『アラビアンナイト 三千年の願い』を観に行ってきました。
ティルダ・スウィントンなのでヘンテコな話かもしれない、でもイドリス・エルバが魔人で、しかも監督がジョージ・ミラー、気になるじゃないか。
原題は『THREE THOUSAND YEARS OF LONGING』。
LONGINGは“憧れ”だと弱い気がするので、“欲望の三千年”はどうだろう?
物語論(ナラトロジー)の専門家アリシア・ビニー博士(ティルダ・スウィントン)は、 講演のためトルコのイスタンブールを訪れる。
バザールで“ナイチンゲールの目”という美しいガラス瓶を買い、ホテルの部屋で洗っていると、蓋が外れて中から突然巨大な魔人〈ジン〉(イドリス・エルバ)が現れた。
ジンは瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。
そうすれば呪いが解けて自分も自由の身になれるのだ。
だがアリシアは、ジンが瓶に閉じ込められたいきさつを聞き出す。
それは、3000年にも及ぶ物語だった…。
物語論(ナラトロジー)という言葉を初めて聞いた。
講演中のアリシアの背後には、マーベルコミック?のキャラが映し出されてなかった?
最初のシバとソロモンのエピソードはジンが気の毒すぎる。
グルタンとムスタファ皇子のエピソードは、ジンだけじゃなく二人も可哀想。
エンドロールの歌は、ムスタファ皇子役の人が歌っているらしい。
ムラトのエピソードは、ヴラド・ツェペシュをちょっぴり思い出した。
確か、ヴラドにも兄弟がいたはず。
ゼフィールも可哀想な娘だった。
まぁ、長いこと閉じ込められていたジンが一番しんどい。
容器が何種類か出てきたけど、魔人が閉じ込められるのはランプじゃないんだね。
最後は深く考えず、てっきりアリシアがジンから聞いた物語を書き記しているのかと思ったんだけど、すべてアリシアの妄想説というのがあるんだね。
なるほど!
だとしたら、瓶が模造品なことも、シバやゼフィールがアリシアと同じ仕草をしていたのも腑に落ちる。
子供の頃のイマジナリーフレンドがエンゾで、現在の大人のイマジナリーフレンドがジンというわけか。
孤独が平気と言いつつ、実は愛されたい、愛して欲しいと“願う”アリシア。
それにしても、瓶を電動歯ブラシで洗うのはちょっと…。