前回:ウイルソンDO型を小指2本入れで使うことで得られるメリットとはの話に戻る
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ショートの打球で
一番難しいのは三遊間の緩い打球。
それを足使って股割って捌ける
ショートになりなさい
これは私が高校生のときに当時の監督からよく言われていた言葉である。
私が最後までそれが出来なかったので耳にタコが出来るくらい言われた。
それだけショートにとっては高等技術であり、難しい打球なのだ。
そのご指導のおかげで今こうしてお店に立たせて頂いている。
連日、ブログで紹介している
ウイルソン硬式グラブ
DO型
【関連記事】
ウイルソンDO型(カノ選手モデル)【小指2本入れ推進委員会】
ウイルソンDO型を小指2本入れで使うことで得られるメリットとは
あの方に話を伺ったところ
高校生に圧倒的な人気を誇るD5型やD6型に比べるとDO型を使う高校生はまだまだ多くはないらしい。
確かにD5やD6は使い易く、違和感なく使える。
個人的にはこのDO型もどんどん高校生、大学生に使って貰いたいと思っている。
もちろん小指2本入れで。
冒頭の枕詞で書かせて頂いた
【三遊間の緩い打球】に対しては試合になるとなかなか股を割って捌くのは難しい。
チャージしてシングルハンドで捕ってランニングスローをしないと間に合わない時もある。
アウトを取るためには必要な事だ。
当時の監督が私に伝えたかったことは練習ではそういう意識で捌きなさいということだったのだろう。
足を使って股を割って捌く練習をしておけばシングルハンドでチャージした時に楽に捌けるようになる。
このDO型を小指2本入れで使ったことがある選手は感じていると思うのだが、DO型はシングルキャッチやバックハンドキャッチが面白いように捕れる。
私の中の感覚では【ボールがグラブの中で止まる】という表現を使いたい。
不規則な回転で縦横無尽に駆け回ってくる打球がグラブの中でピタッと止まるのだ。
故にシングルハンドで攻めたときの安心感は他のグラブとは一線を画する。
これはいくら私が文章で書いても100%伝わらないだろう。
これは使った選手のみ得られる感覚だ。
先日、常連の高校生からこんな質問があった。
『DO型でシングルハンドが捕りやすいのは何となく分かるんですが、普通のゴロはどうやって捕るんですか??』
『小指2本入れで素早く持ち替え出来るんですか?』
これからウイルソンのDO型の購入を考えている高校生からの質問だった。
(S君、貴重な質問を有難う)
実は私も5、6年前、小指2本入れに対して同じような疑問を抱いていた。
そこからメジャーリーガーがどうやって捕球しているのかをTVや動画でチェックするようになった。
よく見てみるとメジャーリーガーは大きくて深いグラブでもポケット中心、または土手近くで捕っていた。
なるほど・・・
この捕球面の中心位置で捕れば持ち替えもしやすいということなのか。
カノ選手に至ってはグラブが手から抜けてしまうのではないかと心配になるほど浅くはめている。
そうすることで土手で捕っても、そこは手の平の中心なのだ。
さすがにカノ選手のように浅くはめなくても良いとは思うが捕る位置、捕球ポイントは大変参考になる。
あとはなるべく身体の近くで打球を捌くことが大事となってくる。
(身体の前)
(身体の近く)
左肩のラインから真っ直ぐ下にグラブを下ろした位置にグラブを出すことで自然と捕球ポイントはグラブの中心になる。
これはDO型以外のグラブでも言えることかもしれない。
(身体の前)
(身体の近く)
送球を受ける際もなるべく身体の近くで受ける。
カノ選手のピボットプレーなんてギリギリまでグラブを出さずに身体の近くで受けている。
あとカノ選手の守備は見ているこちらが心配してしまうほど【ゆっくり】プレーをする。
打者走者が一塁に達する約4秒の時間を優雅に楽しんでいるのはこの地球上ではカノ選手だけだろう。
アウトを取ったとしてもこの時間の使い方を高校生がやってしまうと間違いなく叱られるはずだ。
良い子は真似しないで頂きたいのだが
カノ選手が捕球しているポイントは是非、真似して頂きたい。
(音量注意)
もちろんフライやライナー、タッチプレーなどの時はウェブ下の深い位置でしっかりキャッチをする。
そこでまた小指2本入れが効果を発揮する。
しかし、それだけではない。
守備率10割を目指す上で避けて通れないものがある。
イレギュラーバウンドだ。
通常、明らかなイレギュラーの場合はEランプではなくHランプが灯ることが多い。
しかし
エラーをしたときの打球というのは記録員には分からないくらい小さくイレギュラーしている場合が多い。
内野手として守備率10割を目指すのであればイレギュラーバウンドをいかに捕るかが大事だ。
ここからはもうDUAL(デュアル)の力に頼ってしまって構わない。
指先が湾曲をしている独特のグラブ構造と
DUALによる指先の強さに助けを求めて、大いに甘えても良いだろう。
守備率10割という頂(いただき)に登るためにはDUAL構造無しでは不可能に近い。
それもデュアリストにのみ与えられた特権でもあるのだから権利は行使しなくては勿体無い。
DUALのグラブはその構造から自然とボールがポケットに集まるように出来ている。
つまり
グラブの面を返さずに粘って打球に向けていれば多少のイレギュラーバウンドはDUALが助けてくれるかもしれない。
「え!?本当に?」
という声が聞こえてきそうだが
実は私も半信半疑だった。
しかし
先日、実際にイレギュラーバウンドと対峙してみて実感した。
(音量注意)
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イレギュラーバウンドに対してグラブを出すことで自然とポケットに収まったのだ。
しかし私が感じたのはそれだけではない。
このイレギュラーバウンドは指先で捕っている。
そこはDUALの指先の強さによって助けられた。
驚くべきはここからだ。
通常、指先で捕った場合はそのあとの持ち替えでジャックルしやすいのだが、ウイルソンのDUALは前述したように自然とポケットに収まってくる。
故に持ち替えの際にミスが起こりづらく、スムーズに送球に移行できる。
アウトを取るためには正確な送球をして初めてアウトが成立する。
つまり
ウイルソンのDUALグラブの本質は
【捕るため】だけではなく
【正確に投げるためのグラブ】なのだ。
ウイルソンDO型について4日間に渡って私なりの考えを書かせて頂いた。
長編になってしまったのは伝えたいことがありすぎてしまったからに他ならない。
読者の方に少しでもDO型の魅力が伝えられたとしたら
それはこの上ない喜びである。
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