こんにちは、田中直子です。
「この仕事を一生は続けられない」
と気づいてしまった会社員
「浅山陽子さん(仮名)」が、
私の講座に入り、ビジネスの一歩を
踏み出すまでのストーリーをご紹介しています。
(お勤めの方なので、個人が特定
できないよう、編集を加えています)
前回は、
・陽子さんが「仕事の見える化」「効率化」
のプロフェッショナルだと判明したこと、
・日々の研究開発は、彼女の
「仕事の見える化思考術」から生み出されていること、
・その思考術を応用すれば、
オリジナルの商品ができると考えたこと、
などをお話ししました。
前回までの内容はこちら↓
第1話
第2話
第3話
第4話
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前回の第4話を読んでくれた、
ビジネスの大ベテランである友人から、
こんな返信をいただきました。
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この浅山陽子さん(仮名)の事例もすごいですね。
単なる強み発見というより、
直子さんの場合、
「解体(脱構築)」→「再構築」
のプロセスに卓越性があるんだと思いますよ。
「強み発見」を謳うコンサルタントは
ゴロゴロしてますけど、
単にそのコンサルタントが思い付きで
(それもバイアスだらけの)
「あなたの強みはココだと思う」
って決めつけられたり押し付けられたりで
本人、ぶっちゃけ全然納得してないんだけど、
「でも師匠がそう言うんだし、
『素直さが大事』ということで
『ハイ』と素直に受け入れはしたけれど、
結局モノにならずに終わった、
あれはいったいなんだったんだろう?」
っていう話、けっこう聞くんですよね。
つまり、「強み」らしきもの、
才能らしきものを見つけても、
再構築ができないまま放り出しちゃう
コンサルタントが多いっていうことです。
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ご感想、ありがとうございます^^
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さて、今回は第5話です。
「仕事の見える化思考術」を応用した
商品を作ろうとした陽子さん。
とはいえ、ご自身ではこの思考術を
使うのが当たり前すぎたので、
それを客観視して商品化するのは、
いきなりは難しいです。
なので、一緒にディスカッション
しながら商品案を作っていきました。
田中:
会社で、後輩たちに合理的な仕事の進め方を
アドバイスしていらっしゃいますよね。
もし、後輩と同じように悩んでいるお客様が
いるとしたら、どんなアドバイスができそうですか?
陽子さん:
まずは、現状の問題や将来の目標を口頭で
聞いたら、それを整理して図式化できますね。
あとは、目標達成までに必要なタスクを
洗い出して、いつまでに何を
やったらいいかを整理できます。
田中:
とてもいいですね。
他には何かありますか?
陽子さん:
そうですね、目標達成までの進捗状況を
数値化して、グラフで表したりもできるかも…
こんな風に会話をしながら、少しずつ、
オリジナル商品のイメージができてきました。
次に陽子さんは何をやったらいいでしょうか?
ブログを始める?
メルマガや公式LINEを始める?
ホームページを作る?
いえ、そのどれでもありません。
私は陽子さんにこのようにお伝えしました。
田中:
では、早速、この商品を売ってみましょう^^
陽子さん:
え?売るんですか?
まだちゃんと商品ができていないのに?
田中:
はい、「商品がちゃんとできてから売ろう」
とすると、いつまでも売ることができません。
それに、自分では「完璧な商品ができた」
と思っても、それがお客様に
受け入れられるとは限らないですよね?
むしろ、自分目線な商品になって、
ムダになってしまうこともあるんです。
なので、まずは6割くらい商品ができた
段階で「有料モニター」を募るのがおすすめです。
陽子さん:
なるほど、確かに…
でも、商品が6割しかできていない状態で、
どうやったら売れるんですか?
お客様は、商品の中身がしっかり
できてからサービスを
受けたいんじゃないでしょうか?
田中:
今回は「有料モニター」という形で
募集するんです。
そして、モニターさんにサービスを
受けてもらい、意見を聞きながら、
モニターさんと一緒に徐々に
商品を作っていくのがいいですね。
モニターさんには、最初から
「サービスに対してフィードバックをください」
と伝えておけば大丈夫ですよ。
陽子さん:
そうか、そういう順番でやっていけばいいんですね。
でも、私、セールスをしたことがないので、
有料モニターを集めるのはすごくハードルが高いです。
自分のサービスに「お金をください」
なんて言えないです(涙)
ある程度の商品案ができ、
「まずは有料モニターを集めましょう」
というところまでは話が進んだのですが、
陽子さんには「セールス」
に対する強い苦手意識がありました。
これまでの人生で一度もやったことが
ありませんから、当然のことです。
でも、自分でビジネスをするなら、
セールスを避けて通ることはできませんね。
このままセールスをしないと、
陽子さんの商品は「お蔵入り」になってしまいます。
どうしたらよいのでしょうか?
次回に続きます。