
出てる人が制服姿の映画は
さけて
さけてきたのですが。
あの頃の倍の年齢になっても、
蘇るもんです。
いろいろ。いろいろ。
制服着て見た景色
制服着てかいだニオイ
制服着て笑い合った声
自転車の速度で流れてく時間
冬の肌を切る風のつめたさ
汗だくのブラウス
テニスコート
夢を語った鉄棒
黙って眺めた海
ひとつのポッケであっためた手
寝ないで待ってた母
おなかすいてないか?って一言だけ言った父
結構、月日が経ったし
わかったふうな事を言わないと恥ずかしい年齢になっても、
ほんとは、
全く変わってない。
なんも変わらない。
若さも、夢も、時間も、永遠に手の中にあるような
でも、あの襲いかかる不安が無限に在るような気がしてたわたし。
そばにいる人は永遠だと信じてたわたし。
秋は時々
あの自転車の風のニオイがします。