Tada's blog -8ページ目

九十九髪(つくもがみ)

【積み重ねていくありがたさ】

 百から一を引くと九十九。では、「百」という漢字から、「一」を引くと。。。
そう、「白」という漢字になります。それで、白髪と書く代わりに、九十九髪と書いたというわけです。
 昔の人はこういう漢字遊びや言葉遊びをよくやっています。
 長寿の祝いの喜寿や米寿はいい例ですね。
 「つくも」の「も」とは、百のことです。次が百だから「つぎも」→「つくも」になったという説や、
百に足りないという意味で、足りないことを表す古語「つつ」→「つつも」→「つくも」になったという説などがあります。
 百もそうですが、九十九も大変数が多いということを表す言葉です。
 積み重ねていく努力は大変ですが、同時に、どんなにささやかなことでも、積み重ねていけば、確実に残っていくことも忘れたくはないですね。

春秋(しゅんじゅう)

【万花の艶か、千葉の彩か】

 「一日千秋の思い」というように、一年をひとつの季節で代表させる場合、
人々は実りの「秋」を代表にしてきました。「秋」と書いて、「とき」と読ませることもあります。
 二つの季節を選ぶとしたら「春秋」です。「春秋を経る」といえば、歳月がたつこと、「春秋長ず」
「春秋高し」といえば年齢が高いこと、「春秋に富む」といえば、若くて、残っている年月が多いと
いうことです。
 この春と秋、どちらが優れているかを争うことを「春秋の争い」といいます。
 たわいもない争いですが、こういった争いは楽しいものですね。自分と意見が違っても笑っていられます。ゲームなどもそうですが、こうしたことから、人は、自分と違う他人を認めることを、学んでいくのではないでしょうか。

 春秋論争、大いにやりましょう!

竹の春(たけのはる)

【常識破りの生き方】

 竹は、秋になると、他の樹木と違って葉が青々としてきます。そこで「竹の春」、反対に、
筍を育てるために、葉が黄色く枯れたようになる春を「竹の秋」というそうです。
 違うと言えば、生長の仕方も全然違います。
 筍として、地上に顔を出してから、2、3ヶ月ほどで一気に生長し、後はそのまま伸びずに
枯れてしまうまでの時を過ごすのだそうです。
 そして67年目、種類によっては120年目に、花を咲かせて、群れ全体が枯れ死ぬとか。
 なんと壮絶な生き方でしょう。
 こつこつ年輪を重ねる生き方、一気に突っ走る生き方。
 さまざまな生き方がありますが、あなたらしい生き方はどちらでしょうか。