中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ -7ページ目

中小企業の社外人事部 吉崎靖宏のブログ

1.企業の成長と従業員の成長を両立する懸け橋になります。
2.採用と定着・育成の仕組み作りを支援します。
3.リスクをコントロールし、モチベーションを上げる人事処遇制度作りに貢献します。

人事部29年の社労士 吉崎です。

 

あと1か月足らずで最低賃金が引き上げられます。最低賃金は、最低賃金法により国が賃金の最低額を決め、その最低額以上の賃金を支払わなければならないという制度です。たとえ労使双方が納得して、最低額未満で契約を交わしたとしても、差額を支払う必要があります。

 

労働基準監督署の調査により違反が認められた場合は、通常ですと是正勧告が出されて、それに従わない場合は刑事罰とともに50万円以下の罰金が科される可能性があります。

 

刑事罰云々よりも、人材採用や定着に支障が出ることが問題です。しかし、大幅な最低賃金引き上げに対応が難しい中小企業も多いのが現状です。

 

そこで厚労省は経産省と連携し、様々な対応策を用意しています。

 

①専門家派遣・相談等支援事業 : ワンストップ&無料の相談・支援体制を整備

生産性向上などの経営改善に取組む中小企業の労働条件管理などの相談について、中小企業庁が実施する支援事業と連携して、ワンストップで対応できる窓口を設置しています。

 

②業務改善助成金 : 中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取り組みを支援

生産性向上のための設備投資などを行い、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を一定額以上引き上げた中小企業・小規模事業者に対して、その設備投資等にかかった経費の一部を助成します。

 

③業種別中小企業団体助成金 : 業種別団体の賃金底上げのための取り組みを支援

全国規模の業界団体による傘下企業の賃金引き上げを目的とした、販路拡大のための市場調査や新たなビジネスモデル開発など、生産性向上のための取り組みに対して助成をします。(上限2000万円)

 

ここでは②の業務改善助成金について、もう少し説明をします。

 

「生産性向上のための取り組み」と言われても、具体的なイメージがわかないと思います。厚労省から以下のような事例が出ています。

 

・機材の導入により業務の負担を軽減し、創出された時間や人員を、他の業務に再配分する。

(例)介護事業で、車いす運搬のためにリフト付き特殊車両送迎車を導入した。

 

・業務をシステム化することで、手間のかかる手作業や単純なミスを減らす。

(例)ホテル、飲食業で顧客の予約管理を紙ベースからインターネット経由で一貫して行えるシステムを導入した。

 

・データの収集・管理をより早く正確に行うシステムを導入し、開発、管理、営業などに活用する。

(例)食品販売業で、紙ベースの販売管理からPOSレジシステムに変更導入した。

 

・事業場で認証や資格等を取得して、事業基盤を強化する。

(例)事務機器卸小売業で、他社との差別化を図り、これまで以上に顧客を獲得するためにISO27001の認証を取得した。

 

といった事例があげられています。

 

業務改善助成金は時間給800円未満の労働者の賃金を引き上げた中小企業・小規模事業者に対して、設備・機器の導入等に係る経費の一部を助成するものですが、このたび条件が拡充されました。

 

●事業場内最低賃金750円未満の場合。引き上げ額30円以上、助成率7/10、上限額50万円

 

●事業場内最低賃金800円未満の場合。引き上げ額40円以上、助成率3/4、上限額70万円

 

●事業場内最低賃金1000円未満の場合。引き上げ額60円以上、助成率1/2、上限額100万円

 

となっています。賃金引き上げと生産性向上策を検討されている企業の皆さん、是非助成金活用も合わせて検討されてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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人事部29年の社労士 吉崎です。

 

昨日は株式会社 T・A・G様主催のセミナーに登壇させていただき、「成長する会社の採用術」について話をしました。参加者の皆さんは、主に採用担当者、採用にも責任のある営業責任者の方などが中心でした。

 

募集しても応募が少ない、入社しても定着しないという悩みがあり、問題意識をお持ちの皆さんでしたので、熱心にメモを取り、積極的に参加していただきました。

 

今回は2時間30分の時間を使い、個人ワークと意見交換を取り入れたことで、自社の状況を踏まえたリアルな気づきがあったように思います。

 

採用を起点にした人材マネジメントを上手く活用すれば、従業員の成長と定着につながり、会社の業績アップに結び付きます。中小企業の場合、「優秀人材の採用は無理」、「どうせ優秀な人材は採用できないのだから、入った人を教育して育てるしかない」ということになりがちです。

 

そのような会社にこそ、採用を成功させるコツを知っていただき、業績アップを目指していただきたいものです。

 

今後も「採用起点の人材マネジメント」について講演を続けますので、機会があれば是非ご参加いただければ幸いです。

 

「人材採用に投資することが最も経営効率が高いのだ」(江副 浩正)

 

 

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人事部29年の社労士 吉崎です。

 

先日、「承認」することの重要性を学ぶ研修会に参加しました。

 

このブログを読んでくださっている皆さんは、「仕事の場面」で一番うれしかったことは何だったでしょうかか?難しい仕事をやり遂げた、営業成績がトップになったなど、色々あるでしょう。

 

しかし、単に仕事をやり遂げただけでなく、そのことにより顧客、上司、同僚に喜んでもらい「認めてもらった」、「誉められた」ことが嬉しかったのではありませんか?

 

私の人事部時代は、職種柄もあり、上手くいって当たり前。できなかったら叱られるということが多く、モチベーションが上がりにくいものでした。苦労していい人材を採用しても、誉められるのは活躍した本人ですものね。当時を振り返ると認められることに渇望していた気がします。

 

同じような経験をお持ちの方もいると思いますが、承認のない(少ない)職場は、人間関係が希薄で活力に欠ける傾向があるようです。人間は生まれながらにして「認められたい」という承認欲求を持っています。自分が世の中に存在する意義を確認したいためだと思います。

 

職場や家庭で承認されると自己肯定感(自尊心)や自己効力感(有能感)が満たされ、「内発的モチベーション」がアップします。これと反対の外発的モチベーションは「○○ができたら、給料、ボーナスを上げる」といったことがあります。

 

皆さんもよくご存じのハーズバーグの動機づけ・衛生理論で言われている通りです。自らの責任を果たす、仕事を成し遂げる、自身が認められ評価を受ける=承認、といったことは動機づけ要因と呼ばれ「満足を与える要因」になります。対して衛生要因と言われるものは、作業環境や労働条件、給与などで、良くなった時は嬉しいが、すぐに不満要因に変わってしまうものです。

 

職場で承認されると

・仕事、組織への一体感が向上します

・組織に貢献しようという意欲が向上します

・努力すれば報われるという期待感が向上します

 

このような職場は、従業員が自発的に努力し、成長する「自律」した職場になっていきます

 

結果として、

・組織のパフォーマンス向上(売上、利益のアップ)

・メンタルヘルスの向上

・離職の抑制(定着向上)

・不祥事の抑制

につながっていきます。

 

承認の効果に関する研究も進んでおり、同志社大政策学部の太田肇教授はその第一人者です。ご興味のある方は同教授の「承認とモチベーション-実証されたその効果」をご覧ください。

 

今後、更に承認について学び、皆さんにもお伝えしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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