
出てる人が制服姿の映画は
さけて
さけてきたのですが。
あの頃の倍の年齢になっても、
蘇るもんです。
いろいろ。いろいろ。
制服着て見た景色
制服着てかいだニオイ
制服着て笑い合った声
自転車の速度で流れてく時間
冬の肌を切る風のつめたさ
汗だくのブラウス
テニスコート
夢を語った鉄棒
黙って眺めた海
ひとつのポッケであっためた手
寝ないで待ってた母
おなかすいてないか?って一言だけ言った父
結構、月日が経ったし
わかったふうな事を言わないと恥ずかしい年齢になっても、
ほんとは、
全く変わってない。
なんも変わらない。
若さも、夢も、時間も、永遠に手の中にあるような
でも、あの襲いかかる不安が無限に在るような気がしてたわたし。
そばにいる人は永遠だと信じてたわたし。
秋は時々
あの自転車の風のニオイがします。
目の前で笑う顔が、ときどき、自分のつくり出した幻想に思えるときがある。
ため息が出ちゃいそうな、夕暮れの空の色も
襲いかかってきそうな、弾ける海のキラキラも
それはただの、自分の心の色で。
目でみえるものだけが現実というなら、その奥を、その先を、知る必要がない。
空想の世界で逢えたなら、空は、空より高い。
私は心に羽根をもつ。
やっとあなたを感じられる。
何色にも染まらない私の瞳は、
私のつくりだしたあなたでいっぱいになる。
辿り着かない現実に背を向けた私は、
自由。
ため息が出ちゃいそうな、夕暮れの空の色も
襲いかかってきそうな、弾ける海のキラキラも
それはただの、自分の心の色で。
目でみえるものだけが現実というなら、その奥を、その先を、知る必要がない。
空想の世界で逢えたなら、空は、空より高い。
私は心に羽根をもつ。
やっとあなたを感じられる。
何色にも染まらない私の瞳は、
私のつくりだしたあなたでいっぱいになる。
辿り着かない現実に背を向けた私は、
自由。
本当に、急な出来事でした。
『おかあさん、ぜったいにおばあちゃんになんないでえ!』
娘が、涙をためて足に抱きついてきました。
『しえ、おかあさんがおばあちゃんになるなら、小学生になんない!大人になんない!おかあさんになんない!』
『しえのおかあさんがいなくなるなんてえ!しえが小学生になったら、おかあさんはおばあちゃんにちかづくってことでしょ?』
とても、興奮して泣きじゃくる四歳児の言い回しには思えませんでした。
娘の泣き顔を見ていたら、なんかもう、、
『おかあさんずっとしえのそばにいるよう・・・いなくならないよう』
当たり前の事しか言えませんでした。
でも、言葉とかもう、どうでもよかった。
目の前で泣きじゃくるしえがいとしすぎて、
力いっぱい抱きしめました。
ふたりで抱き合ってえんえん泣いて泣いて、気が済むまで泣きました。
産まれてたった数年で経験した、大好きな弟の死を、
ちいさなあたまでかんがえ、
ちいさなしんぞうでかんじて、
ちいさなからだいっぱいで、うけとめようとしているんだね。
命の儚さ
愛するひととの別れ、
傍にいて当たり前な存在が、明日には無くなってしまう様な
目に見えない不安と恐怖。
大人にだって理解できない人間の生き死に。
娘はそれを、きれいな涙に変えました。
娘の涙を胸に、手に手をとり歩いていきます。
一歩ずつ。
生きるよろこびを、
歳をとり老いるよろこびを、
どんな時も娘と共に。
しえ。
おかあさんになんないなんて、いわないで。
おかあさんて、こんなにせつなくて、くるしくて、しあわせなんだよ。
おかあさんがいくらあなたにしあわせだよっていっても、
きっとよくわからないね。
でも、あなたがおかあさんになったとき、
おかあさんがいってたしあわせのいみがきっとわかるから。
このしあわせをいだくあなたに、おかあさんはあいたいから。
その時は、幼い涙を思い出して、今を笑い話にしようよ。
おばあちゃんになったお母さんと。
そこには
衝撃と
伝う温度だけが存在すればいい
からまるネックレスを解いたら
拾った心臓のリズムで
血管に色のない水が流れ出す
みえないひかりのせんが
こうさする
衝撃と
伝う温度だけが存在すればいい
からまるネックレスを解いたら
拾った心臓のリズムで
血管に色のない水が流れ出す
みえないひかりのせんが
こうさする












