様、秋にブレークすることができるか、注目のトライアルだ。ダイバーシティは、デビューが5月と遅かったが、3戦2勝の好成績をマーク。“東の秘密兵器”になる資格は十分ある。
夏場を休養に充てた素質馬が、パワーアップして戻って来た。「早くから、秋を見据えて乗り込んで来た。馬体がたくましくなった」と堀井調教師は目を細める。6月2日と“遅生まれ”のファビラスボーイが、飛躍の時を迎えようとしている。
春は、デビュー2連勝を飾りながら、クラシック路線には乗れなかった。「遅生まれで弱いところがあったので、無理しなかった」と堀井師。5月の白百合Sで9着に敗れた後、すぐ宮城・山元トレセンで夏休みに入り、成長を促された。
美浦に帰ったのは、8月29日。1週前追い切りを実施した10日は、ニューポリトラックコースの5ハロンから、併せ馬で63秒5の好時計を刻んだ。馬体重は520キロ(前走時506キロ)ぐらいまで増え、春先では考えられないぐらい、強い調教を消化できるようになった。
成長力は、母ファビラスラフイン譲りだ。母も、春は素質を持て余していたが、秋に大ブレーク。5か月の休養明けだった第1回秋華賞を、現在もレースレコードとして残る快時計で優勝した。続くジャパンCでも、世界の強豪と互角に渡り合って、シングスピールから鼻差の2着に健闘。夏以降のパフォーマンスは衝撃的だった。
偉大な母のDNAが覚せいすれば、春とは違う姿を見せられるはずだ。「春の2冠は出られなかったので、何とかここで権利を取って、最後の1冠に出したい」と堀井調教師は気合十分。秋初戦で、母同様のサプライズを見せるかもしれない。
母ファビラスラフイン 96年2月にデビュー。新馬→さわらび賞→G2・ニュージーラントT4歳S(当時)と3連勝を果たした。G1のNHKマイルCは堂々の1番人気に。しかし、激しい先行争いに巻き込まれ、14着に惨敗してしまった。夏場は休養に充て、秋はぶっつけのローテーションで秋華賞に出走。好位から抜け出して、見事にG1タイトルをゲットした。ファビラスボーイも、秋に大変身した母を見習いたいところだ。
出典:スポーツ報知