稲妻(いなずま)
【壮大なカップルが結ばれた瞬間】
雷の多い年は豊作だと云われます。これは科学的にも証明されているそうです。
空気中の窒素が稲妻によってもたらされる雨に溶け、それが吸収されて、
肥料の役目を果たすとか。
でも、昔の人は、雷には稲をはらませる力があるのだと考えていたそうです。
「いなずま」と呼ぶようになったのは、夫も妻も「つま」と呼んでいた古代、
「稲の夫」という意味で、「いなつま」それが濁って「いなづま」となったからだそうです。
ですから本来は「稲夫」が正しいのですが、江戸時代のころ間違えて「妻」という漢字が
当てられてしまったといわれます。
はるかに広がる一面の水田。その空に一瞬ぴかっと走る稲光。それは、天と地との
壮大なカップルが結ばれた瞬間だったのですね。そして、その愛の結晶である稲を糧に、
私たちはずっとずっと生きています。
雷の多い年は豊作だと云われます。これは科学的にも証明されているそうです。
空気中の窒素が稲妻によってもたらされる雨に溶け、それが吸収されて、
肥料の役目を果たすとか。
でも、昔の人は、雷には稲をはらませる力があるのだと考えていたそうです。
「いなずま」と呼ぶようになったのは、夫も妻も「つま」と呼んでいた古代、
「稲の夫」という意味で、「いなつま」それが濁って「いなづま」となったからだそうです。
ですから本来は「稲夫」が正しいのですが、江戸時代のころ間違えて「妻」という漢字が
当てられてしまったといわれます。
はるかに広がる一面の水田。その空に一瞬ぴかっと走る稲光。それは、天と地との
壮大なカップルが結ばれた瞬間だったのですね。そして、その愛の結晶である稲を糧に、
私たちはずっとずっと生きています。
弟草(おとうとぐさ)
【花の兄弟】
昔の人は、一年の中で他の花に先駆けて咲く梅を花の兄と考えました。
そして、遅れて咲く菊を、弟に見立てて弟草と呼んだのです。
弟は、「乙人」が変化したもの。「乙」は、男女の別なく、若いことを意味します。
「乙女」もそうですし、浦島太郎に出てくる「乙姫様」も、きっと、妹の姫君だったのでしょう。
9月9日は重陽の節句。杯に菊の花を浮かべ、宴を催したそうです。
大菊、小菊、色も形もさまざまで、本当にたくさんの品種があります。
寒くなっても、寒菊、冬菊と呼ばれながら、年の終わりまで楽しませてくれる花。
可愛い弟を愛でるように、古くから日本人に愛されてきたのですね。
威厳や、神々しさなども持ち合わせ、今では、桜と並んで日本の国花です。
小さな弟が立派に成長した姿を見るような感覚がよぎります。
昔の人は、一年の中で他の花に先駆けて咲く梅を花の兄と考えました。
そして、遅れて咲く菊を、弟に見立てて弟草と呼んだのです。
弟は、「乙人」が変化したもの。「乙」は、男女の別なく、若いことを意味します。
「乙女」もそうですし、浦島太郎に出てくる「乙姫様」も、きっと、妹の姫君だったのでしょう。
9月9日は重陽の節句。杯に菊の花を浮かべ、宴を催したそうです。
大菊、小菊、色も形もさまざまで、本当にたくさんの品種があります。
寒くなっても、寒菊、冬菊と呼ばれながら、年の終わりまで楽しませてくれる花。
可愛い弟を愛でるように、古くから日本人に愛されてきたのですね。
威厳や、神々しさなども持ち合わせ、今では、桜と並んで日本の国花です。
小さな弟が立派に成長した姿を見るような感覚がよぎります。
撫子(なでしこ)
【撫で撫でしたいほど】
撫子の語源は、撫で撫でして、慈しみ、可愛がる子。それほどカワイイ花ということです。
確かに淡いピンクの色合い、細い茎、花びらの切れ込みがそよぐ様子など、何とも言えない可愛らしさが漂っています。
秋の七草に数えられ、歌に詠まれる時も、恋しい女性にたとえられることが多いようです。
中国から入ってきた「唐撫子」(石竹)と区別するために、日本原産の撫子を「大和撫子」(河原撫子)といいます。
そして、日本古来の美しさを備えた女性の代名詞ともなりました。
最近、花の方の大和撫子は、唐撫子に押されて、あまり見かけなくなりましたが、女性の方がどうでしょうか。
撫子の語源は、撫で撫でして、慈しみ、可愛がる子。それほどカワイイ花ということです。
確かに淡いピンクの色合い、細い茎、花びらの切れ込みがそよぐ様子など、何とも言えない可愛らしさが漂っています。
秋の七草に数えられ、歌に詠まれる時も、恋しい女性にたとえられることが多いようです。
中国から入ってきた「唐撫子」(石竹)と区別するために、日本原産の撫子を「大和撫子」(河原撫子)といいます。
そして、日本古来の美しさを備えた女性の代名詞ともなりました。
最近、花の方の大和撫子は、唐撫子に押されて、あまり見かけなくなりましたが、女性の方がどうでしょうか。