オディール春の悔しさバネに…成長 ローズS
秋は譲らん!2強に挑戦状
桜の女王レジネッタか、樫の女王トールポピーか。秋華賞トライアル・ローズSで早くも注目の頂上決戦。このGI馬2頭の対決に割って入るのなら、やはり実力馬オディール(橋口)をおいていない。サマースプリントシリーズをカノヤザクラで制した橋口厩舎の勢いは、秋もまだ続くはずだ。
好調、橋口厩舎の勢い乗る
現時点の3歳牝馬戦線は衆目一致でレジネッタとトールポピーの2強といっていいだろう。オディールは2番手グループの1頭。ただ、2強に迫る位置まできているのはオークスのレースぶりが物語っている。
「直線で不利があって残念でしたが…」
柴田助手が振り返るように、いざ伸びようとする時に痛恨の進路カットをこうむった。悔やみきれない0秒4差の5着だが、不利がなければどうだったか。
「結果はともかく、長い距離でも折り合って走れるメドも立って、収穫は大きかったと思います」
気を取り直して柴田助手が言う。いずれにせよGI馬と互角の能力を秘めているのは確かなのだ。
夏を大山ヒルズで過ごし8月28日に帰厩。オディールはしっかりと成長して帰ってきた。
「ちょっとずつでも落ち着いてきてるのはいいことでしょう。追い切りをやり出してピリッとしていますが、以前よりずっと扱いやすい。体もふっくらしていますね」
ここ2週間ほどの栗東トレセンでの調教において、すでに心身ともに進境を見せている。15日は坂路をスムーズに駆け上がって4F57秒2、ラスト13秒9。
「あまりテンションが上がらないように乗ってもらいました。今週のひと追いで態勢は整いますね。頑張ってほしいです」
桜花賞は原因不明の12着敗退、オークスは不利で5着と、春は不完全燃焼だっただけに、秋にかける思いは強い。まずこのトライアル・ローズSで2強へ挑戦状を叩きつける。
出典:スポーツニッポン大阪