RYUJIのサブカル批評 -542ページ目

やまとなでしこ

今更なのだが、土日を使って一気にテレビドラマ「やまとなでしこ」全11話をDVDにて鑑賞。

僕はこのドラマを見逃していて、周りの評判がとても良いので、いつかまとめて観ようと思っていた。


8~9年前のドラマなのだが、古さを感じさせない、とても良く出来たドラマだった。


タイトルの付け方が絶妙。

僕は松嶋菜々子があまり好きではないのだが、神野桜子の役は彼女が演じたからこそ成立したんだと思う。


現実には、大抵の男性は神野桜子よりも塩田若葉(矢田亜希子が演じた役)を選ぶと思うし、女性は中原欧介(堤真一が演じた役)よりも東十条司(東幹久が演じた役)を選ぶと思う。

なのに、このドラマがある程度の説得力を持っているのは、松嶋菜々子と堤真一、主演二人の演技力と、圧倒的な存在感に尽きると思う。松嶋菜々子は可愛かったし、堤真一の朴訥とした風情には好感が持てた。


残念なのは、サブストーリーがいまいち盛り上がりに欠けている。

筧利夫は、もっと使い様があったと思うし、押尾学に至ってはドラマに何の必要性も感じなかった。

でも、そんな押尾が実生活では、矢田亜希子をゲットしているのだから、人生は分からないモンだ。


採点/80点


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インクレディブル・ハルク

DVDにて「インクレディブル・ハルク」を鑑賞。


この作品もまあまあ。

アメコミの映像化は難しい。面白い事は、面白いんですが、ただそれだけ。

撮る監督特有のしっかりとした世界観がなければ、どれも同じに見えてしまう。

そういう意味では、「バットマン」シリーズ(クリストファー・ノーラン監督作)はその圧倒的な暗さで、独特の世界を表現する事に成功していると言えるだろう。


ティム・ロスは良かったです。別に背が高い訳でもなく、マッチョでもないのに、喧嘩強そうに見えました。


映画の最後で、あるアメコミ作品とのコラボがありますが、それは見てのお楽しみ。


採点/70点


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レミオベスト/レミオロメン

レミオロメンのベストアルバム「レミオベスト」を聴いた。


CMで流れている「Sakura」という曲を聴きたくて、このアルバムを借りた。

僕は元々、レミオロメンにあまり興味はなかったのだが、このアルバムを聴いて、彼らへの評価は変わった。とても良いバンドだと思う。


僕はミスチルが好きだし、桑田佳祐のファーストソロアルバムも好き、MY LITTLE LOVERもよく聴いていた。それってつまり、それらすべてのプロデューサーである小林武史が好きって事なのかな?


採点/80点

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蛇にピアス

DVDにて映画「蛇にピアス」を鑑賞。


吉高由里子の存在感は凄い。今後の活躍が楽しみです。


蜷川幸雄の映画はいつも見ているが、この作品も蜷川の代表作とはならなかった。

演出家として、いくら才能があったとしても、映画監督として成功するとは限らない。この映画は、その良い例だ。


若い女優のオールヌード、刺青、スプリットタン、過激なセックス描写、やくざ、殺人・・・・・・そのすべてが非現実的で説得力に欠ける。それは描いている世界が特別だからという意味ではない。この映画はセットから小道具、登場人物の行動に至るまで、そのすべてが大人が作り出した架空の若者像という臭いで溢れかえっている。


原作は未読なので、何とも言えないが、この話は映画化に不向きでしょ。


蜷川監督は、撮る題材をいつも間違えているように思う。

10代、20代のアンダーグラウンドに棲息する現代の若者の姿を、70過ぎの男がリアリティーを持って描けるとはとても思えない。

背伸びしたら駄目。蜷川は映画監督としての自分の評価を気にし過ぎているように思う。


とても過激で危険な世界を描いているのに、僕はこの映画になんのヤバさも感じなかった。

ヒリヒリしたような感覚、胸が締め付けられるような緊張感を観客に感じさせなければいけない映画なのに、この作品には「リアル」が欠けていて、映画を見ている間中、「こんなのも撮れるよ、どうだ刺激的だろ!」と思いつつ、ニヤニヤと笑いながらレンズを覗き込む蜷川監督の顔ばかりが思い浮かんでしまった。


女優を裸にして、過激なセックスシーンを入れれば「アート」の出来上がり。そんな時代も確かにありましたけどね。


蜷川監督には、得意分野の題材で、年相応(分相応)の映画を撮ってほしいです。

偉いプロデューサーか誰か、蜷川監督にはっきり物を言える硬派な人、出て来ないかなぁ。出て来ないだろうなぁ。


採点/25点


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高橋克典流肉体改造~タダノ体のつくり方/高橋克典

高橋克典の「高橋克典流肉体改造~タダノ体のつくり方」を読んでダイエットを始めたのは、昨年の12月末頃。

ダイエットを始めた時の体重は62kg。体脂肪率は24%でした。因みに今日現在の体重は、54.3kg。体脂肪率は15%になりました。まずまず。


本の中に、食事の制限をすると、頭が正常に機能しなくなり、食べ物の事ばかり考えてしまうという記述があった。僕はそれを読んだ時、何を大袈裟なと思った。たった数週間、好きな物が食べられなくなる位、どうって事ないと考えていたのだ。しかし、食事制限をし始めてから、ほんの2~3日で、僕のその甘い考えは簡単に打ち砕かれてしまった。とんかつ、ケーキ、ラーメン、チョコレート、お好み焼き、ドーナツ・・・・・・。うわっ、飯の事以外、何も考えられない。ほんまや。


僕は禁煙も経験していますが、禁煙よりも大変ですよ、ダイエット。ずっと続きますから。しかも、食事制限だけではなく、体も鍛えなくてはなりません。

僕は毎日、角度のついた腹筋マシーンで腹筋を150回、鉄アレイで上半身を鍛えながらエアロバイクを30分漕いでます。

仕事が終わった後、また肉体労働の仕事って感じ。辛いです。


結論から言うと、この本にはダイエットのヒントが書かれています。

楽して痩せようと思っている人はこの本を買わないほうが良いです。


ロバート・デ・ニーロの言葉「食べれば太る、食べなきゃ痩せる」。ごもっとも。


高橋克典ほどストイックにする必要はないと思いますが(無理だと思います)、この本から自分なりの体づくりを模索していく事は出来ると思います。

大切なのは、色んな人のダイエットの成功例を取り入れて、無理のない自己流ダイエット法を生み出していく事だと思います。


採点/60点

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アフタースクール

少し前になりますが、DVDで映画「アフタースクール」を見た。


何故、前に見た映画を引っ張り出してきたかと言うと、ブログのネタが尽きてきたというのが一つの理由、もう一つの理由は、この映画がとても面白かったからだ。

とにかく見てほしい。皆に薦めたくなる一本。


僕はブログを書く時に、これから映画を見る人の為に、ストーリーには極力触れないように細心の注意を払っているつもりだが、この作品に関しては、本当に「なんも言えねぇー」です。

絶対、見て損はないと思います。未見の方は是非、見てください。


この作品でも、堺雅人が良い味出してるんだよなぁー。


採点/90点


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バクマン。 2巻/大場つぐみ・小畑健

マンガ「バクマン。」の最新刊を読了。


現代版「まんが道」。

作画とストーリーをそれぞれに分担して漫画を創作していくという主人公二人の漫画作法は、まんま、大場つぐみ、小畑健の創作法と重なる。

少年漫画誌に不似合いなダーク且つ、深いテーマで勝負する姿も「デスノート」で成功を収めた大場、小畑そのものだ。


最近、多いですね。マンガの描き方を指南する漫画。まあ、マンガ好きな若者には面白いかもしれません。ただ、今更マンガ家を目指すつもりのないオジさんにはちょっとねぇー。


「デスノート」のような潔い結末を期待します。ダラダラと連載し続けなければ、まあ及第点に達する事は出来るでしょう。他の人の意見を聞いてみたい作品ですね。何とも評価し辛い漫画です。


余談ですが、大場つぐみが誰であっても別に良いと思いません?

「大場つぐみ」が「ガモウひろし」であったとしても、それが何なんでしょうね?

「大場つぐみ」が実は「板尾創路」だったと言うのなら面白いと思いますけど、その正体が漫画や小説に携わっている人だとしたら、そんなに意外じゃないし、僕ははっきり言って「ガモウひろし」の作品を読んだ事がないです。だから、どうでも良いと思ってます。

「ガモウひろし、スゲー!」じゃなくて、「大場つぐみ、スゲー!」で良いじゃん。


採点/60点


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大日本人

今回は、一年以上前に見た映画「大日本人」について。


松本人志監督が自覚しているかどうかは別として、この映画は、日本映画史に残る傑作だと個人的には思います。


この映画に存在する3つのリアル。"ドキュメンタリー風(リアルの追求)"、"SFX(超現実的なリアルな映像)"、"実写(リアルそのもの)"。


観ているこちらが、肩透かしを喰らうラストには、「映画ってつまりは何だ?」という問いを突きつけられました。

人は映画に何を求めるのか?物語に何を求めるのか?笑いに何を求めるのか?映像に何を求めるのか?

これらの意図を持って制作された作品であれば、松本人志はやはり天才だと思います。


ただの「笑い」だけで、この映画は評価出来ないと思うのですが・・・・・・。

僕は映画監督としての松本人志の今後に期待したいです。


ただ、「大日本人」は映画を純粋に観ている人には不向きな面がありますので、万人にはお薦めしません。


採点/85点


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1408号室

DVDにて映画「1408号室」を鑑賞。


今まで見たスティーブン・キング原作のホラー映画の中で、一番怖かったのはキューブリックが監督した「シャイニング」。

「キャリー」、「ミザリー」なんかもまあまあ怖かった。

ホラー映画でなければ、「スタンド・バイ・ミー」、「ショーシャンクの空に」、「黙秘」などは面白かった。


これだけ多くの原作が映画化されている作家は、キング位のものだろう。

なのに、キング原作の映画はあまり怖くない作品が多い。

それは、日本人とアメリカ人の国民性の違いにあると思う。

アメリカは、正体の分からない現象(ポルターガイスト現象など)に対して恐怖を感じる。何者かが出て来たとしても、それは「悪魔」という存在であって、かなり抽象的なものだ。

それに対して、日本は、恨みを持って死んでいった人間が化けて出るというパターンに恐怖を感じる。「悪魔」ではなく、「霊」に恐怖するのだ。

多分、それが原因で、僕はアメリカ人の作ったホラー映画はあまり怖くないのだと思うのですが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?


採点/50点


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ソウ 5

DVDにて映画「ソウ 5」を鑑賞した。


このシリーズもついにpart.5まで来た。

今回も、痛い痛いエピソードが盛り沢山。

登場人物をいかに凄惨に痛めつけるかに、制作者の気持ちがすべて向いてしまっていて、回を重ねる毎にストーリーそのものはシンプルで陳腐なものになってしまっている。


拷問はとても古くから行われていて、人は人をいかに悲惨に痛めつけるかを考えるのは得意だ。

だから、この映画に出てくる手の込んだ装置を見ても、僕は大したアイデアだと思わない。

精神的であれ、肉体的であれ、人を効果的に痛めつける方法を、人は結構簡単に思い付くものだ。それは僕だけかな?


シリーズはまだまだ続きそうな勢いだ。

「またいつものパターンなんだろうな」と何となく分かってはいながらも、新しい「ソウ」シリーズがレンタルされる度に、僕はまた今回のようにDVDを借りてしまうんだろうな。


採点/50点


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