同時進行四車輌+アルファ PzKpfw IV ausf. F1 完成 | Plastic Squadron

同時進行四車輌+アルファ PzKpfw IV ausf. F1 完成

同時進行四車輛+アルファの中の1車輛が完成いたしました。いやはや長かった。ましてや写真で見る限りあまり前回と変わっていません。読者様には心の目で見ていただきたく思います。ほら、見えるでしょう、所々に泥汚れとすす汚れが。キャタピラの周りとか。ウェザリングがキツくなるほど模型全体のシャープさがぼやけてしまうため、なるべくアッサリと仕上げました。といのも、私的な意見ではありますが、ドイツ戦車の美はそのエッジに有ると考えており、なるべくシャープにしたいな、と心がけた為です。いかがでしょうか?

さて、実車輛についてですが、開発開始は1934年、1935年に競争審査の末にクルップ社製のデザインが内定し生産開始、1937年に配備されました。当初はIII号戦車が敵装甲車輛を攻撃するなかでの支援として、歩兵や防御設備などへの攻撃を中心に開発された中型戦車でした。そのため、低速、大キャリバー、強力爆発である砲弾を打ち出す75 mm KwK 37 L/24砲が装備されました。今回制作した車輛はこのL/24砲が装備されていた最後の車輛タイプとなります。というのも、砲身が1.8メートルしなく、初速が遅い、命中率が悪いなど、いざ対戦車戦闘になった場合、圧倒的不利であった為、F1型以降のF2型から基本的に砲身が倍ほどある7.5 cm KwK 40 L/43砲に変更されています。この頃からIII号戦車の支援ではなく、単体での対戦車戦闘を念頭においての改修になった訳ですね。また、開発開始当初からのIII号戦車との密接な関係は砲塔が同一であったりと、所々に実戦配備を考慮した部品の共通化などを通して伺えます。最終的にJ型まで開発され、生産台数は9000台を超えた、二次大戦時ドイツ軍の功労者的な存在となりました。ちなみに、潜水戦車なるバリエーションも存在し、水中での活動を可能にした変わり種も存在します。

プラモデルキットとその制作に関してですが、素材となるキットはハセガワ製1/72 Pz.Kpfw IV ausf. F1(キット番号MT41)で、モールドはあっさり、ディテールもあっさり、キャタピラはゴム製、合いは仮組みで当たりをつければ問題無し、微細なパーツはところどころ芋付け、など往年の標準的なミニスケールAFVキットの内容に準じています。しかし、制作開始当初はドラゴン製のキットと並行しての作業だったので、開発時期が全く違うので比較してはならない、と思いつつも比べてしまうとやはりディテールにおいての不満を感じました。ただ、今回は改修をせず、素組みでどれだけ素材を生かせるかに重点をおいたので、結局砲身に穴をあけるだけの簡単ディテールアップのみ。また、いざ塗装してしまうとディテールあっさりもあまり気にならないものと発見しました。

実車輛との比較検証もせず、模型キットとして最大限に生かしきる、その目的は達成できたかな、と勝手ながら思いました。また、このキットはとても安価なので、手が出やすい。これはとても重要ですね。再度このキットを制作する際には実車輛の資料を片手にじっくり作り込んでも面白いかな、と感じました。と言いながらも、ドラゴン製のIV号が昨夜在庫入りしたのは内緒です。