Plastic Squadron -6ページ目

同時進行四車輌+アルファ Sd.Kfz. 7/1 完成

長い道のりでした。Sd.Kfz. 7/1完成です。今回の「同時進行四車輛+アルファ」企画の中で最も時間を費やした車輛がこの対空砲装備のハーフトラック。その割には普通に素組みしたように見えてしまうのはなぜでしょうか?骨折り損のくたびれ儲けってやつでしょうか?いや、いいんです。元のキットをまんま素組みしてみれば、今回の修正箇所の重要性が良く理解できると思いますから。

さて、このキット、ハセガワのミニスケールAFVの中でも初期の頃のキットで、中古プラモデル屋さんの店先に箱無しのビニール袋入り状態でプルプルと震えている状態でいたところを、安価な値段に私が飛びついたのが事のはじめでした。家に帰り、袋を開けてみてびっくり、なんとまぁ男らしいキットであることか、と。荷台の柵の網はモールドのみ、対空砲の砲身は爪楊枝なみ、実車に比べて細部のディテールも結構いい加減、と、前のオーナーさんがキャタピラまでは熱ごてでワッカ状にしてあったものの、途中で投げ出してしまった気持ちが良く分かり、ついつい同情してしまう内容。でも、作りかけで捨てられてしまったキットのことが不憫でたまらず(いや、本当にそう感じる事があるんですよ)、一念発起で制作開始。途中、制作車両数を増やしてイライラする気持ちを紛らわしながらのゆっくり作業。最終的に以下の修正を施した時点で気力が尽きて塗装へと移行しました。

1)対空砲の砲身を真鍮パイプで作り直し
2)荷台の柵とテールゲートを作り直し
3)乗り降り用の手すりを伸ばしランナーで追加
4)窓のガラス面を追加
5)フロント牽引フック作り直し
6)フロントウィンカー追加
7)砲身のフラッシュハイダーを伸ばしランナーで追加

実車に関してですが、8トンハーフトラックとして開発がスタートしたのが1934年。生産当初は対空砲牽引車として配備されたのですが、そのうち兵員輸送車などにも活用されました。この対空砲装備車もそのうちの一つでかなり重宝された車輛であったそうです。ちなみにキットの対空砲装備例は初期型のようで、それまで牽引していた対空砲を荷台にそのまま乗っけたようなもの。後々には荷台上に専用の台座が設置され、一体型となりました。ちなみにエンジンはマイバッハ製。そうです、現在の超ラグジュアリー高級車メーカーはもともと軍用車用のエンジンを作っていたのですね。ロールスロイスがスピットファイヤーのエンジンを作っていたのとかぶります。

塗装に関しては、サーフェーサー乾燥後、影になる部分をタミヤアクリルフラットブラックで塗装。次にタミヤアクリルのジャーマングレーを三段階の明るさで調整しながらエアブラシで塗装し、デカールを貼った後にフラットコートを吹きます。乾燥したらタミヤエナメル「シャビシャビ」フラットブラックでウォッシング、タミヤエナメルの明るめなグレーでドライブラシを施し、備品や細部もそれぞれタミヤエナメルですが、キャタピラと砲身はクレオスのMr.メタルカラーのダークアイアン。ボンネット上の退色表現はクレオスのレベリングシンナーを綿棒にしみ込ませて拭き取りを行っています。その後、あっさりと汚しを入れて完成。

反省点は・・・、キャタピラ、です。キットの物をそのまんま使用してるのですが、ぶっとい輪ゴムにしか見えません。キャタピラをフルスクラッチ・・・、なんて考えてみたのですが、ストレスがたまる事必至と予想して断念。あとはやっぱり備品関係をスクラッチで作ってみても良かったかな・・・。シフトレバーとか、ワイパーとか。ま、以後の課題として残しておきます。

う~ん、完成して一考。私もまだまだ精進せねばならないなぁ。完成しただけでも嬉しいのですが、ね。

同時進行四車輌+アルファ Sd.Kfz. 7/1 細部塗装中

対空砲とキャタピラ以外の細部は塗装が完了。シートは茶色なのですが、今までの経験上エナメル塗料が濃すぎると乾燥後にテカるので、溶剤で希釈して塗装。意外とテカらず結構満足しています。問題は転輪のゴム部分。モールドが入っていないのです、鉄とゴムの境界線上に。むむむむ、フリーハンドで頑張ったよ・・・。後は対空砲とキャタピラを塗装して、汚して終わり。やっとこさ二台目の制作が終了しそうでホッとしています。いやはや、時間かけてるなぁ、全く。

在庫キット紹介 007 1/48 Acurate Miniatures A-36 Apache

以前、P-51の在庫プラモデルキットを紹介させていた際に、「A-36なんて変わり種も有るけど、高価で買えない」みたいなことを書いていたのにも関わらず、なぜか手元に問題のキットが・・・。年末セール時にたまたま見かけた際、即購入決定。零戦フルラインアップよりかは後悔していません。

さて、実機に関してですが、とてもマイナー機体であることは間違い有りません。P-51が英国空軍の要望によって開発され、いざ評価飛行をしてみたら、アリソンエンジンが非力であったために高度での性能がふるわず、「戦闘機としては無理だけど、攻撃機だったら使えるかもね」と英国空軍のお偉いさんが呟いたのを聞き逃さなかった米国陸軍航空隊のお偉いさんが「地上攻撃用の急降下爆撃機にしとく?」的なノリで生み出された機体です。エンジンはマーリンに変更される前のアリソンエンジンで、主翼にダイブブレーキを装備し、ノーズの下にも機銃が二丁と物々しい機体で有りました。また、戦闘機ではないため、攻撃機を表す「A」の文字が与えられ、正式にはA-36アパッチという名称がつけられましたが、戦線では単に「マスタング」としてしか呼ばれなかったようです。・・・ちょっと待てよ。AH-64攻撃ヘリもアパッチ・・・、厳密に言うとヘリは「アパッチ2」になる訳ですね。

キットに関してですが、90年代全般にリリースされた金型で、初期ロットもの。アキュレート社の製品を手に取るのは初めてなのですが、いやはやディテールがすごいです。本当にびっくり。モノグラムの彫りの深さを現代に味付けし直したような・・・。さすが値段が張るだけ有ります。また、説明書がなかなか面白く、「一般的にはこの色で塗装されたとされているが、史実では実は違ったらしい」といったようなモデラーを困らせながらも楽しませる、「共に模型を育てましょう」的なニュアンスが多いものです。んんん、さすがアメリカのメーカーさん。ちなみに会社は現在存在せず、一時期韓国へ金型がわたって再生産されていました。今はどうなっているか分からず・・・。

どうでもいいが、マスタングだけでもエラい在庫数多いです・・・。困った。

同時進行四車輌+アルファ Sd.Kfz. 7/1 ウォッシング・ドライブラシ済み

5車輛あるなかの2車輛目がやっとここまできました。仕事始めで正月気分がまだ抜けない、俗に言う「正月ボケ」ってやつでしょうか?ブログ更新も気合いを入れないと出来ない次第。これではだめだ。心機一転で模型道を極めんと作業再開です。前にIV号戦車で既に紹介したウォッシングとドライブラシ作業を終了。戦車と異なり、装甲というにはあまりにも薄すぎるこの車輛の表面は資料を見ればなるほど、意外とベコベコ。そのためドライブラシをきつめに行っています。う~ん、IV号戦車の時よりかは納得のウォッシングとドライブラシですが、まだまだ未熟なところも多いなぁ、と反省中。特に基本塗装に関しては戦車との塗装に関する差がうまく見せられないなぁ、と猛反省。お得意の「以後の課題」は積もりゆくばかりです。ペラペラ鉄板のこういったトラックはエンジンの熱をモロに吸収するため、雨などの水垢や太陽によるボンネットの退色などが激しいんです、はい。それを表現してみようと気張ってみたのですが・・・、なかなかうまく行かないものですね。

残すは備品などの塗装。大物作業はやはり対空砲か!?

同時進行四車輌+アルファ PzKpfw IV ausf. F1 完成

同時進行四車輛+アルファの中の1車輛が完成いたしました。いやはや長かった。ましてや写真で見る限りあまり前回と変わっていません。読者様には心の目で見ていただきたく思います。ほら、見えるでしょう、所々に泥汚れとすす汚れが。キャタピラの周りとか。ウェザリングがキツくなるほど模型全体のシャープさがぼやけてしまうため、なるべくアッサリと仕上げました。といのも、私的な意見ではありますが、ドイツ戦車の美はそのエッジに有ると考えており、なるべくシャープにしたいな、と心がけた為です。いかがでしょうか?

さて、実車輛についてですが、開発開始は1934年、1935年に競争審査の末にクルップ社製のデザインが内定し生産開始、1937年に配備されました。当初はIII号戦車が敵装甲車輛を攻撃するなかでの支援として、歩兵や防御設備などへの攻撃を中心に開発された中型戦車でした。そのため、低速、大キャリバー、強力爆発である砲弾を打ち出す75 mm KwK 37 L/24砲が装備されました。今回制作した車輛はこのL/24砲が装備されていた最後の車輛タイプとなります。というのも、砲身が1.8メートルしなく、初速が遅い、命中率が悪いなど、いざ対戦車戦闘になった場合、圧倒的不利であった為、F1型以降のF2型から基本的に砲身が倍ほどある7.5 cm KwK 40 L/43砲に変更されています。この頃からIII号戦車の支援ではなく、単体での対戦車戦闘を念頭においての改修になった訳ですね。また、開発開始当初からのIII号戦車との密接な関係は砲塔が同一であったりと、所々に実戦配備を考慮した部品の共通化などを通して伺えます。最終的にJ型まで開発され、生産台数は9000台を超えた、二次大戦時ドイツ軍の功労者的な存在となりました。ちなみに、潜水戦車なるバリエーションも存在し、水中での活動を可能にした変わり種も存在します。

プラモデルキットとその制作に関してですが、素材となるキットはハセガワ製1/72 Pz.Kpfw IV ausf. F1(キット番号MT41)で、モールドはあっさり、ディテールもあっさり、キャタピラはゴム製、合いは仮組みで当たりをつければ問題無し、微細なパーツはところどころ芋付け、など往年の標準的なミニスケールAFVキットの内容に準じています。しかし、制作開始当初はドラゴン製のキットと並行しての作業だったので、開発時期が全く違うので比較してはならない、と思いつつも比べてしまうとやはりディテールにおいての不満を感じました。ただ、今回は改修をせず、素組みでどれだけ素材を生かせるかに重点をおいたので、結局砲身に穴をあけるだけの簡単ディテールアップのみ。また、いざ塗装してしまうとディテールあっさりもあまり気にならないものと発見しました。

実車輛との比較検証もせず、模型キットとして最大限に生かしきる、その目的は達成できたかな、と勝手ながら思いました。また、このキットはとても安価なので、手が出やすい。これはとても重要ですね。再度このキットを制作する際には実車輛の資料を片手にじっくり作り込んでも面白いかな、と感じました。と言いながらも、ドラゴン製のIV号が昨夜在庫入りしたのは内緒です。