前回:ウイルソンDO型を小指2本入れで使うことで得られるメリットとはの話へ戻る
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前回、DO型についてブログで詳しく書かせて頂いた。
毎回、ちゃんと書いているが前回のDO型については特に力説させて頂いた。
まだ未読の方はお時間あるときにでも
一読して頂きたい。
《DO型 関連記事》
ウイルソンDO型(カノ選手モデル)【小指2本入れ推進委員会】
ウイルソンDO型を小指2本入れで使うことで得られるメリットとは
ウイルソン硬式グラブ
DUALシリーズ
DO型
このDO型(1786型)はウイルソンのカタログに記載されている通り、メジャーリーグで圧倒的な人気を誇っている型である。
そして、このDO型を使用しているメジャーリーガーのほとんどが小指2本入れで使用している。
2019年1月某日
ベースボールマリオに
ご来店頂いたのはウイルソンの麻生さん。
業界では超有名・・・
いや、業界を飛び越えて有名なお方だ。
過去に【世界が尊敬する日本人100人】にも選ばれている。
レジェンド的な存在の方だが
我々の質問に対して気さくに答えて頂いた。
私が聞いたのは
「何故、メジャーリーガーは小指2本入れが多いのか」
・・という質問だ。
そこで麻生さんが仰っていたのは
「メジャーの選手は子供の頃から小指2本入れでグラブを使っているからそれが自然になっている。」
「指を通常の入れ方で入れるとボールを受ける位置に人差し指があるからボールと衝突してしまう。だから弾いてしまう。小指2本入れにすれは自然とポケットが出来る。」
・・・なるほど。
数多くのメジャーリーガーのグラブの型をつけている麻生さんが言うのだから説得力は増し増しになる。
こちらのDO型は【小指2本入れ仕様】になっている。
小指2本入れで使うことで使いやすさが増し増しになるグラブと言えるだろう。
小指2本入れをして人差し指を出すとこの位置に出る。
もちろん小指2本入れにして人差し指を出さないというパターンもある。
しかし、小指2本入れにして人差し指を出すと・・・
・・・確実にこの部分にサインが出る。
このサインを見た瞬間に
「あっ!あなたは小指2本入れ推進委員会の会員ですね」
・・・と一目で分かる。
「すみません、小指2本入れ推進委員会に入りたいんですけど・・・」
・・・という手続きは不要だ。
このサイン自体が会員証代わりになる。
このDO型(1786型)は多くのメジャーリーガーに愛用されているのは既述した通りだ。
この写真は
メジャーとメジャー(巻尺)を掛けている。
さらに
ウイルソンベアとクマの巻尺を掛けている。
普通、こういうのは自分からネタの説明はしない。
見ている方に察して頂くのがベストなのだが
そんな事を言っている場合ではない。
メジャー(巻尺)で計れる長さに限りはあるが
このDO型の可能性は計り知れないのだ。
これは
型付け前のDO型
そして
これが型付け後または使用したあとのDO型だ。
DO型のコンセプトの一つ
【入口は広く、出口は狭く】
この話をあの方に聞いたときは目からウロコが落ちた。
打球が入ってきやすいように
入口は広く、パカッと花開くように
入り込んだボールは
出口(土手)に向かうにつれて
狭くなっていく
一度入ったら出ることは出来ない。
そんなテーマパークがあったら恐ろしいが
ことグラブに関しては最高ではないだろうか。
そんなコンセプトがあるDO型は
土手が狭い設計になっており、より掴みやすい構造になっている。
さらに小指2本入れの効果も加わっていくのだ。
【小指2本入れ推進委員会】
というハッシュタグをつけて更新しているが
メジャーでは常識の小指2本入れも日本ではまだまだ少数派だ。
最近ではグラブを買いに来た少年野球の子供たちに小指2本入れをお薦めしている。
特に低学年の子供たちは握力がまだ弱いので親指を支点にして残り4本の指でグラブをギュッと捻って握ってしまう場合が多い。
その結果、ポケットの無い潰れたグラブになってしまう。
小指が小指掛けに届いていない子は小指2本入れにすることで薬指が小指掛けに掛かるので圧倒的に小指が利きやすくなる。
その結果、 親指と薬指ー小指を使って掴む感覚を養うことが出来る。
ボールがきちんと捕れれば子供たちは絶対に嬉しいはずだ。
たくさんの成功体験を
積み重ねることで
どんどん野球は上達するし
どんどん野球が好きになっていく。
【小指2本入れ推進委員会】
小指2本入れの裾野を広げていくためには
まず少年野球からではないか。
そんな気がしてならない。
ドミニカやアメリカの子供達は
最初から小指2本入れで使っている子が多いらしい。
その理由は
『そのほうが捕りやすいから』
・・・という。
うん、単純明快だ。
子供達の手の大きさや
握力の強弱を考慮して
土手は広すぎない方がいい。
それでもパカッと開くようにする。
しっかり掴む感覚を覚えるためにも
最初から小指2本入れ仕様にして
小指2本入れで使っていく。
捻り捕りになりすぎないように
捕球面の折り返しはハーフで・・・
あれ?
これって・・・
DO型の特徴だ。
そうか・・・
少年用のDO型もしくはトレグロサイズのDO型があればいいのではないか?
日本の野球界のピラミッドがあるとしたら
土台である少年野球から
【小指2本入れ】
というカルチャーを入れていく。
パカッと開いて入口は広く
ボールの出口である土手は狭く
そして
小指2本入れの裾野は広げていく。
時間は掛かるかもしれない。
それでも
このDO型は今までの内野守備の常識を変えてくれる存在だと信じている。
すべては
守備率10割に少しでも近づくために。
野球がもっともっと楽しくなるように。
まだまだ旅路は続いていく。
次回:ウイルソンのカタログは読み応えのあるトリセツだの話へ続く
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