
Listening NOW!《52》

渡 辺 真 知 子
海 に つ れ て い っ て
真知子ファーストアルバム
[SLCL 1818盤]〈CD選書盤〉
1978.05.21.発売〈オリジナル盤〉
1991.05.15.発売〈CD選書盤〉

カバーアルバム「Amor Jazz2 〜Show-WA〜」で出会った渡辺真知子さんの歌の世界。
はてさて、当時のアルバム、何を聴こう。
聴きたいアルバムがいくつかあって、けれど、選択肢はほとんどなかった。
入手困難だったり、プレミアが付いていたり。
何人かの方のブログ記事も参考にさせていただき、結果、順当にまずはこのファーストアルバムからとなった。
時代、時の流れは、感じざるをえない。
けれど、どの歌も、詞の世界もメロディーも、すぐに馴染んで私の中に。
スッと歌が頭に浮かぶ。
ここまで一曲一曲すぐにスーッと入ってくるアルバムはなかなかない。私にとって。
状況や情景がパッと広がる。
それだけどこか独特なんだろう。
具体的なものはなにもないけれど。
描写とか描き方かな。
横須賀出身だという渡辺真知子さん。
その横須賀の海への想い、愛着をそのまま歌にしたように感じるタイトル曲「海につれていって」。
壮大な海。
前奏となる「海のテーマ」、挟んで、「かもめが翔んだ日」。
まさに、朝日を反射した輝きの海にかもめが羽ばたきゆく。
この流れがやっぱり何とも絶妙で気持ちよくってたまらない。
新たな船出。
今、風を感じている。
懐かしいような、ノスタルジックな。
けれど、澄んだ空気。 清々しい。
海辺で心地よく潮風に吹かれながら。
ありがとう、渡辺真知子さん。
ヾ(˙❥˙)ノ

渡 辺 真 知 子
『Amor Jazz 2 ~Show-WA~ 』
[KAMOME-004(TGCS-8204)盤]
2014.09.10.発売

Listening NOW!《51》






大橋純子 & 美乃家セントラル·ステイション
C R Y S T A L C I T Y
[UPCY-9789盤]〈CD 再発盤〉
1977.11.発売〈オリジナル盤〉
2018.06.13.発売〈CD 再発盤〉

いろんな「女性ボーカリスト」のアルバムが聴いてみたい!
やっと大橋純子さんのアルバムに辿り着いた、その直後の訃報だった。
驚きだった。
こんなにもソウルフルで時としてファンキーなアルバムが1970年代に既にリリースされていただなんて。
大橋純子さんによって。
まさに、昭和のMISIAさん。
MISIAさんは、平成の大橋純子さんだったんだな。
もちろん、時代的大衆音楽的な様子も感じるけれど。
そのファンキーかつソウルフルさに、とにかく驚かされた。
大橋純子さんといえば、私は、「シルエット·ロマンス」。
てっきり、女心を抒情的に歌う歌謡曲的女性歌手とばかり思っていた。
だから、なおさらに、衝撃的だった。
80年代、ニューミュージックと言われていた時代。
数年前、その当時にリリースされていたコンピレーションアルバムを入手。
昨年秋、改めて聴いたその収録曲のひとつ大橋純子さんの「サファリ·ナイト」。
明菜さんや庄野真代さん同様、エキゾティックなナンバーも歌っているのか!
辿り着いたのが、このアルバムだった。
思うように、好きな音楽を、思いっきり伸びやかに表現した人生。
だったのかな。
私には知る由もないけれど。
けど、私には、そう聴こえてくる。
思うように、伸びやかに。
Let me Fly!
ありがとう、大橋純子さん。
ヾ(˙❥˙)ノ



NEW MUSIC BEST COLLECTION
ダンシング·オールナイト 〜 待つわ
[FDLA 5205盤]〈'88年盤〉
1988発売〈ボックスセット発売〉

Listening NOW!《50》
最後のフォーク世代だとか。
なるほど、それゆえ、どこか歌謡曲的な馴染みやすさがある。
キャッチーフォークとでも言ったところか。
当時、現役の国鉄の車掌さんだったそう。
職務規定で、テレビ出演などは、全てノーギャラ。
駅や車両からの中継も多かったと聞く。
国鉄のキャンペーンソングも多かったよう。
青春18。
リアレンジバージョン。
どこかリゾートっぽさを感じる。
大学時代、青春キップで鈍行を乗り継いで帰省したことを思い出す。
一人気持ちのやり場がなく、地元に帰る電車の中、突然声を上げて泣き出したことがあった。
まわりの人が驚き、声をかけてくれた。
何も話すことができなかった。
多感な時期。
今振り返ると、かなりしんどかったのかもしれない。
自分の、人とは違う特性に気づいたけれど、どうともしがたい自分自身。
情緒不安定。
けれど、それを表には出せない。
だからこそ、しんどかったんだろうな。
皆、何かしら悩みながら生きている。
それは誰しも変わらない。
いつしか、そう、少し客観視して考えられるようになった。
いろんな経験があって、
いろんな出会いがあって、
それも経験になって。
そんなことを書いていたら、
ラストの「星のステーション」に。
美しく、キレイな歌。
今のこの気持ち、そのままの歌。
ホッとする。
そして、清々しい気持ちになる。
ありがとう。
出会いと、
知らず知らずに求めたであろう自分にも。
あるブロガーさんが、
度々、伊藤敏博さんを話題に挙げられていて、
それで、聴いてみようと思って。
私のこと、理解はしきれないみたい。
と思う。
けれど、いろんなこと、話せてしまう。
いつもありがとうございます。
それぞれのみなさまへ。
ヾ(˙❥˙)ノ